花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

こんばんは。
happyendingです。

『あなたに会いたくて』 最後まで読んでいただいてありがとうございました。
私にとっては、右も左もわからないところからのスタートながら、うれしいコメントを頂いたり、
たくさんの拍手に励まされながら、一応完結することができました。

以前にも書きました通り、私は本当に素人ですので、高尚な文章は書けません。
ですので、気軽な気持ちで遊びに来ていただけると嬉しいです。

さてさて、『あなたに会いたくて』ですが、松田聖子さんの歌とは全く関係がありません。
あちらは、「逢いたくて」だったかな。
たまたま、タイトルをつけたら、なんか聞いたことあるなと。
後から考えたら、やばっ、松田聖子とかぶってた・・ということです。
聖子さんファンの方、ゴメンナサイ。

それから、このお話を書いている中で、いくつか、入れようと思って書いたエピソードがあるのですが、
途中にうまくはさむことができず、宙ぶらりんになっています。
おそらく、皆様も、なぜ?と思われているようなところかな?と。

その場面を、番外編としてアップしようかなと思います。
気ままにゆっくり更新しようと思っていますが、また時々遊びにきて見てくださるとうれしいです。

ではでは。
まずは、番外編1から。




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  1. あなたに会いたくて 番外編
  2. / comment:1
  3. [ edit ]

あの日、司が刺されたと連絡が入った。
すぐに仕事をキャンセルし、ジェットに乗り込み、日本へ向かった。

やっと道明寺の跡取りとしての自覚が出たかと思った途端にこの失態。
また、牧野つくしという女に振り回されているのか・・、情けない。

司が運ばれた病院では、あの子の友人達と牧野つくしがICUの前に集まっていた。
皆の表情が暗い。

ICUの中に入ると、たくさんの管につながれた息子がいた。
私は息子を見ていられず、司の頬をなでると退室した。
医師の説明によると、出血量が多く、処置が少しでも遅ければ、命がなかったとのこと。
短時間ではあるが、心肺停止になったため、脳に障害が出るかも知れない。
背後から刺されたが、貫通は免れ、内臓と神経の損傷は少ないとのこと。
もともと筋肉質であったことが幸いしたようだ。

担当医は続けた。
「付き添ってきた少女が、司様が倒れこむのを支えたそうです。」
「そのまま支えずに、倒れこんでいれば、ナイフの位置がずれて、大動脈を損傷していた可能性があります。救急搬送中も、彼女がナイフの位置をぎりぎりに保って、傷口を直接圧迫止血してきてくれました。とっさの判断だったのでしょうが、これがなければ、ご子息は出血死していてもおかしくない。」


・・・
司は牧野つくしに助けられた。
溝鼠だと思っていたあの少女に。
これが運命というものなのか。


私たち夫婦は多忙を理由に、子供達の教育は邸の者たちに任せきりだった。
中学に入ると、司は問題を起こしてばかりで私は頭を抱えたが、
司自身からは連絡が来ることはなく、何も私たちに要求することもなかった。

そんな司が初めて自分から欲した女性、それが「牧野つくし」。
それなのに、意識を取り戻した司は、彼女の記憶を失っていた。


これはチャンスかもしれない。
司が『道明寺の後継者』としてのスタートを切るための。
そして、牧野つくしとの関係を絶つための。

しかし、本当にそれでいいのだろうか?
いつか真実を知った時、司はどうなるのか?
私が司に望むこと。
それは、道明寺の後継者として羽ばたいてくれること。
それとともに、どんな形であれ、幸せだと思える人生を歩んでくれること。


私は運命なんていうものは信じていないけれど、現実社会の厳しさは経験している。
例え司にとって彼女が運命の相手だとしても、今のままでは私たちの世界では認められない。
ならば、司と彼女にこの世界で通用するだけのスキルを身に着けさせれば?
今はそのためのチャンスでもある。


あの子は謝礼金など望まないはず。
それならば・・・

「司の命を救ってくれた、あなたに感謝するわ。あなたに、私から提案があるの。」


あの子が根を上げるようなら、それまで。
あなたが、司の隣に並びたいのなら、現実を知り、努力をなさい。
そして、自分で司を手に入れてごらんなさい。
私がそのチャンスを与えてあげる。
それが、私からの感謝の気持ち。



***************



二人の部屋からにぎやかな声が聞こえてくる。

「司!だめっ、やはくおむつ閉めて!」
「あ?なんでだよ。」
「はやく!」
「うぉぉぉっっ!!」

「あ~あ、やっちゃったぁ。だめな、パパですね~。」
「ふんっ、息子のションベンひっかけられたぐれぇ、なんともねぇ。」
「はいはい。じゃあ、ちょうどいいから、渉とお風呂入ってね。」
「俺が見とくから、お前が入れよ。」
「なんでよ。」
「その方が、何かと都合がいいんだよ。」

ベシッ!!
「いってーな。」
「あんたはいちいちいやらしいのよ!
あんた、お着替えとかできないでしょ。いいから入りなさい。」
「三人で入らねぇ?」
「・・・。」
「わかったよ・・。」


・・・
相変わらず、息子は嫁に振り回されているらしい。
けれど、これが、私たちには何も望むことのなかった、司の幸せのかたち。
そしてまた、私の幸せにもなった。





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  1. あなたに会いたくて 番外編
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

「お前さ~。あれはないんじゃないの?類。」
「何が?」
「何がって、あれじゃ、司、パニくるだけだろ?」
「じゃあ、忘れた女は牧野だって教えた方が良かった?」
「牧野本人が言ってないのに、それもどうかと思うけどな・・
司の目、見たか?あれ、やばいぞ。
何かしでかしたら、悲しむのは牧野だろうが。」

あきらが俺を睨んでくる。
そう、俺だって、牧野が悲しむのは本意ではない。
けど、俺たちが司に教えるべきだったのか?

いや、ちがう。答えは、No。

「司も、牧野も、なんか違うんだよね。」
「何が違う?」
「俺の感、かな。この辺で、やりあった方がいいと思う。」

「類~。お前、ちゃんと責任とれよ!」
「それはあきらの仕事でしょ。」
「なんでだよ。勝手にこっちに回すな!」

「それにさ。」
「なんだよ、類。」

「どっちに転んでも、司には、牧野なんでしょ?
・・・なんか悔しいから。」

「「類~~!」」
総二郎とあきらにヘッドロックされたけど、その通りじゃん。
結局、司には牧野・・でしょ。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


後日、司からメープルに呼び出された。
類と総二郎も当然呼び出されている。
あの日の司を思い出すと、冷や汗が出る。
類のバカが司を煽ったからな。どうなっているか・・・
総二郎は、使えないしな。
とばっちりはごめんだが、何とかしてやらなきゃな、と相変わらず、貧乏くじを引く俺。


メープルに3人集合した。
「類、逃げんなよ。」と総二郎。
「逃げないけど、寝ちゃうかも・・・」と相変わらずの類。

俺たちは3人そろって、プレジデントスイートに入った。

そこで見た司の姿に、俺たちは、緊張も忘れて、思わず噴き出した。

「ブホッ!!なんだよ、司。その顔!」
「司、もしかして牧野に殴られたの?」

「ちげーよ!足蹴りくらった・・」

「「「ぎゃーははっっ!!!さすが、牧野っ!」」」

「うるせー!名誉の負傷ってやつだ。」
と言いながら、照れている司は明らかに上機嫌だ。

この表情は・・・以前の司だ。
高校生の時、牧野を追いかけていた司だ。


「司、記憶もどったの?」
類・・・、相変わらず、ストレートだな。

「おう。お前ら、俺を担ぎやがったな。」

「まあ、まあ、司良かったじゃん。元サヤに戻ったんだろ?」
総二郎・・・、お前も余計なこというな。

『元サヤじゃねーよ!俺は一度も牧野と別れてねぇ!!』

「「「ぎゃーははっっ!!!」」」



「よっしゃ、今夜は飲もうぜ、騒ごうぜ!!」

その夜、俺たちは久しぶりに馬鹿騒ぎをした。
本当によかったよ、司。
俺たちの肩の荷も降りたぜ。

酔いがまわった司が俺たちに呟いた。
「お前ら、サンキュッ。」


****************


「でもよ~。なんで牧野になぐられたんだよ。」
と総二郎。

なんだか、ゴニョゴニョとして、はっきりしない司。

「俺らはさ、もしかして、司が牧野をふって、昔の女に会いてぇとかいうんじゃないかと思って、ヒヤヒヤしてたんだぜ。」

「あいつが・・、あいつが、初Hは高校生の時だとかいうからだな・・」
「「はぁ??」」
驚く、俺たち。

「お前ら、高校の時、やってたのかっ!?」

「あの島で、でしょ?」
と驚くことなく答える類。
類!お前、島にいなかっただろうがっ!

「島?」
「まじ?あんとき?」

司が真っ赤になって
「うっせーよ!」
と怒鳴る。

「はは~ん。」
「なんだよ、総二郎。」
「そりゃ、牧野も、司のことあきらめらんねぇよな。」
「はぁ?」

「俺さぁ、高校の時、牧野に怒られたことあんだわ。
俺は、優紀ちゃんに、手を出そうなんてこれっぽっちも思ってないのにさ、
あいつ、なんか勘違いしててよ。
〈そーいうことするってことは、責任とるってことだよね!
あんた、優紀と結婚考えてるわけっ!〉とか騒ぎやがってよ。
バカじゃね―の。いまどき、やったから、結婚とかってよ。」

・・・
「つまり、牧野にとっては、初Hの相手が結婚相手って訳か?」
「そうなんじゃね―の。あいつ、この4年、狂ったみたいに頑張ってたからな。
何気に茶道もかなりな腕前だぜ。
まぁ、司をあきらめきれねぇよな、なんせ初Hの相手なんだからよっ。」


司を見れば、ポカーンと口を開けて、放心状態だ。
そうかと思ったら、急に立ち上がった。

「俺、帰るわ!」
「急にどうしたんだよ、司!」

「やべぇ、まだ、牧野にプロポーズしてねぇんだわ。
こんなことしてらんねぇ。」

携帯を手にとり、どこか電話している。
「花屋からありったけのバラを集めろ!今すぐだ!」

そして、そのままダッシュでメープルを去って行った。


あっけにとられる俺たち。
この後二人がどうなるのか・・
すまん、牧野・・・・。ご愁傷様。




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