花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「俺たち、これからどうなる?」


道明寺が目を閉じたまま、私に聞いた。
どうなる・・って。
私は道明寺の左手をぎゅっと握った。

このまま、中途半端な状態じゃいられないってことは分かってる。
この人に飛び込んでしまうか、もう、きちんと終わりにするか。
だらだらと友達を続けるなんて、不可能だ。


だから・・私は・・・

「友達は・・もうやめる。」

道明寺が目を開いた。
じーっと私を見つめる。
ちょっと心配そうで、でもちょっと期待の籠った目。

あぁ、私・・・この人を幸せにしてあげたいな。
本当に、そう思った。

「私とお付き合いしてもらえますか?」


道明寺が息を飲んで、何度も何度も瞬きをしてる。
あれ・・?聞こえなかった?

「あの・・」
「お前っ、本当だな!今更、嘘とか言うんじゃねーぞっ!」

思いがけず、大きな声を出した道明寺にちょっと驚くと同時に、私はぎゅーっと抱きしめられた。
ふわっと道明寺のコロンの香りに包まれる。
この人って、本当にいい匂いがするんだよねぇ。
男の人なのに、ちょっとシトラス系?
それに、ちょっと子供っぽいところがあるんだよねぇ。
見た目は強面なのに、性格はちょっとかわいい系?ぷぷっ。

「笑ってんじゃねーぞ。」
「だってぇ。」

胸から顔を上げて、道明寺を振り仰いだ瞬間に、キスされた。

道明寺との、キス。
あの映画館でのキスを思い出す。
半分分かっていたけど、あれは夢なんかじゃない。
だって、あの時のキスも、このキスも、やっぱり全身が蕩けそうになるもの。
私の体に沿うような、そんなキス。
何度も口付けられて、でももっとして欲しいと思っちゃう。

もっと欲しくなって少し口を開いたら、そのまま彼の舌が侵入してきた。

ん・・。

ピチャ・・クチュ・・。

二人の舌が絡む音が、静かな部屋に響いてる。
自分の耳に聞こえてくる、なんだかいやらしい音。
耳がすごく敏感になっているみたい。

あ・・隣には、進が寝てるんだよ。
だから、だめだよ・・そう思うのに離れられない。
このままじゃだめ・・どうしよう・・。

なけなしの力で彼を押し返そうとしたら、逆に後頭部を引き寄せられた。
更にキスが深くなっていく。
こんなキス、経験したことがない。
道明寺のキスに流されていく。
逃がさない・・っていつか言われたように、私はもう彼から逃げることはできない。
ううん。逃げるつもりもない。

彼の全てを受け入れたい・・そんな気持ちになった。 


道明寺の大きな手が、私の背中に降りてきた。
何度も何度も背中を撫でられて、それだけなのに、気持ちいい。
味わうようなキスの連続で、体の力が抜けていく。

頭がぼーっとしていると、彼の手が、背中から前に回って来た。
えっ・・。
ブラウスの上に、彼の大きな手。
ゆっくりと服の上から、胸が揉まれた。

うそ・・・。

とっさに彼を押し戻そうとしたけれど、全く力が入らない。
道明寺のキスに飲み込まれて、大きな手のひらに弄られて・・。

ダメ・・だって・・。
だって、隣には進がいるんだから。
そう思うのに、抵抗が出来ない。
どうしたらいいの・・・。

自分の手をぎゅっと握りしめる。

その時、道明寺がゆっくりと唇を離した。

「牧野・・うち、行かねぇ?」


その訴えるような瞳から、彼の気持ちが痛いぐらいに分かる。
私を求めてくれてるってこと。
そして、私も、道明寺を受け入れたい。

だけど、だけど、弟をほったらかして、このまま消える訳にもいかないよ・・。

「今日は・・ダメだよ。道明寺・・。」

嫌な訳じゃないの。
でも、今日は・・。

「なら、いつならいい?」
「いつって言われても・・。」

よく考えたら、私、その・・初めてだし・・。
覚悟とか・・そう言うのも必要?
今日の下着って、何を付けてたっけ?
グルグルと現実が頭に戻って来た。

冷静になれば、私たち、なんて会話してるのかしら・・?


「弟が帰るまで我慢する。だから、それから・・」
道明寺の必死さが伝わってくる。
こんな彼を拒むことなんて、誰ができる?

「うん。分かった・・。」
「逃げんなよ。」

一体今からどこに逃げるっていうのかしらね?

彼に抱きしめられて、少しも動けないのに。
我慢するとか言いながら、何度もキスするくせに。


しばらく啄ばむようなキスを繰り返した後、道明寺は名残惜しそうに唇を離して、私をブランケットの中に包み込んで、ぎゅーっと抱きしめたまま、目を閉じた。
私は、そんな彼の胸の中で、ドキドキしながらも、眠りに就いた。

明日の朝・・私はいったいどうなるんだろう・・
だけど、もう逃げないって決めた。



***



朝、僕は頭が痛くて目が覚めた。
あ・・姉ちゃんの部屋だった。
ワインで酔い潰れたんだ。

そっと姉ちゃんの寝室を出ると、リビングのソファには、一枚の毛布に包まってる道明寺さんと姉ちゃん。

なんだ。
やっぱり、二人は恋人同士だったんだ。
すげぇ、お似合い。

はーっ。
なんだ、やっぱり、僕は邪魔者じゃん。

時計を見ると、朝の5時過ぎ。
今から出れば始発の新幹線に乗れる。
僕も早く恭子に会いたい。
これからのことを相談して、恭子の両親に会いに行かなくちゃいけない。

音を立てないように身支度をして、最後に鞄を持った。

「弟、送ってやる。」

振り返ると、道明寺さんの目が開いてた。

「いえ、ここからなら電車で出やすいんで。」
「遠慮すんな。」
「本当に大丈夫です。それより、道明寺さん。」
「なんだ?」
「姉ちゃんのこと、よろしくお願いします。」
「任せとけって言っただろ?」

僕は笑ってしまった。
凄く自信満々なその言い方に。

「俺の姉ちゃんは、凄くいい女ですよ。」

だから、僕も自身満々で言った。
僕の自慢の姉ちゃんなんだ。
幸せにしてくれなきゃ、僕が許さないぞ。

「分かってる。」

そう言う道明寺さんの顔は、真剣で、
あぁ、この人なら大丈夫だと思えた。

「そう言えば、お前らの両親はどこにいるんだ?」
「うちの両親ですか?都内にいますよ。実は、金曜日の夜は実家に帰ってたんです。」
「そっか。俺も挨拶に行かねぇと。」
「はい?」

挨拶って?

「俺は、こいつと結婚するつもりだし。その辺はきちんとしておかねぇとな。」

へ?
昨日、姉ちゃんは道明寺さんを友達だって言ってた。
もちろん、そんな訳ないとは思っていたけど。けど、結婚??
もう、そう言う話になってたのか・・。
姉ちゃん、やるじゃん!

「なんだ・・やっぱり、二人は恋人同士だったんですね。そうだとは思ったんですけど、昨日、姉ちゃんが、友達だなんていうから・・。」

「あぁ、昨日、やっと、恋人になったとこ。」

えっ・・えっ・・・ええーっ!??
マジでーっ!?

それで、両親に挨拶って・・。

凄い。
道明寺さんは、凄い人だ。
そんな道明寺さんに惚れられてる姉ちゃんは幸せだ。
絶対に幸せになれる!

「僕も、道明寺さんを見習って、頑張ります!」
「おう、頑張れよ。何かあったら連絡しろ。いつでも相談にのる。」
「ありがとうございます。」

そう言って渡されたのは、一枚の名刺。
この時は、さっとポケットにしまってしまったけれど、
帰りの新幹線で、僕は度肝を抜かれることになる。

だって、道明寺さんは、
道明寺ホールディングスの副社長だった・・。

やっぱ、凄いはずだし、見る目がある。
僕の姉ちゃんを選ぶってところが、信頼できる。
きっと引く手あまたなはずなのに、姉ちゃんを選んだ。
姉ちゃんの良さが分かってるんだ。
僕は、ますます道明寺さんが好きになった。


最後に部屋を後にする時に、
道明寺さんが姉ちゃんの髪にキスをするのが見えた。

道明寺さんが姉ちゃんを大切にしてることがよく分かって、僕は本当に嬉しくなった。



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