花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

押しかけた牧野の実家で、俺は耳を疑った。

お前が俺のことを好きになったら、俺が困るとでも思ってんのか?
お前を大事にしてんのなんて、俺がお前を好きだからに決まってんだろ?

勘違いとか言ってんじゃねぇよ。
つーか、こいつ、まだ俺の気持ちに気付いてねぇのかよ。
別な意味での勘違いっぷりに、呆れるばかりだ。


牧野の両親が、こいつを俺に預けてくれて助かった。
絶対に、今日で決着をつけてやる。
それでも、解熱剤で熱が下がっただけのこいつをリムジンの中で襲う訳にもいかない。
俺は、ぐっと我慢して、自宅マンションに戻った。



シャワーを終えた牧野をベッドサイドに座らせ、俺も向かい側に椅子を運んだ。
牧野の手を握り、二人の間隔を詰める。

俺にとっては、初めての愛の告白。
きっと、一生に一度だけの告白。

『俺はおまえが好きだ。』

ぽかんとしている牧野が面白れぇ。
どうだ?驚いたか?
つーか、本当に気付いてなかったんだな。

それでも、こいつからの返事はない。
牧野の瞳に迷いが見える。

これだけ一緒にいて、お前に俺以外の男なんてあり得なくねぇの?
そろそろ自覚してくれよ。

だから、俺は聞いてやった。
『お前の理想の男ってどんなやつ?』
  
 

「そんなこと、いきなり聞かれてもわかんない。」
と戸惑う牧野。
 「じゃあ、ゆっくり考えてもいい。」
そう言った俺にちらっと視線を流し、逃げられないと悟ったのか、じっくりと考えだした。
 

「あたしのお料理をおいしいって言ってくれる人。」
朝飯は全部食ってる、合格。
「あたしの話しをよーく聞いてくれる人かな。」
俺だな。
「それで、一緒にいると落ち着くような人。」
まんま、俺だな。
はっきり言って、夫婦かっつー落ち着きっぷりだ。
 
「それだけか?」
「うーん。なんとなく、あたしがいないとダメだなって思っちゃう人かな?」
ドンピシャ、俺だわ。
俺はお前がいなきゃ、生きていけねぇ。
 
牧野はまだ、首をひねって考え込んでいる。
「手が大きくて、温かい人がいいな。それでずっと手をつないでいてくれる人。」
「仕事を頑張っていて、信頼される人は素敵だよね。」
「あっ、でも一番は、あたしのそばにずっといてくれる人かな。ただいまって帰ってきて、あたしの作ったごはんを美味しいって食べてくれて・・。それからね、あたしを甘えさせてくれる人。ほらっ、あたし、結構苦労人だから、甘えたりするの得意じゃないんだよね。」
なんて言いながら、照れてやがる。
 
つーか、それ、全部俺だろ?
この数か月ずっと一緒にいるだろ?
 
お前の理想の男は俺だ。
間違いねぇ。
俺以外の誰が、お前を幸せにできるって言うんだよ!
 
 
「牧野。その理想、俺なら全部叶えてやれる。だから、俺の本当の恋人になれよ。」
 
牧野は目を大きく見開いて、俺を見つめて、それから、コクンと頷いた。
 
 
 

・・・
「道明寺、どうかしたの?」
牧野から声がかかる。
 
「マジか?」
「うん。」
「マジなんだな?」
「だから、そう言ってるじゃん。何度も言わせないでっ・・って、えっ!」
 

真っ赤になってるくせに妙に強気な牧野を、俺は思いっきり抱きしめた。
超嬉しい。
嬉しすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
 
牧野の手が遠慮がちに俺の背中に回った。
そんで、ポンポンって背中を叩く。
俺はガキじゃねぇっつーの。
 
 
俺は一旦、牧野を放して、パンツのポケットを探った。
取り出したのは、新作ジュエリーの展示会で牧野が見ていた、花のリング。
それを、牧野の左の薬指に通した。
 
牧野が驚いた顔をしている。
「お前、これ見てただろ?」
「なんで知ってるの?」
「好きな女のすることを見逃すはずねえだろうが、この俺が。」
 
それに、これは、俺がお前のためにオーダーしたリングなんだからよ。
デカイ石の派手なリングなんて、お前つけねぇだろ?
試しにショーケースに並べてもらったら、案の定、このリングに釘付けだっただろ?
 
たぶん、俺は、お前以上に、お前のことわかってるぜ。
この数か月、ずっと見つめてきたんだ。
 
しばらく、指輪を眺めていた牧野が、顔を上げて、
「ありがとう、道明寺。大切にします。」
と微笑んだ。
 
 
俺はもう一度、今度は優しく牧野を抱きしめて、
それから、初めて唇を重ねた。
 
好きな女と交わす、初めてのキス。
こんなにも幸せになれるなんて、知らなかった。
 
「道明寺・・風邪、うつしちゃう・・」
だからって、やめられねぇ。
 
「ほんと・・チュッ、だめ・・チュッ、だって・・チュ。」
往生際の悪い女だ。
 
まだ何かを言おうとしている牧野の口腔内に舌を入れて、言葉をふさぐ。
「んっ、んん・・んっ。」
鼻にかかったような声にそそられる。
そのまま、思う存分、キスを堪能する俺。
支えていた牧野の体から、力が抜けるのが分かった。

 
 
 

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いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
よかったね、坊ちゃん。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

いつもありがとうございます^ ^

  1. 2016/11/20(日) 18:10:22 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
たくさんの拍手ありがとうございます。
皆さん、坊ちゃんが大好きなんですね〜。って、私もですが(笑)。
今後の展開を心配するコメントや、風邪など気にせず押し倒しちゃえ!という強気なコメントまで、いつも有難く拝読しております!
もう一山超えなきゃいけないことはあるかな〜^^;
まだまだ応援よろしくお願いします!

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  1. 2016/11/20(日) 08:32:32 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/11/20(日) 06:17:25 |
  2. |
  3. [ edit ]
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