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With a Happy Ending

普通のレンアイ 1

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「やっぱりここのカクテルは美味しいねっ!」「とか言って、つくしが飲むのってモスコミュールばっかりだよね。」「だって、他、あんまり知らないし・・。」「つくしはお酒弱いからねぇ。で、今年のクリスマスの予定は?」「・・・聞かないで。滋さんは?」あたし、牧野つくし。四大卒業後の社会人2年目。今日、久しぶりに一緒なのは、大河原滋さん。永林大学の一年先輩で、大河原財閥の一人娘で、超が付く程のセレブ。あたしは永...

普通のレンアイ 2

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俺は、道明寺司。道明寺ホールディングスの専務として、この4月にニューヨーク本社から異動してきた。牧野つくしとの出会いは6月だったか・・本当に偶然だった。外勤先から会社に戻った俺は、役員専用エレベーターが点検中だったことから、一般職員用エレベーターで地下駐車場から36階のオフィスを目指した。すると、1階ロビーで扉が開き、乗り込んできたのが牧野だった。大きな段ボール箱を抱えて乗り込んできた小さな女。けどフ...

普通のレンアイ 3

4
やっぱり・・場違いだったよね。滋さんに誘われてやって来た、松下会長主催のパーティー。土曜日だったから、午後から滋さんちでエステまでしてもらって、ドレスも借りて乗り込んできたものの、あたしにとっては完全なる異世界。華やかに着飾った女性と、ビシッとドレススーツを着こなした男性たちが、ワイングラス片手に談笑しているこの会場。普通とは・・・程遠いわ。滋さんはと言えば、会場に入るとすぐに仕事関係の話で移動し...

普通のレンアイ 4

4
どうしてこうなったのかは分からないけれど、途中から、茶髪の人のお友達も合流して、あたしはちゃっかりビュッフェを堪能してる。会話はほとんどしていないんだけど、この人たちの傍にいれば一人で食事しているより目立たないし・・・いいかも。なーんてことを考えながら、次々とお料理を食べていく。食べながらもこっそりと話に聞き耳を立てていたら、この人たちが、『るい』『あきら』『そーじろー』という人たちだと分かった。...

普通のレンアイ 5

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「場所変えて、話しようぜ。」女を誘うなんて初めてだ。やべっ、変な汗が流れる。けど、出遅れたと思ったが、なんとか食事も一緒にしたし、避けられたりはしていない。で、俺がなんで眼鏡なんか掛けていたかって?それはだな。あきらが言うには、俺は普通の男じゃないらしい。オーラがありすぎるって言うからな。そのオーラを消すためだ。姉ちゃんにも「あんたは目つきが悪過ぎるのよっ!」っていつも殴られるしよ。眼鏡を掛ければ...