Sakura 1

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昨日までの『花街に護られて』コラボ、いかがでしたか?さて、今日からは、『花街に護られてー桜・恋・歌ー』からヒントを得て、『花街~』とは全く違う、つかつくのお話がスタートです。ちょっと切ない、つかつく。全7話。そして、それが終了してから、『続・俺の女』の再開になります。是非、こちらのお話も楽しんで頂ければと思います。原作の、『鍋の日』から分岐したお話です。鍋の日に離れ離れになる二人・・のその後になり...

Sakura 2

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大学に入学したあたしは、相変わらずのバイト生活。講義以外は、バイトに明け暮れた。有名大学に通うあたしは、時給の良い家庭教師先を見つけることが出来て、それを貯金に回した。何の貯金かって?あたしの今の夢はね。公認会計士になること。在学中にその試験に受かる可能性は数%しかない。しかも、あたしの頭じゃ、独学は無理。やっぱりダブルスクールが必須だと分かった。そのスクールに通うための費用を貯めることにしたんだ...

Sakura 3

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あたしは大学1年生の冬からダブルスクールを開始して、大学3年生で、公認会計士の短答試験と論文試験に合格した。これは、快挙というみたい。あたしとしては、これ以上ダブルスクールにお金を掛けられないっていうのもあって、背水の陣だったんけどね。少しずつ、自分の夢が現実になっていく実感。嬉しかった。あたしが公認会計士を目指す理由。それはやっぱり、将来、道明寺の役に立ちたいから。公認会計士は、会計のスペシャリ...

Sakura 4

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明日はクリスマスだという日、姉ちゃんがニューヨークの邸に顔を出した。先日まで、日本の邸にいたと言う姉ちゃん。その姉ちゃんから、思いがけない話を聞いた。「司、あんた、5年前、東の角部屋前の庭に桜を植えたらしいじゃない。」「あ・・あぁ。」5年前のクリスマスに、牧野との動物園デートから帰った俺が、あいつとの二人きりの花見を楽しみにして、後先考えずに植えたソメイヨシノのことだ。・・・すっかり忘れていた。「あ...

Sakura 5

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3月末、俺は日本へ帰国した。NYでの社内改革が認められ、今後は日本支社の改革に踏み込むと同時に、アジアでの事業を展開する予定だ。でも、俺にとって、この帰国はビジネスの為なんかじゃない。ビジネスは手段に過ぎない。俺が、あいつともう一度共に歩き出すための手段に過ぎないんだ。俺はニューヨークにいる間、牧野の情報は一切入れなかった。報告してくる奴らもいなかった。ババァにしても然り。約束の2年を過ぎても、俺にあ...