花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

道明寺が帰国して、1週間がたつ。
あたし達に進展は・・・あんまりない・・・

道明寺の仕事はやっぱり忙しいみたいで、朝は7時半に出かけてしまうし、
夜は11時過ぎに帰宅する感じで、なかなかゆっくりする暇はないみたい。

それでも、あたしはあたしなりに頑張っている。
もともと早起きのあたし。
6時過ぎには道明寺を起こしに彼の部屋へ突入!
始めは驚いていたようだけれど、もともとメイドのいる生活だったからか、すぐに慣れたみたい。
彼がシャワーを浴びている間に、今日のスーツとシャツ、タイを準備する。

朝食は一緒にダイニングでとる。
天気の良い日は、テラスに準備してもらい、二人でサンドイッチを食べた。
たわいのない会話をして、7時半には道明寺を見送る。

道明寺の帰宅はほとんど11時過ぎ。
本当は、待っていて、少しでも会いたいんだけれど、
あいつから、「待ってなくていい」と言われてしまった。
はぁ。
少しでも会いたいと思うのは、あたしだけなんだなぁ。


**********


帰国した翌日、深夜に邸に帰ると、
牧野が玄関で俺を出迎えた。
「おかえりなさい。」
「おう、待ってたのか?」
「うん。」

・・・
短い会話を交わしながら、俺の部屋へ歩く。
何故かそのまま、あいつが俺の部屋に入り、スーツやタイを片付け始めた。
「今日は、結構暑かったよね~。」
なんて、呑気なことを言っている。

おいおい。
もう深夜だぜ。
これって、そっ、そういうことか?
お前、その気ってことだよな?

やべぇ。今まで、女に反応しなかったのに、やばいことになってきた。
マジで、やばい。
でも、まあ、こいつは俺の婚約者なんだし、まあ、そういうこともありなのか?
どうせ、結婚するんなら、別に抱いたって問題ない・・

頭に血が上って、牧野を捕まえようとしたその時、
スーツを片付けた牧野が一言。
「じゃあ、おやすみ、道明寺。ゆっくり休んでね。」

・・・
はぁ??マジか??
これって、ありなのか?

あいつ・・・天然か?
ありえねぇだろうよ、この状況・・・

俺は頭を抱えて、冷たいシャワーをこれでもかっと浴びまくり、火照った体を鎮めた。


それで翌朝、このバカ女に言ってやった。
『夜は遅くなるから、出迎えなくていい。早く帰れる日には邸に連絡をいれる。』

あいつのキョトンとした顔に、苛立つ俺。
女なんて興味なかったはずなのに、牧野を見ていると抱きしめたくなる。

俺はどんだけ欲求不満なんだよ!!




たくさんの拍手、ありがとうございます。
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  1. あなたに会いたくて
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正面から道明寺が歩いてくる。
すっごく、カッコよくなってる。
えっ、うそ、こっち見た。
おっ、落ち着けあたし!

「おっ、お帰りなさい。これから、よろしくお願いします!」
あたしは、道明寺の視線を逸らすまいと、気合が入りすぎてしまった。。。


あたしは、本当は、「道明寺!」って呼びたかった。
でも、あたしのこと覚えていないあいつに、いきなり呼び捨てはないよね。
じゃあ、「司さん」?いやいや、無理。。。
でも、あいつ、あたしのこと本当に覚えてないんだなぁ。
事故のあとだって、お見舞いに行ったのに。


帰国パーティーの最中も、道明寺が気になるあたし。
話しかけることもできずにいたのに、いきなり、あいつが腕をつかんでテラスに誘導した。

なに?なに?
それって、あたしが婚約者だって、認めてくれたってこと?
うれしい。すっごくうれしいよ。

あたしは、この4年間が報われた思いだった。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


あいつの部屋は俺の隣らしい。
あいつが別れ際に俺に話しかけてきた。
「あのね、お願いがあるんだけどね。」
あ?なんだ?と、視線を返す。
「道明寺って呼んでもいい?」
道明寺?
おい、その上目使い、やめろよ。心臓が痛てぇ。
「あ、ああ。」
と、答えた俺に、思いっきりかわいい笑顔を向けてきた。

「ありがとう!道明寺。おやすみ。また明日、ね。」


ベッドに寝転びながら思う。
あいつが政略結婚の相手なのか。
ババァのお気に入りってことは、何か秘密があるのか。

別れ際に見た笑顔が目に浮かぶ。
かわいい・・・か。


*****************


翌朝から、すぐに仕事だった。
昨夜は遅くまで飲んでいたが、それぞれに忙しいらしく、結局皆自宅へ帰って行った。

朝食をとるために、ダイニングルームへ入ると、
先に席についていた牧野が振り向き、
「おはよう。道明寺。待ってたの。」
と言う。
牧野と一緒に摂る朝食。
ホントのことを言うと、いつもはコーヒーを飲むだけなんだが、
こいつと一緒だと、食事が進むんだから、不思議だ。

「このパンは、シェフが毎朝焼いていてね、すっごくおいしいのよ。」
はっ、ここはお前の家かよ!と突っ込みたくなったが、
「うちのシェフが作ってんだから、うまくて当然だろ。」
と俺は笑っていた。



玄関にこいつが出てくる。
「いってらっしゃい。」
と見上げてくる。
「ああ。お前は今日はどうしてんだ?」
「あたし?あたしは、もう少ししたら大学に行って、帰ったらドイツ語のレッスンがあるの。」
「俺は、今日は遅くなると思う。食事も済ませてくるから。」
「うん。分かった。」
「じゃ、行ってくる。」

あいつに手を振られてリムジンに乗り込む。
なんかこれ、新婚みてぇだな。
手を振るあいつも、やっぱりかわいい・・・。



  1. あなたに会いたくて
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無事MBAを取得した俺は、日本に一時帰国をすることになった。
その後はまたNYへ戻るが、日本にいる間に、重要な取引先との打ち合わせや、現在進行しているプロジェクトの確認をする必要がある。道明寺の本社はNYにあるが、日本は重要な市場であり、ここをおろそかにはできない。

そして、この帰国で、俺は俺の婚約者というやつに会う。


********************


4年ぶりの日本。
自家用ジェットが滑走路に入った。
滑走路から見える風景は4年前とさして変わらない。
俺は、リムジンに乗り込むと、直接世田谷の邸に行くように指示した。

柄にもなく緊張する。たかが女一人になんだっていうんだよ。
ババァが認めた女ということは、それなりの出自のやつなんだろう。
政略結婚・・・道明寺に生まれた宿命ってやつか。



邸につくと、タマを筆頭にメイドたちが並んでいた。
その一番奥で、俺を見つめる女。

こいつか・・・

黒い髪が肩下まで伸びたストレートヘア。
見上げてくる大きな目。
色白の肌。

俺が視線を向けると、直立不動で、いきなり挨拶をかましてきた。

「おっ、お帰りなさい。これから、よろしくお願いします!」




それからすぐ、あいつらがいつもの如くやってきて、俺の帰国パーティーが始まった。

「司~!おかえり~!」
「日本にはどのぐらいいるんだよ?」
わきあいあいと盛り上がる。


ん?あの女、どこ行った?
あいつを探して視線をさまよわせると、

「まーきの!このキッシュうまいよ。とってあげようか?」
「つくし~、そのワンピかわいいじゃん。司のためにおしゃれしたのかな~。」
と、奴らと笑いあうあの女。

その笑顔に思わず俺も微笑みそうになったが、そういえば・・・
ん?なんだ、みんなあいつのこと知ってるのかよ!

まきの?つくし?それが、あいつの名前か??
何で、俺は自分の婚約者の名前も知らねぇんだよ、おい!



「つかさ~。何?牧野に見惚れてんの?」
「ちっ、うるせぇよ、総二郎。なんだよ、お前ら全員、あいつのこと知ってるのかよ。」
「まあ、そうだな。高校時代から知ってるダチだよ。」
総二郎がニヤリと笑ったのが、気に入らねぇ。


俺は類と話しているあいつの元に歩いていき、腕を引いた。
「ちょっと来い。」
「えっ、何?」
と驚くあいつ。


俺たちは、テラスに出た。4月も終わりとはいえ、まだ夜は肌寒い。
「牧野つくし。」
「うん。」
「お前が、俺の婚約者だよな?」
「うん。」
「そっか。」

俺は、何故だかほっこりと暖かい感覚に囚われた。
こいつが婚約者っていうのは、悪くねぇと思う。


「なにが?そっか?」
牧野つくしが俺を見上げた。
「あたしを婚約者だって、認めてくれるの?」
「そうなんだろ?」
「う、うん!」
「分かった。」
牧野つくしがほっとしたのか、柔らかく微笑んだ。

その瞬間、
『ドキンッ!!』
俺の心臓が跳ねた。




やっと、再会できました。やれやれ。


  1. あなたに会いたくて
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お姉さんが帰国してから、淑女レッスンはパワーアップした。
より実践的にということで、お姉さんと一緒にパーティーに駆り出された。
大学3年になり、ゼミも忙しくなっていて、バタバタ状態だ。
あう~。体がもたないかもっ!
でも、今までお邸で受けていたレッスンの成果なのか、パーティーが思ったほど苦ではない。
話かけられても、何とか会話ができる。ダンスは苦手だけれど、一通りはできるようになっていた。

「牧野、きれいになったな。」
「まあ、俺らがテコ入れしてんだから、当然だろ?」
「牧野は前からかわいいよ。」
なんて、F3が囁く。

『今の牧野なら、司、惚れ直すな!』


来月、道明寺が一時帰国することになった。
でも、うれしい反面、あたしには不安がある。
あたしは今、道明寺の婚約者ってことになっている。
でも、あいつはあたしのことは知らない。初めて会う人だ。
正確に言えば、事故の後、何度か会っているんだけれど、ほとんど会ってくれなかったし、覚えてくれているかどうかも分からない。

そんなあいつに、どうやって会えばいい?
いきなり婚約者だとか言って、あいつが受け入れられる訳ないよね。

あたしは・・・
道明寺の記憶がなくっても、道明寺に会いたい。
会って、あんたが好きだって言いたい。
あたしのこと、また好きになってほしい。
お前じゃなきゃだめだって、抱きしめてほしい。

どうすればいい?
どうしたら、道明寺はあたしのこと好きになってくれる??

だいたい、道明寺はあたしのどこが好きだったのかな?
足蹴りしたり、パンチしたり?いきなりそんなことしたら、キレるよねぇ。

あぁ、ダメだぁ。どうしたらいいか分かんないよ。

「牧野はそのままでいいと思うけど?相変わらず、考えてることダダ漏れだよ。」
「そうですよ、花沢さんの言うとおりです。だいたい、道明寺さんは先輩の見た目で惚れたわけじゃないんですから、先輩の思うとおりに動いたらいいんですよ。」
「桜子・・・」
「でもさ~。つくし、綺麗になったよ~。滋ちゃんも惚れちゃう!」


もうすぐ、道明寺が帰ってくる。
あたしはドキドキが止まらない・・・・




次こそ再会させます。
お待たせして申し訳ありません。
  1. あなたに会いたくて
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「お母様!司に婚約者って、どなたですの?」
「先方はまだ、大学生なの。だから、発表は卒業後ね。」
「ですから、どなたかって・・」
「椿さん、あなたここ数年日本に帰ってなかったわね?」

そう、司がNYに来てから、私は日本に帰っていなかった。
夫の仕事もロスを拠点としていたし、実家の家族もNYだったから。
「司の婚約者は、今日本の道明寺邸で、修行中よ。」
と、お母様が笑った。

お母様が認める人物が、道明寺邸にいる?
司はこのことを知っているの?


「来月には司がMBAを取得しますから、一度日本に帰国させます。
司には、その時に紹介するつもりよ。」


そんな話を聞いて、私が黙っていられる訳がない。
翌日には、ジェットをチャーターし、日本へ帰国した。
その足で、すぐに道明寺邸へ・・・すると、

「ただ今戻りました。」
玄関から現れたのは、学校帰りのつくしちゃん。

「椿お姉さん!」
「つくしちゃん!!!」
私は、つくしちゃんを思いっきり抱きしめた。

そうか、お母様はつくしちゃんを認めたのね。

「グエ!お姉さんっ、苦しいですっ。」


つくしちゃん、頑張っているのね。
司がNYに発ってから3年以上が過ぎていた。
つくしちゃんは、東京大学経済学部の3年生だという。
将来は道明寺ホールディングスに入社するため、世界経済を学んでいて、先月には国際学会でのプラン発表もこなしたらしい。
お母様の指示による教養やマナーも板に付いてきたようで、明るい笑顔は変わらなくても、所作が綺麗になった。


「お姉さん、道明寺は・・・元気にしていますか?」
つくしちゃんがさみしそうに呟いた。

「司は元気よ。仕事はできるみたいね。」
「司はね、パーティーでは女性を同伴しないの。どうしてもの時は、私かお母様ね。
それでね、前に聞いちゃったの。あいつったら、『日本にいる婚約者が不安になるので、他のパートナーは引き受けない』なんて言っちゃってるのよね。ふふふっ。」

「もうじき司が一時帰国するらしいわ。
つくしちゃん、あいつのこと、メロメロにしてやりましょう!」







  1. あなたに会いたくて
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俺は、大学をスキップして3年で卒業した。
まあ、本気を出せばこんなもんか。
今後は秘書を続けながらMBAを取得し、来年からは道明寺ホールディングスNY本社の専務取締役に就任する予定だ。

道明寺ホールディングスが所有する化学プラントの環境問題について、俺が出した報告書と改善対策はその後のグローバルモデルとなり、俺の名前を一躍有名にした。
もちろん、経営面でも、ずば抜けたセンスを発揮している。
この点については、道明寺の血の成せる技なのか。
親父とババァに感謝すべきかも知れない。


あれから、ババァから婚約者の話は一度も出てこない。
しかし、仕事の絡みで頼まれるパートナーも、ババァが断りを入れている。

「司には、婚約者がおりますので。」

パートナー同伴のパーティーはババァか姉ちゃんと出席している。
薄気味わりぃが仕方ねぇ。まあ、知らねぇ、女と出るよりマシか。
それでも、ゴリ押ししてくる恥知らずもいる。
そんな時、俺はこう返している。
「離れている婚約者が不安に思うので、どなたのパートナーも受けていないんです。」

そんなことを口にしている自分に呆れる。
婚約者って誰だよ?
パートナーを断るには都合がいいが、実際ほんとにいるのかよ?

俺の婚約者はどんなやつだ?
女なんて誰も同じと思っていたが、初めて女に興味を持った。



  1. あなたに会いたくて
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あたしは大学の3回生になり、経済の勉強に力を入れるようになった。
道明寺は今年MBAを取得するらしい。
あたしも負けてられないよね。
実践的なことはできないけれど、経済の仕組みから始まって、新たなビジネスモデルをたたき上げるという、創造的な分野に興味を持った。
自分が提案したビジネスモデルを実現するにはどうすればよいか?
過去のモデルを見ながら、研鑽の日々だ。
勉強はつらいこともあるけれど、一つ一つの知識を積み上げていくことに満たされた。
この先には、道明寺との未来があるんだ、そう思えたから。
あたしは道明寺ホールディングスに入社が決まっているため、就職活動は必要ない。
そのため、道明寺楓からの課題にも取り組んでいるんだけれど、これが結構大変。
まあ、インターンシップのようなものなんだろうと思うけれどね。


昨年アメリカで、化学プラントの環境問題を改善させる目的での新たなビジネスが展開され始めた。
それはとっても画期的な事業で、環境問題にうるさい欧米人も納得するプログラムであり、あたしも感銘を受けた。
しかも、それは道明寺ホールディングスの単独事業であり、原案から実行まで、全ての指揮をとったのは、会長の第一秘書を務める、道明寺司。
異例の抜擢もさることながら、彼のスピード感の溢れる事業展開と、その指導力は全米を震撼させたと言っても過言ではない。

すごいっ、すごいよ。道明寺。
彼を頼もしく思う反面、あたしはさみしくもあった。
彼はどんどん先に行ってしまう。
あたしは到底追いつけないよ。
あたし、あいつの隣に並ぶ女性になれるかな・・・


そんなさみしい時には優紀や桜子、滋さんが馬鹿騒ぎをしてくれた。
夜中まで飲んで、騒いで、ソファで寝ちゃったりした。
皆ありがとうね。あたしも、がんばらなきゃいけないな。



そんな日々を送るあたしの前に、道明寺楓が帰国した。

「報告は受けています。大学でも上位の成績だと聞いているわ。頑張っているわね、牧野さん。
それから、先日レポートとして提出された事業計画は、とても興味深いわ。」

道明寺楓に褒められた??信じられない・・・

「司には、日本に婚約者がいると話しています。いずれ紹介しますから、そのつもりで。」

あたしは、少しの間、その言葉を理解できなかった。
婚約者?あたしのこと??
道明寺に会えるの??

「はい!ありがとうございます。頑張ります!」
あたしってゲンキンだ。すっかり、気持ちが浮上した。



  1. あなたに会いたくて
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あたしは滋さんの言葉に、愕然とした。
今の道明寺にはあたしの記憶はない。
道明寺に恋人ができたら?その人との結婚を望んだら?
そういう可能性だってあり得る。
そうしたら、あたし・・、あたしはどうすればいいの?

高校生の道明寺はいつもあたしに一直線だったから、あたしはずっと彼に甘えてたと思う。
あの島で、想いをぶつけることはできたけれど、今の彼には記憶がない訳で。
いつもあたしにだけ注がれていた視線は、他の人を見ちゃうかも知れないんだ・・
あたし、馬鹿だな・・
今になっても、あいつはあたしを選んでくれるって、心のどこかで信じてたんだ。
現実は、そんなに甘くないよね・・・きっと。


あたしが自分の気持ちが沈んで行くのを感じた時、花沢類が口を開いた。
「心配ないんじゃないの?」
「なんだよ、類。自信あんのか?」と美作さんが聞く。
「そんなんじゃないけど、司は元々女に興味ないでしょ?」
「だな。」と西門さんがつぶやいた後、

「よっしゃ、イッチョ、NY行ってくっか!!!」とF3が視線を合わせた。



********************



夏休みだとかぬかして、あいつらがNYへやって来た。
正直、俺はそんな暇じゃねーんだけど。
まあ、あいつらに会うのも久しぶりだから、なんとか都合をつけた。

「つ~かさ!久しぶりだな!どうよ!」
「ああ、何とかやってる。」
「お前がガッコ行って、仕事してるなんて、想像できねぇな。」
「まあな。お前らだって、そろそろじゃねーの?」
そう言って、俺はウイスキーを一気に空けた。
「相変わらずだな。」と総二郎。
「お前、どうなの?NYで女でもできたかよ?」とあきら。

馬鹿言ってんじゃねーよ。
そんな暇ねぇし、だいたい、女に興味はねぇ。お前らだって知ってるだろうが。

ただ・・・


「俺には、婚約者ってやつがいるらしい。」


「なんだよそれ?」
「あ?しらねぇ女。日本にいるから、いずれ紹介するってよ。ババァが言ってきた。」
F3が顔を見合わせて、ふっと笑っていたが、俺には意味が解らなかった。


あのパーティーの後、ババァが言った。
「司さん、将来あなたと一緒になってもらいたい人がいるわ。」
なるほど、政略結婚ってやつだろ。高頭よりも条件がいいやつか?
「どこの女だよ?」
「今は説明しません。どうせ、興味もないでしょう?」
確かに、ババァが選んだ女なんて興味ねぇ。
「いずれ紹介します。婚約者がいるのですから、節度のある生活をなさって。」
それで、話は終わった。





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今日も親父の代理でパーティーに行かなきゃなんねぇ。
繋ぎをつけたい会社の社長も来るから、はずせない。
今日はパートナーは必要ないので、親父の第二秘書と連れ立って歩く。
一通りの挨拶を済ませ、目的の社長と目が合い、挨拶を交わす。
合同事業を予定しているが、まだ利害関係がまとまっていない。
俺も譲る気はないし、むこうもないだろう。腹の探り合いだ。

社長の隣に女が立っている。これでもかっと云うほどに、宝石を身に着けた女。
「道明寺さん、私の娘のエリサです。これを機会に良いお付き合いができればと。」

なにが、これを機会にだっ。めんどくせぇ。
俺は、女に興味はない。だからといって、男に興味があるって訳じゃないぜ?
まあ、いずれは結婚も考えなきゃなんねぇんだろうが、まだ、そんな気にもなんねぇよ。
うまくかわして話をまとめなきゃなんねぇな、とあれこれ考えだしたところで、ババァが登場した。
来てたのかよっ。

「これは高頭社長。ご無沙汰しております。」
「楓社長、お久しぶりです。今、司君と話していたのですが、エリサのことも含めて良いお付き合いができたらと考えているのですが。」

ちっ。おやじ!余計なこというなよ。ババァがその気になったらめんどくせぇだろが。

「御機嫌よう、エリサさん。けれど、残念だわ。司には、日本に婚約者がいるのよ。」


・・・・・?

はぁ??
何言ってんだ、ババァ。気でも狂ったか?






  1. あなたに会いたくて
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さみしくて、さみしくて、涙がこぼれそう・・
そんな時、F3と桜子、滋さんが、道明寺邸に会いに来てくれた。

道明寺楓との約束以来、あたしはみんなと連絡をとってはいなかった。
別に連絡をするなと言われていた訳じゃなかったんだけれど、忙しすぎて連絡できていなかったんだ。
みんなも、どういう訳か連絡して来なかったから、あたし達の縁は切れてしまったのかと思っていた。
優紀とは時々連絡を取り合っていたんだけれどね。

「つくし~!合格おめでとう!」と開口一番、滋さん。
「なんだよ、牧野、元気そうじゃん。」と、美作さん。
「先輩、私に連絡くれないなんで、さみしいです。」と、桜子。

「まーきの!久しぶり。来週からよろしくね。」と、花沢類と握手した。
ん?来週から??
「来週からって・・・」
「来週から、俺、牧野のフランス語の先生。」

「俺は、茶道ね。まあ、王道?」と西門さん。

「みんな、どうして・・」

「ほれ、あんたたち。リビングに行って、ゆっくり話でもしなさいな。」
タマさんに促されて、あたしたちはリビングに向かった。


話を聞くと、みんなのところには、社長秘書の西田さんから連絡が入っていたみたい。
今のあたしの状況もだいたいわかってくれていた。
分かっていて、大学入学まで黙っていてくれたんだね。
「牧野つくしの淑女育成プログラム(笑)に協力してくれ」って言われたんだって。
そんなみんなの優しさに、あたしの目には涙が溢れた。


その日は、夜遅くまで、みんなで大騒ぎ。
あたしは、すっごく嬉しかったんだけど・・・・
突然滋さんが放った一言に、みんな固まった。

「でもさ~、万が一、司に恋人ができたらどうなるの?」




  1. あなたに会いたくて
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