花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

はぁ・・・
せっかく、牧野と気持ちが通じたと思ったのに、俺は溜息だ。
 
あれから牧野は真っ赤な顔をして、
「本当に風邪がうつっちゃうでしょっ!」
なんて言って、俺を無理やり部屋から追い出した。
ありえねぇ。
いや、俺だって、病み上がりのあいつにどうこうしようとか思ってた訳じゃねぇけど、あいつはムードってもんがねぇのかよ。
 
 
翌日の日曜日。
俺はあいつのことが心配で、早く起きてあいつ部屋に様子を見に行こうとしたのに、あいつはすでに起きて朝食の準備をしていた。
 
「おはよう、道明寺。一人で起きられたの?すごいね~。」
拍子抜けするぐらいに、普通な対応。
しかも、俺はガキか。
俺たち、ホンモノの恋人同士になったんだよな。
あれじゃねぇの?
恋人同士っていえば、モーニングキスとかそういうのねぇの?
 

お前がそうくるなら、俺はのペースでいってやる。
テーブルに食事を運んでいる牧野に、チュッとキスをした。
 
「ちょっ、も~。道明寺っ!」
あたふたしている牧野。
「これぐらいいいだろ?」
という俺に、
「お願いだから、普通にして。今まで通りにしてよ。心臓がバクバクして、ついていけない。」
と上目遣いで答えた。
 
その言葉に、ニンマリだ。
そっか。お前も意識してんだな。
めっちゃ、嬉しいわ。
 

朝食の間は、お互いに照れまくりで、会話が少ない。
いつもはくだらねぇことまで、おかしそうにペラペラしゃべっている牧野も、下を向いてダンマリだ。
何か考え事をしているらしく、箸が止まっているこいつに、卵焼きを差し出すと、
「ありがと。」
と言って、俺の箸から口に入れた。
はっと、気が付いて慌てていたが、ほんとボケボケ。
大丈夫かよ、お前。
 
 

朝食が終わり、二人でコーヒーを飲んでいる時、
しばらくだんまりだった牧野が真剣な顔つきで俺を見て、話し始めた。

「あのね、道明寺。」
この口調はロクな話じゃねぇな。
「今更、なしとか聞かねえぞ。」
「そうじゃないんだけどね。これからのこと・・とか、考えてる?」
「これからのこと?」
「ん。道明寺は、マキと付き合っていることになってるし。」
「そんなの、どうとでもなるだろ。マキも牧野も一緒なんだから。」
「そんな訳にいかないでしょ。マキなら道明寺とつり合うかもしれないけど、牧野じゃ釣り合わないし。」
「それこそ、関係ねぇっつーの。誰がそんなの気にすんだよ。」
「誰がって、みんなでしょ!」
「お前、考えすぎ。」
「それに、あたし・・。自信ない。」
「何が?」
「道明寺の本当の恋人。」
「なんで?」
 
・・・。
牧野からの返事はない。
でも、こいつの考えてことは分かる。
どうせ、自分は俺にふさわしくないとか、そんなくだらねぇことをウジウジ悩んでんだろ?
けれど、それは乗り越えていくしかないことだ。
そのために、俺はどんな手助けでもしてやるつもりだ。

 
「それで?お前はどうしてぇの?」
「うん。あのね。もう少しだけ、時間が欲しい。自信がつくまで、もう少しだけ時間をくれませんか?」
「具体的には?」
「今までどおり、マキで仕事をしたい。」
「そんなんで、自信なんてつくのか?」
「分かんない。」
 

今までは、マキであったからこそ、俺の隣に立っていたこいつ。
それをすぐに変えろというのは、無理な話なのか。 
「牧野つくし」として「道明寺司」の恋人であるために、俺がこいつにしてやれること。
もちろん、牧野への愛は揺るぎない。
だけど、それだけじゃだめだ。
こいつの不安要素を消してやりてぇ。

丁度来週末から、ヨーロッパ出張がある。
その後はニューヨークへ立ち寄る予定にしてる。
そこで、親父たちに牧野を正式に紹介するか。
親父たちに認められれば、牧野の不安も解決されるんじゃねぇか。
その上で、俺の正式な婚約者として発表すれば、その後は俺の力で牧野を守ってやれる。
まぁ、親父やババァが何と言おうとも、俺は牧野を手放すつもりはないんだが。
それでも、こいつのためには、道明寺家に認められるってことが必要なんだろう。


俺はふぅっと息を吐きだして、それから口を開いた。
「明日にも、婚約発表でもするか。」
「道明寺!!」
「うそだよ。けど、長い時間は与えられない。それに、最終的にNOは聞かない。いいか?」
「うん。」
牧野がほっとした表情を浮かべた。
 
 
「会社では、秘書のマキでいい。それでも、俺の恋人だしな。でも、マンションに帰ってきたら、素の牧野でいろよ。」
「うん。」
牧野が嬉しそうに答える。
「あと、マンションでは、メイド服は禁止な。」
「えっ?なんで?」
「お前は俺の恋人だろ?メイドじゃねぇだろ?」
「そう・・だけど、でも今までコレだったから、なんか落ち着かないよ。」
そういって、エプロンをつまんでいる。
「慣れろ。」
「ん~、はい。」
しぶしぶ、了承といった感じだ。
 
「それから、部屋だけど。」
「え?」
と瞳を大きく見開いた牧野。
「二人じゃ狭いかも知んねぇけど、とりあえず、俺の部屋に来い。将来的には、部屋を改装してもいいし、マンション買いなおしてもいいか。」
俺は大真面目だったのに、
「なっ、何言ってんの?」
「だから、部屋。」
「今まで通りでいいでしょ。一緒の部屋だなんて。結婚した訳じゃないのよっ。無理っ。無理っ。」
俺が、チラッと牧野を睨んだふりをすると、今度は牧野が慌てだした。
「いやっ、そのっ、一緒の部屋が嫌ってことじゃなくてね。えっと、まだ付き合い出したばっかりだしね。だからっ。そっ、それに、メイドじゃないって言われても、やっぱりメイドだからここにいるんだしっ、ねっ?」
出たっ。究極の上目遣い。
これをされると、俺なんてイチコロだ。


しっかし、こいつは俺と付き合うってことをどう思ってるんだ?
俺は正直、即結婚でもいいと思ってる。
親父たちの了承が得られれば、すぐにでも。
こいつは、そんな気持ちじゃねぇのか?

はぁ~、でも、まぁ、やっぱり、その辺は牧野だな。
男と付き合ったことがないって言ってたんだ。
俺にとっちゃ、拷問だけど、牧野の気持ちが追いつくのを待つしかねぇな。
つーか、俺だって女と付き合うのなんて初めてなんだから、なんか理不尽な気もするが・・・。


「じゃあ、それも待ってやる。」
  
そう言った俺に、ほっとした表情の牧野。
仕方ねぇよな。こいつに心底惚れてるんだから。
こいつを追い詰めるようなことはしたくねぇ。
ここまで来たんだ。
こいつが「マキ」という武装を取るまでは、待ってやるか・・。


 

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  1. 理想の恋人
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

こんばんは(^^)

  1. 2016/11/21(月) 21:54:42 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
いつも応援ありがとうございます。

日曜日はとても忙しい日だったため、疲れているのか、なんだかお話しを書く気力が沸かない・・。
困ったなぁ。

さてさて、今日いただいたコメントなんですが、いつもコメントを下さる方から。
> その頃には、生きてるんでしょうか?な位に、鈍いですからね。困ったなあ、つくしには。

あはは。ホント。
自分が疲れていると、二次の世界も色あせてしまう。
やばいやばい、元気を取り戻さねば!
最近、忙しすぎて、二次めぐりもあまりできていないのも、良く無いなぁ。
あっ、でもさっきちょっとだけ二次めぐりしてきて、幸せな司つく読んできたので、ちょとパワーをもらえました!


> つか、 司がめっちゃとかいうのは、もしやhappy 様関西の方ですかと。
そっか、めっちゃって関西弁だったんですね。
私、育ちは関東で、現在は関西在住です。
ちなみに私自身は、関西弁はしゃべれませんが、ちょっとずつ、こちらに浸透しているのかな~。

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  1. 2016/11/21(月) 06:15:07 |
  2. |
  3. [ edit ]
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