花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

先日のお知らせに、たくさんの拍手やコメントを頂きありがとうございます。
今週まで仕事が忙しいですが、来週からは通常業務に戻れそうです。

さて!今日は類君のお誕生日ですね~!
お祭りコンビの時には、なんちゃってお話を書いたのに、類君だけ無視と言う訳にもいかず、けれど、私にとって類君は結構難しくて、かなり考えました・・。
こちらは先週書いたお話になります。
いつも通り、類君目線の『つかつく』です。
私が考える類君像がこんな感じ・・ということで・・
では、いってみましょう!
***





「るーい!お誕生日おめでとう!」
「牧野、飲みすぎ。それ、さっきから何回も聞いてるし。」

今日の牧野はご機嫌だ。
いや、ご機嫌すぎる。
こういう時は必ず裏があるんだよね。

「はい。水。」
「いらん。」
「牧野~。」
無理矢理、牧野に水を飲ませた。

プファーとか、オヤジみたいな飲み方をして、牧野がテーブルに肘をつき、手のひらの上に顎を乗せた。

「ねぇ、類。あたしの仕事って、やっぱり、あいつにとっちゃ、大したことない、アリンコみたいな仕事なのかな・・。」
「何それ。司が言ったの?」
「そこまではっきりは言われてないけど。」
「じゃあ、何て言われた訳?」
「ぐぅぅ。。。」

牧野が、ばればれの寝たふりをしようとする。
誰が騙されるかよ。

つい数日前には、『ごめんね。30日がだめになっちゃったから、誕生日会は延期』だって言ってたくせに、当日の今日になって急に俺を呼び出して、散々飲み食いした牧野。
俺だって用事があるかも知れないとか思わないわけ?
でも結局、牧野に呼び出されたら断れないのが俺の性。
牧野が電話してくる時って、絶対司となんかあった時なんだよね。
俺は、愚痴聞き役。
時に、惚気を聞く役のこともあるけどさ。
でも、このポジションは誰にも譲りたくないんだよね。
だって、この二人って、面白すぎるから。
それで、一体何があったわけ?

「牧野?」
「だって、あいつ、《お前の仕事には代わりがいるだろっ》なんて言うんだもん。」

ふーん。ははーん、なるほどね。
ピンと来た。

「代わりがいるからどうしろって?」
「結婚。」
「へぇ。プロポーズされたんだ、司に。」

手のひらに乗せた頭を動かし、コクリと頷く牧野。
普段なら、絶対にこんなこと言わないのに、相当酔いが回っているらしい。

けどさ・・
普通、好きな男にプロポーズされたら、泣いて喜ぶもんじゃないの?
なのに、この牧野の態度は何なのさ。

「で、何が不満な訳?」
「だって、あいつ、あたしの仕事なんて大したこと無いって、そりゃ、あいつは、大企業の副社長なんてやってる訳だから、あたしの仕事なんて大したことないって思われても仕方ないんだけどさ・・」

そう言って、牧野が両方の瞳を閉じた。
何も考えたくないとでも言っているかの様。


ふぅ。
司が約束の4年で日本に帰国してから、もう4年が経つ。
帰国してからの二人の交際は順調だと思う。
今更、司の両親が反対しているわけでもないのに、二人が結婚しない理由。
それは、この牧野の態度に他ならない。

聞く限りでも、司が牧野にプロポーズしたのは、一度や二度じゃないはずだ。
その度に、牧野はのらりくらりとかわしていた。

まだ学生だから、
社会人になったばかりだから、
進がまだ学生だから、
パパとママへの仕送りもしなくちゃいけないから、
いつもそんな理由で。

牧野も社会人として3年が経ち、仕事にやりがいを見出しているのは分かる。
けど、道明寺司という男の恋人である以上、今の仕事を永久に続けることが不可能であることは、本人が一番よく分かっているんじゃないの?


「今度はどんな理由で断るの?」
「類・・」
「あんたが司のプロポーズを受け入れない理由、そこじゃないだろ?」
「・・・。」


牧野が司との結婚に踏み切らない理由。
それは、司が牧野の仕事を軽視しているとか、そう言うことじゃないと思う。
実際、司は牧野の仕事に理解があるし、恐らく結婚しても、牧野が続けたいと言えば、何らかの形で仕事を続けさせてあげるんだろう。
司は、牧野にだけは甘いから・・。
それに、なんだかんだ言っても、司は今まで、牧野の下手な弁解を聞き入れて、結婚は無理強いして来なかった。


牧野が目を閉じたまま呟く。
「だって・・自信ないんだもん。」
「何の自信?」
「道明寺の・・・奥さん?」
「疑問形?」
「だって、あたし、やっていけると思う?」
「まぁ、大変だとは思う。」
「やっぱり・・。」

しゅんとする牧野。
でも、そんなことは、ずっと、ずーっと前から分かっていたことだよね?

「じゃあさ、その自信っていうのは、いつになったら付くわけ?」

俺たちは知っている。
牧野が、司の隣に並ぶために、語学や教養、マナーなんかを必死で勉強してきたことを。
高校時代から今まで、牧野の人生は、相当司に振り回されているにも関わらず、泣き言なんか言ったことは無いんだ。
それは、牧野自身が、将来は司と一緒に歩んでいこうと思っているからだろ?

「そんなの・・分からないよ。」
「そうやって、うだうだしてたらさ、年ばっかりくって、ウエディングドレスが似合わなくなると思うけど?」
「それならそれで、いいもん。」
「まーきの!」

俺がチョンと牧野のオデコをつつくと、肘をついていた牧野がバタンと崩れて、テーブルに突っ伏した。

「もう、やだ。」
「何で?」
「もう、逃げられそうにない。」
「ぷっ。今まで逃げてた訳。」
「そうじゃないけど。」

何が言いたいのか。
酔った牧野の堂々巡りは終着駅が見つからない。

「じゃあさ、別れなよ。司と。」
がばっと、牧野が飛び起きた。
目を大きく見開いて、俺のことを見つめてくる。

「類・・意地悪・・。」

それは、牧野が煮え切らないからでしょ?

「だって、不安なんだもん。不安で不安で、夜もおちおち眠れない。」
「あんたが眠れないことってあるんだ。」
「あるよっ!」
「それ、司に言いなよ。」
「言えないよ。」
「どうして?」
「だって、あいつ忙しいし。今日だって、急にどっかに出張になったって。あたしの話なんて聞いてる暇ないよ。それに・・それに、ウジウジしてるあたしなんて、あいつきっと好きじゃないし・・。」

はぁぁ・・
牧野は本当に分かってないよね。
男は、好きな女に弱音を吐かれたら、逆に燃えるもんなんだ。
どんなことをしてでも守ってやろうと思うもんなんだ。
司なんて、尚更だ。
いつもは強気な牧野がウジウジしたからって、可愛いと思うだけで、嫌いになんてなる訳ない。
牧野が一言司に泣きつきでもすれば、司はどんなに疲れていたって、夜中にだって駆けつけるはずだ。
それで、そんな不安は強引に拭い去るに決まってるんだ。


「牧野、司はさ・・」
「分かってる。分かってるの。あいつはさ、きっとあたしを守ってくれようとすると思うんだ。けどさ、あたしはあいつを守ってあげられるかな?守られるだけの女は嫌なの。あたしもあいつを守ってあげたいのに・・。あたしは、あいつの負担にしかならないんじゃないのかな・・。」

ふーん。そっか。司のことは分かってるんだ。
でもさ、牧野は自分の価値を分かってない。
いったい何年司と付き合ってんの?

守るということは、見た目だけじゃない。
金や権力で守れる力を司は持っているけれど、司の心を守る力を持っているのは、牧野だけなんだ。
牧野はずっと、司の心を守ってんだよ。
もっと自信もちなよ、牧野。


「司がさ、もしまたニューヨーク行くって言ったらどうする?また遠距離恋愛するの?」
「えっ?」
牧野は一瞬言葉を失ったが、すぐにはっきりした口調で答えた。

「今度そうなったら、絶対に付いて行くよ。」
「そっか、じゃあ、なんで結婚はダメなの?」
「・・・。」
「牧野?」
「ダメじゃないもん。」
「ぷっ。先まで嫌がってたじゃん。」
「ダメじゃないもん。自信がないだけ。」


「牧野はさぁ。安心しちゃってるんじゃない?今は司がニューヨークから戻って来て、結婚しなくても、二人でいられるんだもんね。」
「う”~。」

図星でしょ?

「でもさ、司の立場なら、いつまた海外転勤になるかも分からないよね?」
「そうなの・・かな?」
「あとは、牧野がその時どうしたいか、でしょ?」
「付いて行くよ、当たり前じゃん。」
「結婚して?」
「もちろんだよ。」

やれやれ。
結論なんて、始めっから出てるんだ。


「普通ならさ、女が結婚を匂わすもんだと思ってたけど、あんたたち不思議だよね。どう考えても、司が結婚したがってる。」
「失礼ねっ。あたしだって、結婚したいもん!でもさ、ちょっと不安なんだもん。だから、迷っちゃっただけっ。道明寺と、結婚したいよ。ずーっと一緒にいたいもん。」
「じゃあ、迷う必要ないでしょ。」
「うん。そうだった。」


牧野がまたパタンとテーブルに突っ伏して、頬をテーブルに乗せた。
「冷たくて、気持ちいい・・」

テーブルに片頬を付けたまま、牧野が俺を睨んだ。
「類、見てなさいよ。あたしのウエディングドレス姿とか見たら、感動して、涙流すかもしれないよっ!」
やっと、牧野らしさが戻ってきた。
まぁ、感動の涙を流すかどうかは別だけどさ。

「あ~、なんだか気が抜けた。ホッとしたら、ふぅ・・眠くなってきた・・かも・・・。」
速効で、クカァー、クカァーと寝始めた。
無防備な奴・・。








「司。」
俺は、壁にもたれつつ腕を組んで立っている、長身の男に手を挙げた。

奴が近づいてきて、牧野の隣に座った。


___『道明寺司』
俺の幼なじみ。
そして、牧野の婚約者。
それは、何年も前から変わらない関係。


「悪かったな。牧野が迷惑かけて。」
司が牧野の髪を撫でる。
「別に。いつものことだし。司こそ、出張だったんじゃないの?」

額に青筋を立てた司が、
「こいつの反応がおかしかったからな。早めに切り上げて来た。」
おいおい、今回の香港出張は、日本で指揮をとる最後のデカいプロジェクトのためなんだろ?

「なんだよ、その目。ちゃんと仕事はして来てんだよ。」
そんなことを言ったって、これだけ早く帰ってくるには、相当仕事を詰め込んだに違いない。それ位は俺にも分かる。


「わかってんでしょ、牧野の不安。」
「あぁ。けど、もう、待てねぇ。」
「うん。」
「この春には、入籍する。」
「そっか。」
「夏には、ヨーロッパに移る。」

道明寺財閥の社長に昇格するための最後の試練という訳だ。

「それ、牧野知らないんじゃないの?」
はぁ・・と溜息をつく、俺の幼なじみ。

「まぁな。あれだよ。お情けで付いてきてもらっても、仕方ねぇだろ?こいつが、本気で付いてきたいと思ってくれなきゃよ。こいつに後悔はさせたくねぇんだよ。」
「司、牧野に後悔させるつもりなの?」
「んな訳あるかっ。」
「牧野、結婚したいって言ってたよ。」
「聞いた。」

司が、俺たちの前では見せたことも無いような甘い表情で牧野を見つめている。
まさに、目に入れても痛くないという、そんな表情。

牧野の気持ちなんて、きっと、司が一番お見通しなんだろうな。
いつも牧野の気持ちを第一優先にする司。
ただし、今回ばかりは牧野を逃がすつもりは無いってことか。
牧野が自分から飛び込んでくることを待ってたんだな。
俺は、うまい具合にアシストしたってところかな。


今日の俺の役割は、これで終わりみたいだ。

「じゃ、俺、帰るね。」
「類。」

呼び止められ、俺は司を振り返った。

「必ず牧野を幸せにするから。」
司の瞳に迷いはなく、自信だけが覗いている。

「あぁ、分かってる。」
ずっと前から分かってるよ。
牧野を幸せにできるのは、司しかいないって。

「お前には、礼を言っておきたいと思ってた。」
「へぇ。レアだね。一応、受け取っておく。」
「おう。」

「お前が涙流すぐらいに、すげぇ綺麗な花嫁見せてやるから。」
司が愛おしそうに、牧野の頬を撫でる。

その姿に背を向けて、
「楽しみにしてる。」
そう告げた。



「そういや、類。」
3歩進んだところで、再び声がかかったが、俺は振り向かなかった。

足を止めた時に、背中に聞こえた司の言葉。

「誕生日、おめでと。」


プッ。
司に誕生日を祝われた。
これって、激レア。
今まで20年以上一緒にいる親友なのに、言われたことあったっけ?

司は牧野に出会って変わった。
こんな言葉が言えるようになった。
そして、俺も牧野に出会って変わった。
親友の幸せを、心から祝えるようになった。
感情に乏しかった俺に、牧野は人間的な感情を目覚めさせた。

牧野という存在のおかげで、俺たちの関係も変わった。
なんか、人間臭くなったかな・・・照れくさいから言わないけど。


司は俺の親友。
牧野は親友の彼女。
俺にとって、大切なその二人。
彼らが幸せである限り、俺の人生も結構明るい。


俺は右手を挙げて、背中越しに司に伝えた。

サンキュ、司。
幸せになれよ。

 

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私の考える類君は、どこまでも司君の親友・・・
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  1. 短編
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

今晩は~。Happyendingです(^^)
いつも、遊びに来て下さりありがとうございます!
拍手やコメントに元気づけられていて、とっても感謝しています。


なのですが・・
今週が仕事がピークで忙しく、今日も帰ってきたのが21時過ぎ。
明日も遅くなってしまうので、現在貯金がない私はお話が更新できません。。。

こんな状況ですので、体勢を立て直すため、数日お休みをして、『続・俺の女』をある程度書き進めてから、更新を再開しようかと思います。
いつも応援頂いているのに、すみません。

もう少し、お待ちいただけると嬉しいです。

なるべく早く更新再開できるように頑張りますので、これからも宜しくお願い致します。


(30日の類君のお誕生日はお話を考えているので、更新する予定です。)
  1. お知らせ
  2. / comment:6
  3. [ edit ]

突然反転した世界に、驚いた顔の俺の女。
名前を呼んだだけで、特別な関係だなんて、可愛いことを言う。
だけど、誰よりも喜ばされているのは俺自身。
洒落になんねぇ。
洒落になんねぇほどに、俺はこいつにイカレてる。

じっと、彼女を真上から見つめ続ければ、だんだんと朱に染まる彼女の頬。
照れたって、解放なんてしてやらない。
俺の視線から、逃れることなんて許さない。

じっと互いに見つめ合ったまま、つくしが何度か瞬きをする。
そして、ごくっと唾をのみ込んで・・

「つかさ・・」


ドクンと俺の心臓が音を立てた。
ぐっと来る。
好きな女に名前を呼ばれた。
それだけのことなのに。
ぐっと来ちまう。

『道明寺司』の名前なんて、こいつの前では意味が無かった。
そんな名前が無くたって、こいつは俺を選んでくれた。
それでも、この名を呼ばれただけで体が熱い。


「もう、いいでしょ?あんまり、見ないで・・」
仕方ねぇだろ?
どうしたって、俺はお前から目が離せないんだから。

「そう思うなら、お前が視線外せよ。」
「はっ、外せないよ。」
「何で?」
「だって・・だって、目を逸らしたら、つか・・さ、怒るでしょ?」


なんだよ・・
俺の悋気がこいつをビビらせてんのか?
でも、いい。これでいい。
ちっとは俺の本気を思い知れ。
一日中、ずーっと俺のことを考えてろよ。
俺が怒ってるのか、喜んでんのか、もっともっと俺を気にしてろ。

俺が、お前のことをずっと想っているように・・


「今日は、容赦しない。」
「今日はって、いつもでしょ?」
ぷぅっと顔を膨らませた顔にすら欲情する。

シーツに縫い付けた手を開かせて、指を絡める。
つくしが言ったんだ。
これは『恋人つなぎ』っていうんだと。
あれから俺はこのつなぎ方が気に入っている。

ゆっくりと目を閉じ始めたつくしの瞼に一つキス。
それから、目じりに。それから、頬に。
それから、唇にキスを落として、
角度を変えて何度も、何度も吸い付いた。
少し開いた唇に入り込み、つくしの歯列舐めまわす。
だんだんとつくしの口が開いて、俺の舌を受け入れた。
舌を追い回し、絡み付け、吸い付いて、離してはやらない。

「ん・・んん・・」
鼻から抜けるつくしの声。
その声に反応して、俺の下半身も膨れていく。

執拗に追いかける俺。
つくしが絡めた指先に力を入れ、両膝をこすり合わせた。
その動きを見逃さない。
逃がさない。

息継ぎもさせずに口腔内を這い回りながら、
つくしのスカートの中に手を入れた。
ストッキングとショーツを同時に降ろす。
途中まで降ろせば、つくしが自ら足を抜く。
自由になった足を広げ、つくしの中心に指をあてがい、ゆっくりと挿入した。

ビクッと跳ねるつくしの背中。
唇を離して、つくしの瞳を覗き込むと、そこには俺を求める女の顔。
グリグリッと中をかき混ぜる。
解放された口からは、喘ぎ声が響く。


「なぁ、キスだけで、濡れまくり。」
「やだぁ・・言わないで・・」
泣きそうなつくしが可愛い。
可愛くて、愛しくて、虐めたくなる。


指を出し入れしながらも、もう片方の手はつくしのブラウスへ入り込む。
背中のホックを器用に外して、解放された乳房をゆるりと揉む。
ブラウスとブラを捲りあげて、つくしの乳首に吸い付いた。

柔らかいつくしの体。
少し力を入れ間違えば、折れてしまうだろう程に細い。
俺の大切な、大切な女。
絶対に壊すわけにはいかない。


この小さな体に俺を受け入れるということは、
こいつにとっては恐らくすげぇ苦痛で、
きっと、いつもいつも一杯一杯で、
体の負担もきっと、半端なくて、
何度もすれば、その分明日に響いちまう。
そんなことは分かっていてもやめられない。

俺が欲するほどに、こいつは俺を求めているのか?
こいつを、最高に気持ちよくしてやりたい。
きつさなんて忘れるぐらいの快感を与えたい。
男だったら、愛する女をこの手で導きたいと思うのは当然だろ?

たらたらとあふれ出す愛液を確認して、
一旦指を抜き、スカートとブラウスを脱がせ、俺も自らを解放する。


脱力した体は俺に為されるがまま。
半開きの唇がテカテカと濡れていて、艶めかしい。

ゆっくりとつくしの腕が上がれば、それは俺を受け入れる合図だ。
つくしの両足を広げたと同時に、つくしが俺の首に手を掛ける。

「しっかりつかまってろよ。」


コクンと頷くつくしを確認して、
俺ははち切れんばかりの自分自身を沈めていった。

つくしが息を吐きながら、俺を受け入れていく。
つくしの狭い内壁を、俺が押し広げていく感覚。
強い征服欲と同時に、泣きたいほどの幸せが全身を巡る。

この女に出会えたことに感謝する。
どうか、つくしを俺から奪うな。
俺の腕から消えるな。
他の誰にも、渡さない。


突き上げる度に揺れる胸。
汗で額に張り付いた前髪。
瞳を閉じて、俺を感じている表情。

俺無しでは生きられない女になれ。
他の奴らになんて、どう思われてもいいだろ?
俺以外の男なんて、視界に入れるな。
お前を幸せにできるのは、俺だけだ。


滴った汗が、つくしの頬を流れた。
何度もつくしの内壁をこすり、更に奥へと導かれていく。
ピストンを繰り返すたびに、つくしの中が締まっていく。
ぎゅーっと喰いつかれるような感覚に体が痺れた。


「つくしっ」
「つかさっ」


彼女の口から洩れた、自分の名前が耳に届くと同時に、
彼女の体をきつく抱きしめて、自らの全てを吐き出した。



つくしの中に留まったまま、彼女をやんわりと抱きしめる。
二人で息を整えていく間も、少しも離したくはない。


「俺、すげぇ幸せ。」
「あたしも、凄く幸せ。」

目が合って、笑い合える。
この瞬間が、俺にとって、かけがえのない幸福な時間。



 

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  1. 続・俺の女
  2. / comment:14
  3. [ edit ]

牧野を隠すようにして抱き上げて、俺たちはリムジンへ乗り込んだ。
リムジンの中でも、牧野を膝に置いたまま離さない。
コントロール不能な独占欲。
男なら、誰もが抱く感情。
俺は牧野に出会うまでは感じたことが無かっただけだ。

俺のだけの牧野を誰にも見せたくない。
こいつは、俺の、俺だけの女で、他の男の前になんて出したくない。
それが、俺の幼なじみである、総二郎やあきらだったとしてもだ。


「司さん・・苦しいよ。」
酒も入ってるせいか、少しトロイ牧野が俺の腕から逃れようともがく。
けど、離せる訳ねぇ。

ったく。
こいつは、バカッつーか。お人好しっつーか。
何でお前があきらの女のためにそこまでする必要があるんだよ。
余計なことに首突っ込んでんじゃねっつーの。


こいつは俺の根性を叩き直すと言っていたが、
こいつと出会う前の俺を知っている奴からすれば、今の俺はすでに別人だ。
牧野に出会い、人を愛する気持ちを知った。
まぁ、牧野限定だけどな。
だけど、こんな気持ちは、生まれてから一度も持ったことは無かったんだ。
家族の愛情や家庭の意味を知らない俺。
今までは、一人で気楽に暮らしてきた。
そんな俺が、24時間、四六時中、一緒にいたいと思う女。
俺の腕から離さずに、ずっと囲い込んでおきたい。
俺はどんだけこいつに狂ってるんだ。

牧野が傍にいてくれるだけで、世界が輝く。
今まで見て来た景色は、もう思い出せない。
それ程に、牧野に出会った俺が激変しただなんて、きっとこいつは知らない。



リムジンがマンションの駐車場に着いた。
「一人で歩ける。」
と言い張る牧野を、無理やり抱きかかえてエレベーターに乗り込む。

上昇する箱の中で、牧野に小さくキスを落とした。
牧野は抵抗を諦めたのか、大人しく俺の腕の中だ。

なぁ、どうしたら、この悋気はなくなるんだろうな。
お前を何度抱いても、もっと欲しいと思う欲望は留まるところを知らない。

こいつからの電話に驚き、執務室を飛び出した俺。
そんな自分の行動も信じられない。
今日は、書類の確認中だったが、これが重要な会議だったとしても、もしかしたら俺は、会議を放置して、飛び出したかも知れない。
実際、本当に会議をすっぽかしたら、こいつに説教食らうに違いないんだが。

馬鹿げてる・・・
一人の女にこれほどに入れ込むなんて。
こいつに愛想を尽かされたら、生きていけねぇ。
って、何で俺がこんなに怖気づいてんだっつーの。
だが、そんな自分が、案外気に入って、少し笑えた。


「何、笑ってんの?」
「いや。」
言える訳ねぇ。こんなこと。


エレベーターが開いて、真っすぐ寝室へ向かう。
俺の悋気に気付いているんだろうか?
牧野の抵抗はない。
ベッドに降ろした牧野が少し弾んだ。

ネクタイを緩めて、一気に外す。
カフスをとり、サイドテーブルに置いた。
俺の動きを、じーっと見つめている牧野。

「ねぇ。司さんってさぁ。綺麗だよねぇ。あ、男の人に綺麗ていうのも変だけどさ。桜子さんがね、言ってた。司さんは、桜子さんが昔、憧れていた人なんだって。あーんな綺麗な人でも、司さんに憧れてるんだね。」
横向きになって俺を見上げながら、
そんなことでクスクス笑う彼女。
ベッドに流れる艶やかな黒髪。
無意識に俺を煽るその姿。
お前以外の他の女の話なんてどーでもいい。

「興味ねぇよ。」
「ん?」
「お前意外の女に興味はない。」
俺はシャツを脱いで、上半身裸になり、ベッドの牧野の脇に寝転んだ。

自分で話を振っておきながら、俺の言葉に真っ赤になった牧野は、目のやりどころに困るのか、キョロキョロとしている。

俺はお前意外に興味はない。
お前以外に優しくするつもりもない。
何回言ったら分かる?


「俺はお前の特別な男になりたい。」
「特別?」
「あぁ。」
「特別って、今も特別でしょ?あたし達、付き合ってるんだよね?」
「そうだな。でも足りねぇ。」
「あたしの初めては司さんばっかりだよ。初めて・・キスしたのも、初めての恋人も・・それから・・・全部だよ。あたしにとって、司さんは特別な人だよ。」
「でも、足りない。」
訴えかける様に牧野を見つめ続ける。
俺がどれだけお前を想っているか、伝わるように。

「困った人だね。」
至近距離にある俺たちの顔。
牧野が右手を伸ばして、俺の髪の毛を撫でる。

小さな手で髪を撫でられる。
世間の奴らからしたら、大したことない行為かも知れないが、俺にはガキの頃からそんなことをしてくれる人間は周囲にいなかった。

今になって初めて気付く。
こうして、自分が求めている人間に受け入れてもらえることは、途轍もなく幸福な事なんだということを。
それは、いくら金を積んだとしても必ずしも得られるものではなく、また逆に、金がなくともそれを手に入れることのできる幸運な人間もいるのだということを。
そして、牧野に受け入れられたことで、俺の人生にも初めて幸福が訪れたのだということを。


しばらく俺の髪を撫でていた牧野が言った。
「特別っていうのも変だけどさ。今日、美作専務がね、桜子さんのこと、桜子って呼んでたの。なんかちょっといいなぁって。司さんに、名前で呼ばれたら・・あー、恥ずかしいかなぁ・・。でも、あたしのこと名前で呼ぶ男の人、今までいなかったから。名前で呼んでくれたら、あたしにとってはすっごく特別だよ?」

俺はすぐに牧野の右手首を掴んだ。
今言われたことを確かめたくて。
名前で呼べって?
マジかよっ!!

「いいのか?」
「うん。タダだしね。ほら、あたし、司さんにあげられるもの、何にもないし。」
へへへと牧野が笑う。

そのまま牧野の右手を引いて、俺の上に乗せ、思いっきり抱きしめる。


「つくし・・」
初めて彼女の名前を呼んだ。

やべっ、結構恥ずかしくて、顔が見れねぇ。
自分の顔が緩んでいることを、はっきりと自覚できる。

「うん。なんか・・いい。うれしい。でも・・思ってたより、かなり恥ずかしい・・ね。」


ひとしきり抱きしめて、彼女の温かさに酔いしれる。
名前を呼ぶだけで幸せになれる。
彼女が言うように、タダでもらえる幸せが、これ程に愛おしいなんて。

ずっと浸っていたくなる幸福の中、
「お前も、司って呼べよ。」
そう言ってみれば、
「ええ~。それはいいや。」
とバッサリ拒否。

何だよそれ。相変わらず、空気が読めない奴。
この状況なら、お互いに名前で呼び合ったっていいだろ?
タダだぞ、タダ。


「じゃあ、呼ばせてやる。」

俺はクルリと身を回し、つくしをベッドに縫い付けた。



 

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  1. 続・俺の女
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

あきら達が去った後のプライベートルーム。

「これは・・その・・あれぇ??」
目をぱちくりとして、俺の膝の上に座っている牧野。

「どうしてここに司さんがいるのかなぁ・・?」
キョロキョロと落ち着きがない。
「とぼけんな。」
そーっと俺の膝から降りようとするこいつを、がっちりホールドして捕まえた。
ポフッと俺の胸に落ちてくる、このバカ女。

どうしていいのか分からないといった様子で、目ん玉をあっちにこっちにと動かしている。
それから、どうやら覚悟を決めたらしい。
俯きながらもモゴモゴと話し始めた。

「あのね。だって、司さんが、昔悪いことしたって言うからさ・・。だから・・」
「だから?」

牧野がガバッと顔を上げた。
「だいたいねぇ。女の子にブスとか言わないでしょっ。フツー。」
こいつ、開き直りやがったなっ!

「で?」
「でっ・・て・・。だから・・・。」
「俺が、暴言男だったら、どうするんだよ?」
「どうするって・・」

しどろもどろの牧野。
俺が悪い奴だったら、どうするっての?
別れるとでも言うのか?
つい先日、何があってももう離さない、離れないと約束したばかりじゃねーか。
この嘘つき女め。

「だからっ、あたしが司さんの根性を叩き直してやろうかと思ったのっ!」

大声で言う牧野に、しばし唖然。
この道明寺司の根性を叩き直すという俺の女。
じっと俺の目を見据えている。
面白れぇ。
本当にこいつは面白れぇ。
俺がいい奴じゃないと知っても、俺を見捨てたりはしないらしい。
あんま褒められた言葉を言われた訳じゃないが、俺は心底安心した。


ゆっくりと牧野の髪を撫でる。
「お前、何杯飲んだ?」
「うーん。三杯・・かな?」
牧野は、俺が反撃にでないと分かるとホッとしたようで、両手の人差し指をクルクルと回して俯いている。
「俺がいない所で、酒は飲むなって言ったよな?」
「言ったっけ?」
そーいや、俺も記憶にねぇな。言ってなかったか?
ってことは、こいつには叩き込んでおかないといけねぇことが山ほどあるな。

男と二人きりになるな。
俺がいない所で酒は飲むな。
男に微笑むな。
男と目を合わせるな。
・・・あ~、畜生!限がねぇよ!
いっそのこと、もう仕事辞めろ・・って言えたらどんなにいいか・・。

はぁ・・


仕方なく、俺は話を変えて、さっきの騒ぎの真相を聞くことにした。
だいたい、何で俺が謝る必要があったんだ?

「で、さっき話は何だったんだよ。」
今度は優しく聞いてやる。

「うーんとね。桜子ね、美作専務のことが好きなんだって。で、整形したのは、司さんのせいで。」
「ふーん。で?」
なんで、お前が他人の恋愛話に首を突っ込んでんだ。

「美作専務は、桜子が司さんを好きなんだって勘違いしてたの。だから、元はと言えば、司さんのせいかなって。」
「なんで?」
「なんでだろ?」
幼稚舎のことまで持ち出して、俺に責任を押し付けてくるなんて非常識だ。
それに、あいつらは俺からの謝罪をわざわざ要求してくるような奴らじゃない。
こいつが完全に遊ばれてたってことだ。


「お前さぁ。言っとくが、とっくにバレてんだよ。総二郎にも、あきらにも、あの女にも、俺らのこと。」
「ん?」
牧野が俺と視線を合わせた。

「お前が俺の女だってこと、皆知ってんだよ。」
「えっ、えええっっ~~!!!」
今更そんなに驚くなよ。
さっき、あの女が言ってただろ?
お前が俺の女だと分かっていて、俺を呼び出させたんだ。

ちっ、あの女、牧野をコケにしやがって、今度会ったら許しちゃおかねぇ。
牧野がフツー?
フツーじゃねぇよ。俺をこれ程に振り回す女なんて、この世に二人といない。
しかし、あれを言われて、バレてるってことに思い至らないお前も、どうかしてるぜ。

「西門先生も?」
「あぁ、間違いねぇ。」
「美作専務も?」
「とーぜんだろ?」
「なんで?」
「お前の態度でバレバレだろ?なんで、お前が俺のプライベート用のスマホの番号知ってんだよ。」
「あっ・・・」
まぁ、スマホ出すまでもなく、バレてただろうけど。
今更、気が付いてんじゃねーよ。


「からかわれてたんじゃねぇの、あいつらに?」
「まさか・・うっそぉ・・。」
本気で青くなってるこいつは、どこまで鈍感なんだ。

「だって・・それに、幼稚園の時のことだとは思わなかったし、からかわれてたなんて・・うーっ。本当に?」
「完璧、遊ばれてたな。」
「なんでよ~。もう~っ。」
両手で顔を覆う牧野。
そんなの、お前が俺の女だからに決まってんだろ?
ったく、だからこいつは目が離せねぇんだよ。
隙がありすぎる。


今日だって、牧野にはSPが付いていた。
あきらと三条って女と、三人でこの店に来ていたのも把握していた。
それでも、あきらが一緒だからとイラつきながらも許容していたんだ。

それなのに、執務室で決算書類に目を通している最中に鳴ったスマホ。
牧野からの着信に、俺がどれだけ焦ったか。
「今すぐ来てっ!」
という、こいつの声に、どれだけビビって駆け付けたか、こいつは全く分かってねぇな。
そもそも、普段なら仕事中に電話なんかかけてくるような奴じゃねぇのに、西田を通さずに直接電話してくるという時点で、普通じゃななかった。まさか、酔っ払いだったとはな・・。


すっかり酔いが冷めたらしい牧野が、申し訳なさそうに俺を見る。
「ねぇ。仕事、大丈夫?」
「大丈夫じゃねぇよ。」
「ごめん・・ね?」

「許さねぇ。」
そう言った俺は、大きく目を見開いた牧野を見つめながら、唇を合わせた。
牧野の目が更に大きく開かれたのが分かったが、そのまま、こいつの顎を少しだけ下にずらす。
そこにできた唇の隙間から、そっと舌を挿し入れた。

「ん・・」
懺悔のつもりか・・抵抗はない。
牧野がゆっくりと目を閉じて、俺もじっくりと味わうべく、瞼を閉じた。


ピチャ、クチュっと卑猥な音。
自然と俺の手が牧野の服の中へ滑り込む。

「あっ。」
と漏れた声を、もう一度塞いだ。

唇を合わせながら、ブラをずらし、牧野の胸をやわやわと揉む。
すげぇ、気持ちいい。
いつも思うが、こんなに柔らけぇもんって、他にねぇよな。
俺の手のひらに収まるボリュームも丁度よくて、こいつは俺のためにできている女だと確信せざるを得ない。

俺の腕の中にぴったりと納まる牧野。
俺はこいつの為なら、何だってできる。
謝れっつーんなら、謝ってやる。
だけどそれは、自分の為なんかじゃねぇよ。
全て、お前の為だ。
いつの間にか、俺の世界は牧野を中心に回ってやがる。


すっと、スカートの中に手を挿し入れると、
うっとりと蕩けていたはずの牧野に力が入った。

重たそうな瞼を必死に開いて、トロンと俺を見つめる。
「ここじゃ、だめだよ。」

訴えかけるような瞳に抑えが効かなくなりそうになったが、
俺だって、こんなところで愛する女を抱く気なんてない。


俺はこいつを抱き抱え、こいつのデカいバッグを持ち、ドアを蹴り開けた。
すぐに、近づて来た俺のSPが牧野のバッグを持った。
それから、牧野に付けたSPが、牧野を抱く俺に驚いて、代わろうとした。
ガンッとそのSPの脛を蹴る。

「こいつに触るな。」

俺の胸に顔を隠していた牧野が、俺の声に驚いて顔を上げた。
その顔はさっきまで俺が蕩けさせていた女の顔で、
そんな顔は誰にも見せられる訳が無い。

「顔、伏せとけ。」
牧野が慌てて、もう一度俺の胸に顔を埋めた。



 

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