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With a Happy Ending

花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

Lovin’ you 17

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気付けば腕をとり引き寄せていた。無防備な牧野の体はそのまま俺の胸に倒れ込む。ギュッと抱きしめるとビクンッと震え、一瞬で固くなった。.........だよな。けど、嫌じゃねぇ。こうやって身を固くしてるってことは、俺を男として意識してるってことだから。そう思うと、俺は少しだけ冷静になれた。俺がこいつに与えられるものは何もない。その事実に絶望して、それでも諦めらんなくて無意識にこいつを抱きしめていた。でも、そう...

Lovin’ you 16

10
「......ねぇ、そのパーティーって、本当に私も出なきゃダメなの? どこかで、待機しておくのじゃダメ?」色々相談しなきゃなんねぇこともあるからと、強引に誘ったディナータイム。初めこそ『結構です』と断っていたこいつだが、部屋に連れ込むと同時に鼻をくすぐる食事の匂いとタマの気問答無用のプッシュにあっけなく折れた。そして、今日も俺の正面に座った牧野は、ミディアムレアに焼かれた松坂牛のシャトーブリアンを『すっ...

Lovin’ you 15

12
道明寺家のババァの私室。マホガニーのデスクに座るババァは、シルクのドレスを身に着け、きっちりと髪を纏め、メイクまで施している。その姿は、“過労”なんて忘れるぐらいにいつも通りだ。「あら、道明寺の専務が随分と早い帰宅ね。」ババァは手元の資料に目を通しながら、ろくにこちらも見ずに嫌味ったらしくグサリと言う。チッ何が早かっただ。これでも牧野との約束の21時に5分遅れた。「誰かさんが我儘を言っていると聞きまし...

Lovin’ you 14

8
突然震え出した携帯電話。そこには3日前に登録した『牧野つくし』の文字。見間違いじゃねぇ。これは、間違いなく彼女からの着信だ。あいつ、俺の番号なんて知らなくても構わねぇなんて言ってたくせに。ババァに何かあったのなら、秘書経由で連絡が来るはずだ。なのに、俺のプライベート携帯に直接連絡が来るってことは...あいつも俺に会いてぇ...とか?ゴクリと唾を飲み、通話をスワイプしようとした時に、コンコン...とノックの音...

Lovin’ you 13

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俺の頭を悩ませるのはあきらの存在だけじゃない。伏兵その二、『高橋涼』裕伯父さんの息子で、俺にとっては従兄弟に当たる存在だ。イケメンで頭もよく、幼少時から続けているテニスは日本ランキング一桁に入ったこともある程の腕前。中高の成績は学年トップで、国立大学の医学部にストレートで合格。そのまま外科医になったと聞いている。そんな情報は全部俺の姉ちゃんからで、涼兄と姉ちゃんは今でも仲がいいらしい。あの朝、保健...