With a Happy Ending

Switch 29 (完)

13
「お袋っ!」「楓社長!」同時に叫んだ私たち。「「えぇっ!!」」同時にお互いの顔を見合わせた。「「・・・・え・・?」」***「入籍の会見は、来週末ニューヨーク。当然、つくしさんも同席してね。」「は・・い。」まさか、楓社長が、司のお母さんだったなんて・・「おいちょっと待て。勝手に決めんな。」「何か問題があるの?昨日、婚姻届を提出したのではなくて?」「そのことじゃねーよ。いきなりそんなこと言ったら、こい...

Switch 28

4
「ふぅ・・・声、カラカラだよ・・。」「お前が悪いんだぞ。」バスタブの中、後ろから私を抱きしめ、軽く肩を甘噛みしてくるのは、私の旦那様。昨晩は急に不機嫌Switchが入って、正直ちょっと怖かった。けれど、イジワルするくせに、結局は優しい旦那様は、こうして朝から私をお風呂に運んでくれた。「・・・かなり誤解してる。私、本当に社長就任のためだなんて思っていたら、逆プロポーズなんてしてないよ。でも、ほら・・確認し...

Switch 27

4
「お帰りなさいませ。若旦那様。ご結婚おめでとうございます。」邸に着くと同時に、タマの挨拶。SPから情報は逐一入っているんだろう。俺が入籍した事実は、すでに邸中に知れ渡っているはずだ。恐らくはニューヨークにも事実は伝わっている。俺は『坊ちゃん』から『若旦那様』に格上げらしい。そんなどうでもいいことに、頰が緩む。 「若奥様、これからもどうぞよろしくお願い致します。」そう言われた俺の奥さんは、真っ赤になっ...

Switch 26

6
「もう泣くな。」何度もそう言ってやっても、膝の上の牧野は俺の首に腕を回したまま、俺の胸に顔を埋めて、首を横に振る。「声なんて、そんなに聞こえてねぇよ。(たぶん・・)」と言えば、ビクッとして、ぎゅーっと腕に力を入れる。「ほら、ベッドがボロいから、軋む音とか聞こえたんだろ?」取り敢えず、何とか話を変えようとするが、牧野は全く顔を上げようとしない。やべぇ・・。俺はどうやら、検討違いのことを言っちまったら...

Switch 25

14
「道明寺、私たち、結婚しよう。」目の前の牧野が、バラの花束を受け取って微笑んでいる。なんだ・・これ・・これって・・・これって・・・まさかの逆プロポーズかっ!こんなのありかよっ。「俺のセリフ、とってんじゃねーぞ!」俺は牧野に飛びついた。細い体をギュウギュウに抱きしめちまう。「うぎゃっ!痛いってば、道明寺っ!」牧野の手から、バラの花束が落ちた。「やだ、お花が落ちちゃったっ。」「知るかっ。」「知るかって...

Switch 24

5
今日は、道明寺と夕食の約束をしてる。場所は、メープルのフレンチレストラン。いつもは道明寺が事務所まで迎えに来てくれるんだけど、今日は外で待ち合わせをした。そんな風にしたい気分だったの。道明寺もOKしてくれた。いつもより少し早く仕事を切り上げて、マンションで着替える。一目惚れして買ったけど、まだ一度も着たことがないワンピースに袖を通した。深いオレンジ色。スカート部分は共布で透かし模様が入っている。ショ...

Switch 23

6
俺たちが結ばれてから、1か月が過ぎた。俺たちの付き合いは、順調そのもの。はっきり言って、結婚しない理由は見当たらない。あいつには、十分すぎるぐらいの時間を与えたつもりだ。ぶっちゃけ、もう結婚でいいだろ?それに、最近ではいろいろと問題が出てきた。一番の問題は、あのマンションのボロさだ。初めてあいつのマンションでコトに及んだ時のこと。ベッドを壊しちゃいけねぇと手加減したつもりだったが、なんと翌日隣近所...

Switch 22

4
___滝弁護士事務所  20時。カチャ。開いたドアの向こうには、道明寺ホールディングス副社長 道明寺司。晴れて?私の恋人となった道明寺は、約束した日には必ずここへ迎えに来る。「牧野、彼のお迎えだよ~」と所長の留美子先生。もうっ、恥ずかしいったら。外で待っててって言ってるのに、どうしていつも来ちゃうのかしら。「きゃーっ、道明寺さん、今日もかっこいいです!」と言うのは事務の麻衣ちゃん。「道明寺さんて、牧...

Switch 21

4
もう、陽が高く上がっている時間なのに、道明寺に何度も抱かれた。求められるがまま受け入れて、ぐったりとした私を、彼がバスルームへ連れて行った。丁寧に体を洗ってくれる。疲れ切って指一本動かすこともできない疲労感に襲われているのに、敏感なところを触られるだけで、またピクリと反応する自分に驚いた。バスルームから出ると、道明寺が私の着替えを手伝ってくれた。というか、ほとんど彼がしてくれた。もう文句を言うこと...

Switch 20

4
Sexってこんなに激しいものなの・・?道明寺に何度も何度もつき上げられて、もう息もできなかった。だけど、止めて欲しいとは思わなかった。痛いけど、辛いけど、だけど、道明寺のと繋がっていたい。もっと、もっと私を求めて欲しい。そんな気持ちになった。獣のように、私の体を舐めまわす道明寺。乱暴に扱われているようで、そうじゃない。一つ一つの動作が確かめるようで、私の反応をみて動いてる。私はその動きに翻弄されて、...