With a Happy Ending

Switch 1

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____ホテルメープル東京 11時00分。正面ロビーより反対の北側に広がる日本庭園。広大な敷地を誇るその庭園には、鯉の泳ぐ池や、この夏のうだる暑さをしのぐ東屋もある。俺は、普段は絶対に歩くことなどないその庭園を、東屋に向かって歩いていた。あと30分後に、行きたくもねぇ、見合いの席に着かなきゃならない。面倒くせぇことこの上ねぇが、俺も会社の副社長という肩書がある以上、両親が持ち込んだその見合いを、会いもせ...

Switch 2

6
こんばんは。こちらのお話は、急に書こうかなと思いついたお話で、出だししか考えていません(汗)。なので、これからの展開は誰にも分からないです。昨日、晩御飯前にと、とりあえず1話目を投稿したのですが、投稿直後、タイトルのスペルを打ち間違っていました・・(涙)。初めの30分ぐらいで見られた方。意味分からなかったんじゃないかな?ゴメンなさい。このタイトルの意味は、まぁ、そのままかな?私としては二通りの意味に...

Switch 3

8
彼女がシャワールームに消えた後、俺はすぐに西田に連絡を取った。腕時計は11時40分を示している。俺も、あいつも、見合いの席には当然遅刻だ。『俺だ。』『副社長、先ほどから何度も連絡を入れているのですが。ラウンジにお見えになっていないと、先方から・・。』この時点で、俺の犯行は確定。やっぱり、この女は、俺の見合い相手ではなかった。分かってはいたが、もしかして・・という淡い期待もどこかにあった。しかし、もう、...

Switch 4

7
「俺は、この見合い、受けようと思ってる。」俺がそう言った時の、この女の間抜けズラったらねぇ。慌ててナプキンで口を拭き、両手を膝に降ろした。そして真剣な表情になって、俺を見る。「色々と親切にしていただいて、本当にありがとうございました。ですが、私、このお見合いを受けるつもりは無いんです。初めから、そう考えてきました。申し訳ありません。」きっちりと丁寧に断りを入れ、頭を下げる女。こいつが俺同様に、乗り...

Switch 5

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『一目惚れ』って・・なんだっけ?目の前の男性からの突然のプロポーズに、私の思考回路はパンク寸前。私の記憶が正しければ・・一目惚れというのは、一目見ただけで、恋に落ちるということ・・そこでもう一度、目の前の、何故か自信満々な男性の姿をチェックする。野性的な切れ長の目。西洋彫刻のように彫りの深い、完璧な美貌。理由は分からないけれど、何故か圧倒的なオーラを放つ人。この人が私を?信じられない・・・。私、揶...