花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

それからの俺は、会社では「マキ」との恋人関係、マンションでは「牧野」との恋人関係を続けている。
俺からすれば二人は同一人物なんだからどうでもいいことなんだけど、牧野にとっては、会社や人前では「マキ」でいる方が気楽らしい・・・。

 
しかし、最近マスコミで注目を浴びているものがある。
牧野に贈った花が連なる形のリング。
当然リングの出先も注目されていて、俺が特注した品だということまで記事になっていた。
俺とマキが婚約しているだとか、その手の噂は絶えない。

ダイヤのサイズこそ小さいが、クオリティーは最高ランクのものを、無数にちりばめている。
あの新作展示会でも、牧野だけでなく、ほかの顧客からも注目を浴びていたらしい。
牧野は「可愛い」と喜んでいるリングだけど、世間からみれば、最高級ランクのリングだ。

俺は先日の新作発表の場で、雑誌のインタビューにこう答えていた。
「最愛の女性に贈りたいもの」
という問いに、
「自分でデザインをした、世界でただ一つだけの指輪を贈りたい」
と。

その指輪を左手はめる女が、注目を集めない訳はない。


それに、「マキ」は、仕事関係でも、俺の恋人で仕事がデキる女として知れ渡りつつあり、俺としては早めに手を打ちたいと考え始めていた。
はやいとこ、「牧野」と婚約発表でもして、「マキ」の姿を消したいが。
しかし、やはり、親父たちに紹介するというステップは外せないわけで。
今週は俺はそんなジレンマに頭を悩ます日々だった。



それに・・もう一つ俺には不満がある。

牧野と二人で移動中のリムジンの中。
隙をみて「マキ」の手を握ったり、キスをようとしたりすると、「マキ」がピシッと俺の手を叩く。
「マキに手をだしたら、浮気なんだからね。」
と言う牧野。
何言ってんだよ。浮気じぇねぇことはお前が一番よく知ってんだろうが。
 
せっかく両想いで、しかも会社まで一緒なのに、これぐらいのことすら許されないなんて。
初めは待ってやるとか言った俺だったけど、やっぱり、本物の恋人にいつまでも手を出さずにいられるわけがない。
俺もそろそろ我慢の限界ってやつだ。
はやく、ニューヨークで牧野を認めさせて、こいつを本当の意味で、俺の恋人、いや婚約者しないと身がもたねぇ。

 

*****

 
 
あれから、道明寺のスキンシップが激しい。

朝はあたしの背中にぴったりくっついて離れないし、会社でお弁当を食べる時も、今までは向かい合っていたのに隣同士になっちゃうし、リムジンに乗っている時も隙間なく横に座っているし・・・。
それに、すぐ手をつないだり、キスしたりしたがるし・・・。
これじゃ、仕事にならないでしょ?
西田さんも変に思われるでしょ?
だから、あたしは「マキ」でいる時には、道明寺のスキンシップを禁止した。
 
あっ、でもあたしだって、別にキスしたくないとかそういうことじゃないけど、仕事は仕事でしょ?プライベートはプライベートでちゃんと分けないと、ほら社会人だし、ね?
でも、道明寺は納得はしていないみたい・・・。


道明寺のホンモノの恋人になってもうすぐ1週間。
あたしたちは、キス以上のことはしていない。
道明寺は、あたしが「つくし」のままでそばにいることを望んでくれている。
でも、「マキ」を捨てきれないあたしに、「待ってやる」って言ってくれた。
夜は、「おやすみ」といってキスをして、いままで通り別々な部屋で寝ている。 

あたしだって、このままじゃダメだって思ってる。
道明寺を待たせていることも分かってる。
でも、どうしても、「つくし」として道明寺に飛び込んでいく勇気が出ない。
道明寺がどんなにあたしを好きだと言ってくれたとしても、道明寺家には歓迎されないに違いない。
それに世間からみても、道明寺財閥の御曹司と庶民のあたしでは、お笑い種だと思う。
どうしたらいいんだろう・・・。
 
 

そんな時、あたしはお邸のタマ先輩に呼び出された。
丁度、道明寺は大阪に日帰り出張で、帰りは夜中になる日。
もともと、久しぶりにお邸に寄るつもりではいたんだ。
誰にも相談できないと思っていたけれど、タマ先輩なら聞いてくれるんじゃないかって。
 
会社帰りの夕方6時にお邸に着いた。
タマ先輩のお部屋に行くと、あたしに会いたいという人が来ているという。
 
「どなたですか?」
「奥様だよ。」
・・・?
「奥様って、道明寺社長ですか?道明寺のお母さん!?」
「そうそう。」
 
そうそうって、それだけ?
「どんなお話なんでしょうか?」
「さぁ。まぁ、聞いておいでよ。」

 
道明寺のお母さんと急に会うことになるなんて。
どうしよう。あたしのこと、何か知っているのかな?
どうしよう。どうしよう。
 

マゴマゴしているうちに、社長のお部屋の前まで連れてこられてしまった。
タマさんがノックをすると、
「どうぞ。」
と声がかかり、二人で部屋に入った。
 
中には、ソファに座った、50歳ぐらいの凛とした女性。
きちんとアップしてまとめられた髪型が似合っていて、すごいオーラを持った人。
どことなく、道明寺に似ている・・な。
 

思わず見惚れていたら、タマ先輩にお尻を叩かれて我に返った。
「あっ。牧野つくしです。初めまして。」
あたしは慌てて頭を下げた。 

「ええ。聞いているわ。あなた、司の部屋でメイドをしているのよね。それで、聞きたいことがあるの。お時間、よろしいかしら?」
今さら、逃げ出すわけにもいかない。
あたしは腹をくくるしかない状況だ。
「はい、構いません。」
「では、おかけになって?」
 
あたしは恐る恐る、社長の正面のソファに座った。
タマ先輩はあたし達に紅茶を入れて出て行ってしまった。
いったい、どんなお話なんだろう?
緊張で、手に冷や汗が出てきた。
 

「聞きたいことと言うのはね。司の恋人のことなのだけど。」
「は・・い。」
道明寺の恋人って・・・あたし・・だよね?


「あなたは、その方をご存知なのかしら?」
 
どうしよう!!なんて答えたらいいの??
社長は、いったい何を知りたいの??
 


 

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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

いつもありがとうございます!

  1. 2016/11/22(火) 16:52:15 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
今日は18時も更新しますので、是非続きも読んでやって下さい(*^_^*)

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/11/22(火) 08:25:15 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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  1. 2016/11/22(火) 06:08:44 |
  2. |
  3. [ edit ]
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