花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

何で、こんなことになってるの?


うちの近所のスーパーマーケット。
夕食の材料を買いたくて来たんだけど・・。
何故か、道明寺が私の右手を繋ぎ、隣を歩いてる。
彼のもう片方の手には、黄色いカゴが揺れている。

この人って、道明寺ホールディングスの副社長だよね?
間違いないよね?

立ち飲み屋に一緒に行ったりしてたけど、スーパーって・・なんだか、すっごく所帯染みてない?
何て言うか、夫婦・・みたいな?うわぁ!

車の中で待っていてって言ったのに、全く聞く耳を持ってないし。
気が付いたら手を繋がれてるし。
しれっと離そうと思っても、離してくれないし・・。

「あの・・さ。手・・離してくれないと、選びにくいんだけど・・。」
「嫌だ。」

一発で却下。

あの・・私たちは、友達・・だよね・・?

そんな事を思っているくせに、無理やり手を離すことだって出来るはずなのに、私はそうはしない。
私は一体どうしたいんだろう?
自分で自分が分からなくなる。


仕方なく、私達はそのままスーパーをうろついている。
進はハンバーグが好きなんだよね。
すぐに作れるし、そうしようかな。
道明寺も、一緒に食べるんだよね?
それなら、やっぱり、お肉はグレードアップしなきゃかな。
だけど、グルメなこの人が、私の作る料理なんて、本当に食べるのかしらね?

「道明寺・・本当にうちに来るの?」
「あ?行くに決まってんだろ?」
「食事もする?」
「なんか作るんじゃねぇのか?」
「いや・・でも、道明寺の口に合うかどうか・・。」

道明寺が足を止めて、不思議そうに私を見てる。

「散々立ち飲み屋とかに連れて行っといて、今更何言ってんだ?」
「そうだけどさ・・。」
「好きな女が作る料理、食わねぇ訳がねぇだろ?どんなんでも食う。」
「うっ・・うん。って、何気にちょっと失礼ね。」
「すっげぇ、楽しみ。」

道明寺ってば、本当にすごく嬉しそう。
もしかして、今までで一番楽しそうかも・・。


この人の態度が、あんまりにも自然なものだから、ついつい忘れそうになる。
彼は、私とは、住む世界が違う人なんだってこと。
結婚なんて、彼が何と言ったって、きっとそんなに簡単なことじゃないってこと。

そもそも、私は今、結婚するような時期じゃない。
初めて会った時に、彼にはそう伝えてる。
だけど、隣を歩く彼が、とても自然で。
とても楽しそうで。
とても幸せそうで。
それを見ている私まで、とっても嬉しくて幸せな気持ちになる。



さっきは本当にびっくりした。
一泊旅行に誘われた・・。
その意味って、やっぱり・・。
部屋は別にとってるなんて言ってたけれど、やっぱりその・・あれだよね。
男女が二人で旅行に行って、別の部屋って、普通はないよね。
つまり・・その・・そーいう関係を求めてる?
でも、私達はまだ友達だから、そんなのあり得ないと思うんだけど。


そこへかかってきた進からの電話。
ちょっとだけホッとしたのは事実。
だけど、道明寺がいつもより低い声で追及するんだもん、ちょっと怖かった。
道明寺以外の男の人からの誘いを優先すると思ったんだよね。
それだけで、そんなに機嫌が悪くなるなんて。
それだけ・・私のことが好きだってことだと思っていいのかな。

進が弟だって分かったら、急にいつもの優しい声に戻った。
そして、気が付いたら、一泊旅行をOKしてた。

だってね。
この人が、辛そうな顔をするのも、嬉しそうな顔をするのも、私の返事次第なんだよ?
直感で思ったのよ。
この人を幸せにしてあげたいなって。
つまり、それは、この人を受け入れるってことになるんだけど・・。



チラッと彼を見上げる。
やっぱり楽しそうだ。
思わず、私も笑っちゃう。
彼は、私の手を離すことは無い。
だから、私は片手で買い物をしている。
面倒くさいのに嫌じゃない。

よく考えたら、二人でいる時には、いつも手を繋いでる気がする。
それがいつの間にか当たり前になっていて、手が離れている方が不安になるぐらい・・。



「なぁ、これは何だ?」
「このブドウ、妙に安いな。食えんのか?」
「ワインが980円って、大丈夫かよ?」
「だからっ、金は俺に払わせろっ!」

あれこれ言ってる、隣のこの男。

彼が私の世界にいることが、いつの間にか自然になっている。
住む世界の違いなんて、もう十分分かっているはずなのに、彼は平気で私の世界に飛び込んでくる。
嫌な顔なんて一つもしない。


ねぇ、もしも・・
私が、あなたを本気で好きだと言ったら、
あなたは、本当に喜んでくれるの?
私は、あなたを幸せにしてあげられるのかな?


彼は、返事はもう少しだけ待つと言っていた。

でも、その答えは、きっと、もう出てる。
隣の彼が幸せそうに、私を見つめて笑う。
そして、この手を離さずにいてくれる。

___そう、答えはyes


住む世界が違うと分かっている人。
だけど、私が幸せにしてあげたいと思う人は、彼しかいない。
私は、道明寺が好き・・。



道明寺の車で私のマンションまで移動した。

凄くドキドキする。
今まで、どうして平気だったのか、疑問になるぐらい。
心臓の音が、道明寺にも聞こえちゃいそう。


「部屋、ちょっとだけ片づけるから、ここで待ってて!」

そう言って手を離し、道明寺を部屋の外に待たせて、バタンとドアを閉めた。



ドキドキドキドキ・・・



私の中に埋もれていた恋愛switch.
このswitchを押したら、もう後戻りはできない。

あとは・・
私が、このswitchを押すかどうかを決めるだけ。



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  1. Switch(完)
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