With a Happy Ending

君を見守った日々

7
今日は、美作さんのお誕生日ですね~。どうしようかなと迷って、一度書いてみたかったお話にしてみました。美作さんのお誕生日に、美作さん目線の『つかつく』です。ちょっと切ないお話です。でも、Happy Birthday, Akira!の気持ちを込めて。*****「美作さん、お誕生日おめでとう。」今日は俺の28回目の誕生日。目の前の牧野は、昔より、ずっと大人になった。はねっかえりだったあの頃のガキっぽさは鳴りを潜め、少し愁いを秘めた...

続・俺の女 9

3
東西商事の加藤のオヤジが、鼻の下を伸ばして、牧野に先導されて歩いてくる。オイオイ、オヤジっ。そいつは、俺の女だ。ジロジロ見てんじゃねーぞ。俺は立ち上がって、加藤専務を待ち受けた。「これはこれは、道明寺支社長。わざわざお待ちいただき、恐縮です。」ケッ、タヌキジジイめっ。「牧野、案内しろ。」俺はなんとか冷静を装い、牧野に指示を出した。「はい、ご案内いたします。」ニコッと微笑む牧野。うっ、やっぱ、可愛い...

続・俺の女 8

4
「恐ろしいほどに順調で、驚いております。」「はぁ?」牧野が働き始めて2週間以上が過ぎた。普段の仕事は互いに忙しい。あいつは、ベルガールって業務を覚えるのが大変らしいし、俺もメープルだけに関わっている訳じゃねぇからな。あいつも今月は初期研修で、いっぱいいっぱいの様だ。さすがに、新入社員にいきなり多くを望むことはできない。とりあえず、メープルの短期プロジェクトは、あいつに企画書を書かせている。逐一メー...

続・俺の女 7

3
司さんにベッドに運ばれる。初めての時と、同じシチュエーション。初めてじゃないけど、でも、慣れてるわけでもなくて・・「司さん、ご飯・・」「要らねぇ。」ベッドに降ろされた瞬間から、キスの嵐。次々に服を脱がされて、司さんも服を脱いでいく。時間はまだ早いはずなのに、司さんはなんだか焦っているみたい。そうだ、司さん、女嫌いなんじゃないの?女とは仕事しないんじゃないの?本当はマフィンなんて欲しくなかった?そん...

続・俺の女 6

2
「何怒ってんだよ。」「だって、勝手に入って来るんだもん。」「別に、いいだろうが、マッパだった訳でもねぇし。」「ちょっとっ!変な言い方しないでよねっ!」つーか。怒りたいのは、俺だろ?俺のこと無視して飯食い言って、帰ってきたら、悩殺ポーズでお出迎えって何なんだよっ!俺の忍耐試してんだろっ!「司さん、ご飯食べた?」出たよ、この上目遣い。「食ってねぇよ。」「ごめんね。食べてきちゃって。」「いや、それはいい...

続・俺の女 5

6
今日の門限が21時って・・司さん、何考えてんだろ?あたし、高校生じゃないんだけど・・。でも、まだ20時半だもん。司さんより、先に帰れるはず。あたしは、何事も無かったかのように、LINEを入れた。『終わったので、今から帰ります。』で・・急げ、急げっ!そう言えば、司さん、ご飯食べて帰るよね?今から作るっていっても、チャーハンぐらいしかできないけど。冷ご飯でも、いいかな?はぁ、はぁ。何とか、マンションの正面玄関...

続・俺の女 4

6
「おい、西田。牧野から連絡ねぇの?」「ありませんね。」「あいつ、今日は、もう終わってんじゃねぇのかよ。」「さぁ、どうでしょう?」ちっ、西田の奴。絶対に牧野の予定なんか把握してくるくせに、俺にはなかなか手の内を見せねぇ。だったら、牧野から直接連絡が欲しいもんだが、あいつからの連絡もねぇ。出張から帰ったら、一緒に寝ようとか言ってなかったか?あいつ。早く帰れる日は、俺の部屋で待ってるんじゃなかったのか?...

続・俺の女 3

4
メープル、小会議室にて・・集まっているのは、メープルの役員さんたちと、司さん、西田さん、あたし。衝撃の発表の後、あたしは、頭がついていかないまま、会議室に残されることになった。会議室では、あたしが提出した企画の書かれた資料が配られた。司さんの声するけれど、なんだか遠くに感じる。あたし、どうしてここにいるんだっけ・・?「若年層を取り込もうとするプランが多い中、牧野さんの長期プランは、目を引きました。...

続・俺の女 2

6
「おいっ、聞いたかよ。西田。」「いつもながら、素晴らしいスピーチでした。」「俺じゃねぇよっ!牧野だよ、牧野っ!」興奮している俺に対し、あくまでも冷静な西田。「牧野さんのスピーチは完璧でしたね。しかし、私はそれ以上に、あの土壇場で、実力を発揮できるという点が素晴らしいと思いましたが。」「だろっ?流石は俺の女だろっ?」浮かれている俺に、西田が釘をさす。「いきなりの予定変更で、かなり戸惑われたと思います...

続・俺の女 1

4
4月3日 月曜日。東京メープルの入社式の日。『社会人としての第一歩を踏み出した皆さんを、我々は心より歓迎します。』檀上に立ち祝辞を述べるのは、司さん。どこから見ても、完璧な容姿。艶のあるバリトンボイスに、会場内からの溜息が聞こえる。それをメープルの大ホールから見つめるあたし。何故、あたし達の入社式で、司さんが祝辞を述べているのか・・ううん、ちがう。どうして、道明寺ホールディングスの入社式に、あたし達...