花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

こんばんは~。Happyendingです。
すっかり忘れていましたが、今日って七夕でしたね。
他のマスターさん達が七夕のお話を書いているのを見て気付くと言う・・(汗)。

夕方に七夕と気付いて、何となく頭に浮かんだお話を書いてみました。
恐らく前後編・・かな?

7日のうちに前編だけでもと、急いでアップします。
原作の流れのお話になります。
***





ニューヨークとの遠距離恋愛も4年以上が過ぎた。
この4年の間で道明寺に会えたのは数回。
ピサの斜塔で会ったのが最後。

『婚約だけはしておきてぇ。』
なんて勝手なことを言って、でっかいダイヤを押し付けてきたのはもう、3年以上前のこと。


そのダイヤは、結局道明寺の家で眠ってる。
だけど、あいつからもらった土星のネックレスはいつもあたしの胸にある。
これだけがあたしの支え。
あいつの想いが詰まったプレゼント。
だから、あたしはこれを外すことは絶対にない。


街で見かけたカップルが、お揃いのリングを通してた。
お揃いなんて、気持ち悪いとかいうのかな、あいつ。
だけど、身に着けられないダイヤより、あいつと同じものを身に着けたいと思うなんて。
あたしだって、女の子なんだからさ、そう言うことだって思うんだよ?知ってた?

だから、あたしはこっそり腕時計を買った。
その時計には、ニューヨーク時間が表示されている。
その時計を身に着けることで、あたしはあいつとの時間を共有したかったんだ。


だけど・・

ニューヨークとの時差 14時間。
その14時間は、あたしにとって、10000キロの距離以上に辛かった。

だって、どんなに時計が早回りをしたとしても、この14時間は縮まない。
あたし達は、ずっと14時間すれ違ったままなんだって知ったから。


「おはよう」って伝えても、それはあんたの移動中で、
「おやすみ」って伝えても、それはあんたにとっては一日の始まりで、
あたし達は電話で繋がっていても、同じ時間は過ごせないんだと気が付いた。


少しでも、あんたと同じ時間を過ごしたくて、
少しだけ、あたしの存在を感じて欲しくて、
少しずつ、あんたに想い伝えたくて、

あたしはいつも、腕時計を見つめてた。


言いたいことはたくさんあって、
だけど二人に与えられた時間は少なくて、

今日はこれだけ言おうとか、
明日はこれを伝えようとか、
絶対に喧嘩はしないぞとか、

そんなことばかりを考えた。


だから・・ねぇ、道明寺。

あたしの願いはただ一つ。


『あんたと同じ時間を過ごしたい』


七夕の今日。
あたしが願うのはそれだけだよ。



*****



時々送られてくる、幼なじみからのメール。
そこには、俺の愛しい女の写真が添付されている。

約束の4年を過ぎても迎えに行くことが出来ずにいる俺。
そんな俺に、あいつは文句を言わなかった。

本当は、こんな俺に愛想を尽かしてんじゃねーのか?
俺のことなんて忘れてんじゃねーのか?
そんな不安が頭をよぎる。

早くあいつを迎えに行きたい。
その想いをずっと胸に抱きながら、今日も俺はニューヨークで時を過ごす。

疲れた時には、あいつの写真に視線を落とす。
あいつの笑顔を見る事だけが俺の癒しだ。
だが、最近は送られてくる写真をみると焦っている。

ますます綺麗になっていく。
ガキっぽかったあいつが、蝶のようにしなやかな女になっていく。
しっとりと、伏し目がちな視線。
趣のある表情。
お前は誰を想ってる?

そしてじーっとその写真を見つめ、彼女の胸にあるネックレスを探す。
俺が贈った土星が彼女の胸に輝いていることを確認して、俺はほっと息を付くんだ。


東京との時差は14時間。
俺達が離れている時間は4年以上。

正直、焦る。焦ってる。
焦って、気が狂いそうになる。


俺達は、いつになったら、離れている時を取り戻すことができるんだ?


ピロン・・とメールが届いた。
また幼なじみからだ。

その写真を見て、息が止まった。
それは、一葉の短冊の写真。

彼女が書いた、七夕の願いだった。


___『あんたと同じ時間を過ごしたい』



畜生っ、なんで俺たちは会えねぇんだ!
なんで、一緒にいられねぇんだ!

会いたい。
会いたい。
会いたい。
俺だって、会いたい。

一体、どうすりゃ・・・


俺はとっさに携帯をタップした。
東京は、今、夜中の1時。
こんな時間に、俺はあいつに何を願うつもりだ?


『もしもし・・・道明寺・・?』
『牧野・・会いたい・・・今すぐ、会いたい・・』

一拍だけ間があって、すぐに牧野の返事が聞こえた。

『うん。あたしも、会いたいよ。』


____もう、限界だ。


『頼む、牧野。今すぐ、ジェットに乗ってくれ。』

今すぐ俺に会いに来てくれ。
それが、俺の切なる願い。


『うん。』

牧野の涙声が聞こえた。



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土日はゆっくりできなくて、このお話の続きか、Switchの不定期時間の更新になると思います。
また、お時間のある時に、ちらりと覗いてみてくださいね。
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  1. 短編
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

牧野と出会って1か月目の土曜の夜。

俺は、神奈川の温泉への一泊旅行を計画した。
車で2時間もかからねぇし。
それに、牧野も今週末は、裁判が一段落していると調査済みだった。

今日は、元々俺が選んだ場所で食事をする約束だ。
だから、あいつは断らないはず・・と気合を入れる。
まずは、風呂でも入って、懐石料理だな。
部屋は一応、別に取ってある。
だが、それは牧野を安心させてやるためで、俺は今日こそ、この『お友達関係』に終止符を打つつもりだ。
そのためにもぎ取った、1日の休暇。
明日の昼まで、俺はフリーだ。
無駄にはしねぇ。


そもそも、男女の関係に『友達』っつーのはあり得るのかと疑問に思う。
俺には、今まで、女友達なんていうカテゴリーは存在しなかった。
強いて言えば、滋か?
だが、俺にとって、牧野と滋には天地程の差がある。
俺にとって滋は女じゃねぇ。
つまりだ。
好きな女を『友達』というカテゴリーに入れるには、無理があるってことだ。
だいたい、牧野だって、完全に友達だなんて思ってる訳ねぇ。
あとは、あいつが素直になってくれれば・・。


いつもとは違い、俺自身が運転をして、牧野を迎えに行った。
トコトコと歩いてくる牧野をサイドミラーで確認し、車から降りた。
車の脇に立って、牧野に右手を上げる。
すると、俺に気付いた牧野が、ダッシュで駆け寄ってきた。

おっ、何だよ、俺に会えてそんなに嬉しいのか?

「ちょっと!道明寺ってば、目立つっ!」

プリプリと怒りながら、俺の腕をとって、車に乗せようとして気付いたらしい。
今日はリムジンじゃねぇってこと。

「あれ?」
「今日は、俺が運転する。」
「ええ~?大丈夫なの?」

おいっ。それ、どーいう意味だよ?

「とりあえず、お前が乗れ。」

そう言って、俺は助手席へと牧野をエスコートした。
迷いに迷ったが、あまり派手な車は好まないだろうと、メルセデスAMGの限定バージョン。
俺にしちゃ、かなり地味なんだが、乗り心地も考えると、ドライブにはこれがベストと踏んだ。

シートベルトを装着して、アクセルを踏み込んだ。

「ねぇ。今日は、どこに行くの?」
「どこがいい?」
「今日は、道明寺が行きたいところだよね?」
「なら、遠出してもいいか?一泊で、温泉。」

ハンドルを握りながら、俺らしくもねぇ、冷や汗。
けど、もう行き先は決まってるし、車も走らせてる。

「いっぱく・・?」

完全、棒読みの牧野。
顔を見なくても、テンパってんのが分かる。

「あぁ、もちろん部屋は別にするけど、たまにはいいだろ?旅館に温泉もある。」

この夏場に温泉もどうかとは思うがな。
そこは、許せ。

牧野からの返事が、死刑宣告を待つように感じられた。

ダリダリダリ… 
汗がでる。

まさか、断るとかねぇよな・・
頼む・・断るな・・。



・・と、そこへ・・
RRRRR・・・RRRRR・・・RRRR

牧野の携帯電話が鳴り始めた。
とっさに電話に出た牧野。

ふぅ・・俺は、やっと息継ぎが出来た。


「あ、進?」
進?って、誰だ?・・男?

「うん。えっ?そうなの?今日?そうかぁ。ちょっと待って。すぐに掛け直すからね。」

赤信号で停車している車内。
牧野が、申し訳なさそうに何かを切り出そうとする。
だが、その前に、俺が口を開いた。

「進って誰だ?」
予想以上に低い声が出た。

「え?」
「男だろ?」
「え?やだ・・誤解・・。」
「その男に誘われたからって、俺とのことはドタキャンかよっ!」

車を路肩に止めて、牧野に言い募る。
牧野がビビった顔をしているが、止めらんねぇ。

らしくねぇ。
俺らしくねぇ。
だけど、我慢できねぇ。
俺だって、かなり必死だったんだぜ!

「違うよ。違うの。道明寺。」
「何が、違うんだよ。」

俺は今、かなり情けねぇ。
牧野が俺の手に触れた。

「進って、私の弟なの。弟が、東京出張で、こっちに来てて。久しぶりだから、会えないかって。それで、それなら、うちに泊めてあげたいなって思ったの。」

「弟・・・?」
「うん。」

弟かよ・・。
焦らせんじゃねぇっつーの。

そんで、でたよ。牧野の上目遣い。
俺は、この仕草にめっぽう弱い。
これをされると、お手上げなんだ。

ふぅー。

「今日は、弟に会いてぇってことか?」
「う・・ん。ごめん・・道明寺。その、温泉は・・次の機会じゃだめ?」
「次は、絶対に一緒に行くって約束するか?」

そう優しく言ってやると、牧野はほっとした様子で、

「うん。必ず。」
と答えた。

あぁ、俺はやっぱり、牧野が好きだ。
だから、こいつに無理強いは出来ない。
牧野は、必ず、旅行に行くと約束した。
そこに、深い意味があるのかは分かんねぇけど。

今日は・・これで十分・・・

・・?

___って、んな訳ねぇっ!!!


俺は、触れられた牧野の手をガッツリ掴んだ。

「弟とはどこで会う?」
「あ、だから、私の家で。今からなら、晩御飯、作ってあげられるし。」

時計を見れば、まだ19時前だ。

「じゃあ、俺も行く。」
「ええっ??」
「俺も弟に会いてぇし。いいだろ?」

牧野がぽかんと口を開けている。
その様子を見て、俺は再びアクセルを踏み込んだ。
とりあえずは牧野のマンション・・だな。


初めて行く、彼女のマンション。
いつも目の前で手を振って別れているそのマンション。

やべっ。にやける・・。

温泉よりも、なんとなく胸が弾むのは、気のせいか・・?



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つくしのマンションにswitch。
こっちの方が萌えません?(笑)
  1. Switch(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

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