花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

「うわ~、綺麗。」
ヘリから見える海を見ながら、つくしは大騒ぎだ。
「ママ、怖い。」
そういって、つくしに抱き着く拓海を引っぺがし、
「男が、ヘリなんかでビビッてちゃだめだ。」
と諭してやる。
「何言ってんのよ。3歳なんだよ。怖いよね~、拓海。」
「ママ~。」

ちっ。
家族3人での生活が始まって、早や2か月。
日本支社での業務にも慣れてきた6月に、俺たちは初めての家族旅行に出掛けることになった。
2泊3日で、あの思い出のヴィラ。
3人で生活するようになって分かったことだが、拓海はかなりの甘えん坊だ。
つくしは、男の子はこんなもんらしいよ、なんて言ってやがるが、拓海のつくしへの執着心は半端ねぇ。
さすがは俺の子だと言うべきか。
俺とつくしを取り合うことも日常茶飯事になっていた。
つくしは、「だって、司の分身みたいでかわいくって」なんて言いながら、甘やかしてやがるから、俺がしっかり締めておかなきゃなんねぇな、と気合が入る今日此の頃だ。


予定通り昼前にヴィラに着いた。
「思っていたより、人が少ないね~。」
なんて呑気なことを言っているつくしだが、
当たり前だ。俺が島ごと貸切っているんだから。
ギャーギャーうるさくなるから、言わねぇけどな。

「6月だけど、ここなら海に入れるかな。」
「あぁ、問題ねぇよ。」
「そっかぁ。楽しみだねぇ。拓海。」
「うん!ママ。ねぇ、ねぇ、おべんと、しよっ!」
「そうだね~。」
と二人手をつないで、立ち去っていく。
「おいっ!待てよ!」
俺は慌てて追いかけた。


日本に帰国してからは、朝食は毎朝つくしの手作りで、庶民料理を食わされているから、俺もだいぶあいつの味に慣れた。
初めてあの弁当を食った時、俺は驚愕したもんだが、拓海はつくしの味に慣れているようで、文句の一つもねぇ。
俺がつくしと一緒にいた時間より、拓海がつくしと一緒にいた時間の方が断然長い訳で、正直俺は息子にすら嫉妬しているのかも知れない。
そんなこと、つくしには言えねぇな・・・。

「はい、司、卵焼き。あ~ん。」
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、つくしは絶妙のタイミングで俺に爆弾を落としていくからタチがわりぃ。
俺がつくしの箸から卵焼きを食うと、にっこり笑って、
「これは司のために作ったんだからね。」
なんて言ってくる。
あぁ、俺は妻に骨抜きだ。



午後はよく晴れていて、海水温も高そうだ。
拓海はロスでも海に行っていたから、海には割と慣れている。
着替えをして、プライベートビーチに向かった。
つくしが笑いながら、
「前に来たときは、背中に日焼け止めぬれなくって、背中が焼けて痛くなったの。だから、背中、日焼け止めぬってくれる?」
なんて言いやがる。
パラソルの中のチェアで、つくしの背中に日焼け止めを塗ってやるだけなんだが、なんだか、ムラムラくるんだよな。
つくしの耳元に、
「今晩は覚悟しておけよ。」
と囁くと、こいつは真っ赤な顔をして、
「も~。」
なんて言いながら、
「ちゃんと拓海と遊んであげてからね。」
とOKしてくれた。

つくしも大変だよな。
拓海の相手をして、勉強も手を抜かず、俺の相手もしている。
こいつも大変だとはわかっているが、今やつくしを抱かないと俺は眠れない。
3年も別居生活だったってのもあるけど、やっぱりこいつだから反応するんだよな。
こんな体になったのは、完璧こいつのせいなんだから、仕方ねぇよな。
だから、俺は休みの日はできるだけ、拓海の面倒をみて、つくしを休ませてやるようにしているんだ。
まぁ、それが俺のためでもあるんだけどなっ。



一通り、海で遊んだ後は、お約束のバーベキューディナー。
つくしは、すこしだけシャンパンを飲んで、ご機嫌だ。
次々と食ってやがるが、その細い体のどこにそれだけ入るのかいつも疑問なんだよな。
拓海はすでに、あくびをして、今にも寝落ちしそうだ。

「ねぇ。司はいつから、あたしのこと好きだったの?」
シャンパンに酔ったのか、珍しくつくしがそんなことを言う。
いつからなんて、よくわからねぇけど、いつの間にか惹かれてた。
「いつからかなんて、わからねぇな。もしかしたら、初めからかも知れねぇ。」
「そうなんだぁ。」
「お前はどうなんだよ。」
「ふふ。初めは何とも思ってなかったよ。でも、この海に来たときに、気が付いたの。私はこの人が好きなんだって。でも、それは叶わない想いだって分かっていたから、ここで楽しい思い出をつくって記憶に残しておきたいって思っていたかな。」


しばらく沈黙の時間が流れた。
「お前がいなくなって、初めはムカついた。でも、不思議とお前と再会できるって信じて疑わなかったな。お前に再会するまでに、立派な後継者ってやつになってやるつもりでニューヨークに行った。」
「うん。」
「お前が、大河原滋じゃないって分かったときは驚いたなんてもんじゃなかったけど、妙に納得したよ。あぁ、そうか。そういうことかって。」
「司・・。」
「じゃあ、俺が遠慮する必要はねぇってことだよなって思った。絶対に逃がさねぇぞって。結局、お前は俺から逃げられねえよ。だから、もう、どこにも行くなよ。」
「うん・・。うん・・。司。ごめんね。ありがとう。」
俺は、つくしにキスをして立ち上がり、片手に拓海を抱いて、もう片方の手はつくしの肩に回してヴィラに戻った。



拓海を寝かせて、俺たちもシャワーを浴び、ベッドに沈む。
珍しく、つくしからキスを落としてくる。
シャンパンのせいか?

その日のつくしは、何から何まで積極的で俺を驚かせた。
いつもは俺に翻弄されっぱなしのつくしが、俺の上にのしかかる。
そりゃ、俺だって、わざとそうさせてやってるんだけど、すげぇ幸せ。
あいつが俺の全身にキスを落とす。
途中で、「キスマーク付かないな」なんて言ってやがったが。
つくしが、俺のものを口に含んだ時には、マジでその場でイキそうになった。
お前、マジで、どうしたんだ?
イキそうなのを我慢する俺に、
「あれ、これ、ダメ?」
なんて、そんなところで上目遣いかよ!
限界だっつーの!
「やばい、代われっ。」
そういって、体勢を瞬時に入れ替える俺に、つくしが、
「きゃっ」
と悲鳴を上げた。

「わりぃ」
と一言断りをいれて、すぐにつくしの中に入った。
あったけぇ。
そのまま、腰を揺らし続け、つくしの中に俺のすべてを放つ。

「あぁぁ・・」
とつくしの体が強張って、それから弛緩した。
肩で息をする俺たち。
すると、つくしが、
「今日は、あたしが頑張ろうと思ったのに。だめだった?」
なんて言ってくる。

だめじゃねぇよ。
俺の我慢が効かないだけだ。
お前、本当にすげぇよ。
この俺をこんなにするのは、お前しかいねぇ。

「だめじゃねぇよ。すげぇ、良かった。次は、俺の番な?」
つくしが、びっくりした顔をしているが、わかってねぇな、その顔が俺を刺激するんだ。
容赦しねぇよ。


その夜は、ここぞとばかりに体位を変えて、
朝まで、深く、深く、愛を確かめ合った。


 

にほんブログ村
これは、がんばっている司君へのご褒美(^^)
スポンサーサイト

  1. 初恋 番外編
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

すみません。昨日も投稿ミスしてしまいました。
すぐ取り消しましたが、中途半端なところを見られ方、いらっしゃいましたら、すみませんでした。
(いや、大体は書いてあったんですが、細かいところをチェックしていなくて。)
16日に予約投稿をセットしようとしたら、15日16時にセットしたみたい。
その場で「記事を公開しました」ってでるんですよ。めちゃくちゃあせりました。
では、後編へ。
*****



体がだるい・・。
もう、司ったら、本当に手加減なしなんだから。
体がだるくて、手も足も動かせない。
はぁ。もう・・。

カチャッとドアが開く音がして、司と拓海が入ってきた。
「ママ~。おはよう。」
「おはよう。」
なんとか、首だけ動かして、拓海に答える。
「俺たち、先に朝飯食って、外で遊んでるから、お前ゆっくりしとけよ。」
「うん。」
司、すご過ぎる。殆ど寝てないんじゃないの?
昨日まで仕事だって忙しかったのに。
本当に、超人的な体力だよね。
拓海が部屋から飛び出すのをみて、司にチュッとキスをされた。
「愛してる。」
そういって、綺麗に笑って、部屋を出ていく司。
本当に、こういうこと、素で言えちゃうんだから、すごいよね。尊敬しちゃう。
あぁ、あたし、本当に幸せだ。
こんなに幸せだなんて、怖いくらい・・・。
そんなふうに思いながら、もう一度眠りについた。


次に目が覚めると、もう日はだいぶ高く昇っていて、慌てて起きだした。
シャワーを浴びて、クローゼットにあったワンピースに着替え、リビングに出ると、丁度司と拓海が戻ってきた。
「おう、起きたかよ。」
「ごめんね。すっかり寝ちゃってた。」
「疲れてただろ?」
にやっと笑う司。
「も~っ!」
と言いながら、真っ赤な顔をするあたしに、司が言った。
「昼飯はホテルで食おうぜ!奥さん。」
奥さん・・・かぁ。
あたしは、本当に、これ以上の幸せってないんじゃないかなって思う。


ホテルのレストランには、あたしたちしかいなくて、静かな雰囲気の中、あたしたち3人はわいわいとランチを楽しんだ。
「司、レストラン、貸切ったの?」
「ん?あぁ、まぁな。」
「そんなことしなくてもいいのに。」
「その方が、俺がゆっくりできんだよ。」
そう言われれば、そうかも知れない。司はいつも注目されているから、気を抜く時なんてきっとないんだろうな。
あたしも、もっと、司のこと労わってあげないといけないな、とちょっと反省だ。
それなのに、次の司の一言は、
「ホテルのエステ、予約してる。昨日、日焼けしてるし、エステ行って来いよ。」
「ええ~っ。いいよ、いいよ。あたし、ほら、エステなんて行っても、行かなくてもあんまり変わらないし。拓海の面倒も午前中、ずっと見ていてくれたんでしょ?」
そういって、断ろうとしたんだけれど、
今度は拓海が、
「パパが、きれいなママをみたいんだって。」
なんて言ってくる。
「俺たちは、午後はちょっと昼寝するから、行って来いよ。」
司だって疲れてるのに、あたしばっかり癒されちゃうなんて気が引けるけど、拓海も朝から遊んでいたからお昼寝するだろうしと思い、お言葉に甘えることにした。


エステはほぼ全裸の状態で、全身隈なく揉み込まれた。
よく考えたら、昨日司が付けたキスマーク、見られちゃってるよね・・。
あぁ、恥ずかしい、けれど、もうすでに施術中で、今更断れるわけもなかった。
エステが終わってガウンを着たまま、別室でメイクとヘアアレンジが始まった。
なになに?何するの?
嫌に髪を盛られてる。
今日のディナーって、どこかすごいところに行くんだろうか・・
なんて思っていたあたしが、次の部屋に通されると、そこにあったものは、

純白の・・・ウェディングドレス。

「これって・・」
とつぶやくあたし。
「ご主人様からのサプライズだそうで。本当に羨ましいです。」
「・・・」

言葉が出ない。
あたしたちは、極秘に入籍したから、指輪だけは揃えたけれど、結婚式はしていなかった。
状況からしてもそれが当然だったし、別にそれで不満なんて全くなかった。
それなのに・・・

ボロボロと涙をこぼすあたしに向かって、メイキャップ担当の人が、
「あらあら、せっかくの美人が台無しになってしまいます。」
と慌てた。

ウェディングドレスを身にまとい、そのサイズがぴったりなことにもさらに驚き、あたしは介添え人の方に教会へ案内された。



教会の扉が開かれると、
祭壇の前には、司と拓海。

そして、客席には、パパとママ、進も。
お義父様とお義母様、椿お姉さん。
滋さんと鷹野さん、そして娘の歩実ちゃん。
美作さんと、西門さん、花沢さんも・・・。

パパが歩いて来て、
「道明寺さんが、つくしのウェディングドレス姿を見てくださいと、誘ってくださったんだよ。」
と言う。
ダメ・・、涙が止まらないよ・・・。

「パパは、朝から、ずっとステップの練習だったんだぞぉ。さあ、つくし、行こう。」
そういうパパと腕を組み、ヴァージンロードを歩き出した。

涙で目が霞む。
みんなに笑いかけたいのに、涙で何も見えないよ。
パパの歩みが止まり、目の前には、右腕に拓海を抱いた司。
ゆっくりと涙を拭きとってくれた左腕に、あたしの腕を絡めた。


もう一度、永遠の愛を誓い合い、最愛の人とキスをする。
「この海から、もう一度始めたかったんだ。」
そういう司に、もう我慢ができなくって、思いっきりしがみついた。
お義父様やお義母様が見ていることなんて、もうどうでも良くなっちゃってた。

この海で、司を傷つけてしまった。
それなのに、この海からもう一度始めようとしてくれる司の優しさ。
もうダメ、ほんとうにダメ。

「司、大好き。愛してる。」
「んなこと、分かってっけどな。」
そういって、今度は深い深いキスをくれた。


いつもこれ以上の幸せはないって思うのに、それ以上の幸せをくれる人。
あたしの初恋の人。
あたしの愛しの旦那様。
この人と巡り合えた奇跡。
この奇跡を応援してくれたみんなにも感謝の気持ちしかないよ。
ありがとう。
本当にありがとうございます。
あたしたち、これからも、きっと、ずっと幸せです。

Fin.


 

にほんブログ村
こちらは、つくしちゃんへのサプライズ。
そして、皆さま、ありがとうございました。
  1. 初恋 番外編
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY

 

プロフィール

Author:Happyending
ときどき浮かぶ妄想を書き留めたくて始めました。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

« 2017 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -