花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

本日2話目です。
*****


「あなたは、その方をご存知なのかしら?」

その言葉に、息が止まるほど驚いたあたし。
何と答えるべきなのか・・と戸惑っているところに、
は~っという、社長の溜息が聞こえた。

「報道では、司の恋人はマキさんという、栗色の髪の美人だっていうことになっているけれど、あの子ったら、私に紹介しようとしないのよ。何か問題があるのかしらね。」
 
問題は・・大有り・・だと思います・・・
 
「あの・・、社長が考えられている問題というのはどんな・・?」
 
社長があたしのことをじっと見つめる。
「牧野さん、私は何を聞いても驚かないわ。だから、その女性のことを知っているのなら、包み隠さず教えてほしいの。」
 
社長は何を言っているんだろう。
うかつなことを口にすることはできない。
それであたしはしばらく黙っていた。
 

「あなたは、司の部屋に住んでいるのでしょう?当然、そのマキという女性にも会ったことがあるのよね?その方は、どんな女性なのかしら。こちらにも情報が来ないのよ。司が隠しているとしか思えないわ。」
 
どうしよう・・。
本当のことを言うべきかも知れない。
これ以上、黙っていても良いことはない。
 
あたしが口を開こうとした時に、
「あなたが黙っているということは、やはり、そうなのね・・。」
と、社長が残念そうに呟いた。
 

え?
 
「マキという人は、女性ではないのでしょう?」
 
・・・・・・???
えっ???
ええぇぇっっ???
 
「あの子、やはり・・」
「ちっ、違います。社長は、誤解されています!」
「本当に?」
社長が、疑いの目をあたしに向けてくる。
「ほっ、本当です。」


社長の目があたしに注がれて、キラリと光った。 
「それならば、司はなぜ私にマキさんを紹介しないのかしら?」
「あの、司さん、いや、ちがう、司様は・・・お優しいので、彼女の気持ちが追いつくのを待ってあげているんだと思います。」

「どういうことかしら?」 
社長がじっとあたしを見据えた。

あたしは慎重に言葉を選んで説明した。
「その・・ですね。彼女が、道明寺家につりあう家柄の人間ではないことを気にしているから・・だと思います。」


しばらくの沈黙。
その後、社長はあたしを見つめながら、大きくため息をついた。
「はぁ、そんなこと。あの子ったら、そんなことも説得できないのかしら。本当にグズね。」
「そんなことって・・。」
「だってそうでしょう?本当に司のことを想ってくれている方であれば、司と一緒に乗り越えてくれるはずでしょう?それを説得できないなんて、司がグズなのか、彼女の方が司に本気ではないかのどちらかでしょう?」
「そんなこと!ありません!!っじゃなくて、ないと思います!」
 
 
思わずムキになってしまったあたしを見て、道明寺社長は、クスッと笑った。
「彼女に会ったら、伝えておいて頂戴。道明寺家は、司が選ぶ女性に文句をつけるつもりはないと。むしろ、司が連れてくる女性ならば歓迎すると。お願いね。」
 

つまり・・どんな女性でも迎え入れるということ・・?
喜んでいいのかもしれないけど、なんだか複雑だった。
だけど、返事をするしかない。
「はい・・。」

どうしよう、あたしがマキだって言おうか?
まさか、メイドだったなんて、驚くに決まっているけど・・でも・・
 

膝の上で、握りこぶしにぐっと力を込めて、言葉を出そうと息を吸い込んだ。
その時、
「それから・・」
と社長から声がかかった。
 
「私と会ったことは、司には内緒にしておいてね。マキさん。」
 
・・・?え?
はっとして、顔を上げると、あたしを優しく見つめる社長と目が合った。


ええ~っ!?
これって、これって、そういうこと!?
社長は、何もかも、ご存知だったということなの?
 
 
あたしは反射的に立ち上がり、社長の視線を逸らさずに返事を伝えた。
「社長、お約束は必ず守ります。それで、後日必ず、二人でご挨拶に上がります。」
「楽しみにしているわ。」
「はい。」
 

あたしは社長の心遣いがうれしくて、うれしくて・・・
本当にうれしくて、扉を閉めたとたんに涙が溢れてしまった。
社長は、あたし達のこと、知ってたんだ。
知っていて、わざわざあたしに会いに来てくれたんだ。
あたし、道明寺に飛び込んでもいいってことなんだ・・・

 

 

あたしは、ダッシュでタマ先輩の部屋まで戻った。
襖を開けると、タマ先輩がニヤニヤあたしを見ている。

「どうだった?」
「せんぱーい。」
あたしは、タマ先輩に抱き付いて、オイオイ泣いてしまった。
先輩があたしの背中を叩きながら、
「恐い方じゃなかっただろう?」
「はい。」
「あたしゃ、あんたたちが、いつかこのお邸に戻ってくるのを楽しみにしておくよ。」
「はい。先輩。」
 
 
 
道明寺が帰ってきたら、伝えなきゃ。
待たせてごめんなさいって。
あたしは、もう迷わないって。
だからこれからは・・
24時間、あたしの恋人になってくださいって。



 

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ヒャッホーイ!
テンション高いまま書きました(笑)。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

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  1. 2016/11/23(水) 11:30:14 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

ありがとうございます(#^.^#)

  1. 2016/11/23(水) 08:15:25 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
本当に、休みの日ほど忙しいですよね。
もう少し子供たちが大きくなれば、違うのかも知れませんが・・。

でも、昨日のご褒美的休日で、かなり元気になっています(笑)。
丁度、お話しの展開にも疲れてきていたので、本当に助かった休日でした。
しかも、楓さん、優しいし・・へへへ。
なので、皆さま同様に、私も1日2回の更新を楽しんでおります。
また、是非読んでやってくださいね!
お待ちしております!

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  1. 2016/11/22(火) 22:16:17 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/11/22(火) 21:45:40 |
  2. |
  3. [ edit ]
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