With a Happy Ending

Switch 7

5
「副社長、昨日の件ですが。」「あ?何だよ。」「お相手の女性のことです。」なんだよ、西田。何か知りてぇの?なんて、結婚したいと考えている女のことに決まってるが。けど、西田なら、もう調べ尽くしてるんじゃねぇのか?俺が知っている彼女の情報。彼女は駆け出しの弁護士だってこと、彼女のマンションの場所、それから名刺に書かれた職場。あいつの家族構成や、苦労話も聞いた。そんなことはもう西田も知ってるだろう。プラス...

Switch 6

3
す~っ・・・は~っ・・・・す~っ・・・は~っ・・・・ふぅ~。つくし・・落ち着いて。落ち着くのよ。これは、何かの間違いよ。何よ、この人、頂いた名刺とか、渡してんじゃないわよ。んっ。よしっ。「あの・・これ。」「あぁ、下に書き込んだのが、プライベートの番号だから、連絡はそっちにしてくれ。」「いや・・そうじゃなくて・・・。」何言っちゃってんの?あなた、名刺間違ってるわよ。これって、指摘した方がいいよね。そ...

Switch 5

5
『一目惚れ』って・・なんだっけ?目の前の男性からの突然のプロポーズに、私の思考回路はパンク寸前。私の記憶が正しければ・・一目惚れというのは、一目見ただけで、恋に落ちるということ・・そこでもう一度、目の前の、何故か自信満々な男性の姿をチェックする。野性的な切れ長の目。西洋彫刻のように彫りの深い、完璧な美貌。理由は分からないけれど、何故か圧倒的なオーラを放つ人。この人が私を?信じられない・・・。私、揶...

Switch 4

7
「俺は、この見合い、受けようと思ってる。」俺がそう言った時の、この女の間抜けズラったらねぇ。慌ててナプキンで口を拭き、両手を膝に降ろした。そして真剣な表情になって、俺を見る。「色々と親切にしていただいて、本当にありがとうございました。ですが、私、このお見合いを受けるつもりは無いんです。初めから、そう考えてきました。申し訳ありません。」きっちりと丁寧に断りを入れ、頭を下げる女。こいつが俺同様に、乗り...

Switch 3

8
彼女がシャワールームに消えた後、俺はすぐに西田に連絡を取った。腕時計は11時40分を示している。俺も、あいつも、見合いの席には当然遅刻だ。『俺だ。』『副社長、先ほどから何度も連絡を入れているのですが。ラウンジにお見えになっていないと、先方から・・。』この時点で、俺の犯行は確定。やっぱり、この女は、俺の見合い相手ではなかった。分かってはいたが、もしかして・・という淡い期待もどこかにあった。しかし、もう、...

Switch 2

6
こんばんは。こちらのお話は、急に書こうかなと思いついたお話で、出だししか考えていません(汗)。なので、これからの展開は誰にも分からないです。昨日、晩御飯前にと、とりあえず1話目を投稿したのですが、投稿直後、タイトルのスペルを打ち間違っていました・・(涙)。初めの30分ぐらいで見られた方。意味分からなかったんじゃないかな?ゴメンなさい。このタイトルの意味は、まぁ、そのままかな?私としては二通りの意味に...

Switch 1

5
____ホテルメープル東京 11時00分。正面ロビーより反対の北側に広がる日本庭園。広大な敷地を誇るその庭園には、鯉の泳ぐ池や、この夏のうだる暑さをしのぐ東屋もある。俺は、普段は絶対に歩くことなどないその庭園を、東屋に向かって歩いていた。あと30分後に、行きたくもねぇ、見合いの席に着かなきゃならない。面倒くせぇことこの上ねぇが、俺も会社の副社長という肩書がある以上、両親が持ち込んだその見合いを、会いもせ...

ガチリレー あとがき

3
こんばんは。バタバタしていて、ガチリレーのあとがきが書けずにいました。さてさて、ガチリレー、いかがでしたか?他のメンバーさんも呟いていたように、書いている私たちメンバーはとても楽しくやらせていただきました。特に1周目は本当のガチ。お話はもちろんのこと、順番も。私は、スターターだったので、スタートする日も私が勝手に決めると言うことに(笑)。そして、事前告知も、私のサイトだけという、超手抜きコラボでした(...

その後の二人のエトセトラ 27 (完)

16
オープニングセレモニーから続くパーティーは、プールサイドで夜中まで続く。プールサイドは、まだ今日の招待客で賑わいを見せていた。つくしは、支配人として、様々なところに目を光らせている。今晩は寝ずに、このホテルに泊まり込むつもりなんだろう。開はパーティーの途中、オヤジに抱かれて登場した。このパーティー自体、VIP会員のみを招待しているが、それはつまり、政財界の重要人物ばかりが集まったということだ。その中...

その後の二人のエトセトラ 26

9
The Classic 20時00分。またしても突然現れた道明寺財閥総帥。つい30分前に来店が予告され、僕たちはてんやわんやだった。現れた総帥の腕の中には、小さな子供。司君とつくしちゃんの長男、開君だ。「臼井、久しぶり。」さっとカウンター席に座り、開君を膝にのせる総帥。周囲にはSP。開君はどうやら半分夢の中のようだ。「総帥、今日はまた・・」「オープニングパーティーに行ってきたんだよ。開とね。」「そうでしたか・・。」...