With a Happy Ending

理想の恋人 44

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「私は、反対だな。」と道明寺会長に言われ、あたしは固まった。予想していたと言えばしていたこと。でも、現実になると、ショックで言葉が出ない。何か言わなきゃ、このままでは認めてもらえないと思っても、緊張で言葉が出ない。「どうしてですの?お父様。」と、椿お姉さんが口を開いた。「つくしちゃんは、すごくいいお嬢さんよ。今日一緒にお買い物に行って分かったもの。司にしてはいい子を見つけてきたなと思って感心してい...

理想の恋人 43

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それからもお姉さんのペースは続き、何とかお買い物は終了。やっとお邸に戻ることになった。お姉さんの勢いは凄まじくて、道明寺との関係を説明しようとしても、なかなか話しをする隙がなく、あたしは結局、自分が「マキ」であることを説明できなかった。でも、お姉さんはあたしの存在をすっごく喜んでくれて、リムジンの中では小さい時の道明寺の話なんかをたくさん話してくれた。道明寺は結構寂しがり屋だとか、動物は苦手だとか...

理想の恋人 42

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ニューヨークに到着して、俺たちは、ウエストチェスターにあるうちの邸に入った。リムジンで邸の門を通過すると、「すごい・・」と牧野が一言。「世田谷よりは狭いんだぜ。」と言う俺に、「十分広いっつーの。」とツッコミを入れてきた。玄関をくぐり、使用人たちが整列する中を、ペコペコと頭を下げながら歩く姿がこいつらしい。俺の部屋へ案内し、「俺はいったん会社に行ってくる。夜は、ここでメシを食うことになってるから。そ...

理想の恋人 41

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ミラノメープルで、あたしは朝まで道明寺と抱き合った。本当に一晩中だなんて、信じられない。嫌って言うほどに昇りつめ、昇りつめたら脱力する。まだ体の高ぶりが収まらないうちに、次が始まる・・の繰り返し。本当に、どんだけ体力あるのよ!こいつは!「もうダメ」って何度も言ったのに、全く聞いてもらえなかった。普段はすっごく優しいのに、この時だけは人が違うみたい。だけど、そんなこいつも全然嫌じゃないなんて・・・あ...

理想の恋人 40

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あたし達は手をつなぎながら街を巡った。さすがは、お洒落の街。ウィンドウに飾られている雑貨も、ハイセンス。一々感動するあたしに呆れながらも、道明寺は雑貨屋さんにも一緒に入ってくれた。マンションに揃えられている食器類は、もちろん一流ブランドのものばかり。でもあたしは、こういう可愛いマグカップで、一緒に温かいコーヒーやココアを飲みたいの。それで、散々吟味して、道明寺にはライオン柄の、あたしはシロクマ柄の...

理想の恋人 39

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あたしは今、機上の人。道明寺のプライベートジェットの中。隣には、超ご機嫌な道明寺が仕事中。今日から道明寺はヨーロッパ出張で、有無を言わさず、あたしも同行させられた。そういえば、少し前に、西田さんにパスポートの確認をされたっけ。そのまま、パスポートは西田さん預かりになったはずだけど、こんな時に使われるとは。シャワールームで・・その・・抱き合ってから・・あたしは、ベッドに沈んでいた。あんな姿勢でするな...

理想の恋人 38

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文章中に性的表現を含みます。苦手な方や18歳未満の方は、ご遠慮くださいませ。*****朝起きると、俺の腕の中には全裸の牧野。その首筋には、俺が散らした花弁。俺が夢にまでみた光景。俺の腕枕で眠るこいつの髪を撫でる。昨日は、マジで半端なかった。好きな女を抱くってことが、これほど幸せだなんて。もう、こいつがいなきゃ、生きていけねぇよ。昨日は加減できなくてごめんなと思うのに、正直言うと、まだまだ全然足りない...

理想の恋人 37

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本文中に性的表現を含みます。大したことはないですが、18歳未満の方や、苦手な方はご遠慮くださいませ。*****『ずっとつくしと一緒にいてね。』あたし、やっと覚悟ができたの。道明寺の隣にずっといたい。そう思って、じっと道明寺を見つめると、彼から優しい優しいキスが降ってきた。それから、「今夜はずっと一緒にいたい。」と耳元でささやかれる。あたしはコクッと頷いた。恥ずかしくて、道明寺の顔が見られないよ。でも...

理想の恋人 36

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今日は道明寺の帰宅が夜中になるから、あたしはタマ先輩と一緒に夕食をとり、スーパーで買い物をしてから、ゆっくりとマンションへ戻った。 社長の言葉で、あたしは道明寺の胸の中に飛び込む決心がついた。道明寺、早く帰って来ないかな。早く会いたいな。あたしは道明寺の驚く顔を想像しながら、夜道を歩いていた。 マンションの前まで来ると、「牧野さん。」と話しかけられた。 えっ?振り返ると、みっ、三沢さん?どうして、こ...

理想の恋人 35

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本日2話目です。*****「あなたは、その方をご存知なのかしら?」その言葉に、息が止まるほど驚いたあたし。何と答えるべきなのか・・と戸惑っているところに、は~っという、社長の溜息が聞こえた。「報道では、司の恋人はマキさんという、栗色の髪の美人だっていうことになっているけれど、あの子ったら、私に紹介しようとしないのよ。何か問題があるのかしらね。」 問題は・・大有り・・だと思います・・・ 「あの・・、社...