花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

今日は道明寺の帰宅が夜中になるから、あたしはタマ先輩と一緒に夕食をとり、スーパーで買い物をしてから、ゆっくりとマンションへ戻った。
 
社長の言葉で、あたしは道明寺の胸の中に飛び込む決心がついた。
道明寺、早く帰って来ないかな。
早く会いたいな。
あたしは道明寺の驚く顔を想像しながら、夜道を歩いていた。
 

マンションの前まで来ると、
「牧野さん。」
と話しかけられた。
 
えっ?
振り返ると、みっ、三沢さん?
どうして、ここにいるの?
 
「探したよ。こんなマンションに住んでいるなんて、驚いたな。」
あたしは一歩ずつ後ずさるけど、三沢さんは一歩ずつ詰めてくる。
「彼氏はいないって言ってなかったかな?ここは彼のマンション?僕も、妻とは別れたんだ。だから、君もその人と別れなさい。」
 
何言ってんのよ。この人、目つきがおかしい。
そうだっ、携帯。
道明寺、いや、警察に電話しなきゃ。
 
近づいてくる三沢さんに向かってスーパーの袋を放り投げて、あたしは携帯を手に取った。
でも次の瞬間には、手首をつかまれて、あたしの携帯電話は遠くに投げ捨てられた。
 

ガシャーン!!

 
息を飲むあたし。
三沢さんの左手はあたしの右手首をつかみ、反対の右手には・・ナイフだ・・
何で?どうして?
大きな声で叫ぼうとしても、あまりの恐怖に声がでない。
 
 道明寺!助けてっ!!
と心の中で叫んで、ぎゅっと目を閉じた。

 
ドカッ!!バキッ!!

次の瞬間、衝撃音とともにあたしは解放された。
そっと目を開くと、そこには、黒服の男性につかまれている三沢さん。
あたし、助かった?
ペタンと地面に座り込んで、現実とも思えない状況に頭がついていけず、あたしはあたりをボーッと見渡した。
 

するとそこへ、ものすごい勢いでリムジンが走ってきて、ブレーキ音とともに目の前に停車した。
そこから降りてきたのは、背が高くて、細身なのに肩幅が広くって、クルクル頭が特徴的な、すごく素敵な男性_____あたしの・・・恋人。
いつもは運転手さんにドアを開かれながら、優雅に降りてくるくせに、ドアが開くか開かないかのタイミングで飛び出してきた。
まるで、映画をみているような光景。
 
「牧野っ!!」
とあたしの名前が叫ばれて、
それから、あたしは道明寺にきつく抱きしめられた。
「牧野っ、牧野っ。」
と何度もあたしの名前を呼んでいる道明寺。
あたしを抱きしめる彼が、ちょっとだけ震えているのが分かった。

あたしにも、だんだんと状況が見えてきた。
道明寺が付けたSPがあたしを守ってくれたんだ。
でも、どうしてこの人はここにいるんだろう?
大阪出張のはずだったのに・・帰りは夜中じゃなかったの?
 

道明寺は一通りあたしの無事を確かめると、あたしを抱き上げた。
それから、SPの人に向かって、
「そいつを警察に突き出せ。」
と言うと、マンションに向かって歩き出した。
 
「道明寺、大丈夫だから、降ろして。」
あたしはまだ、ぼーっとしながらだったけれど、きちんとそう伝えたのに、道明寺は黙ったままで、聞く耳を持っていないみたい。
仕方なく、そのままマンションに戻った。
 
 


リビングのソファに降ろされて、ようやく一息つく。
「道明寺、早かったんだね。」
道明寺が無言であたしを見つめて、それから、
「ごめん。」
と言った。
 
どうして道明寺が謝るのか、理解できない。
「俺が守ってやりたかった。お前にも、あの三沢ってやつにも、SPを付けてた。三沢が夕方からマンション前をうろついてるって報告が来てたんだよ。だから慌てて帰ってきた。間に合わなくて、恐い思いをさせてごめんな。」

あぁ、そういうことだったんだ。
でも、やっぱり道明寺が謝る理由なんて一つもないでしょう?
  
「ねぇ、それは道明寺が謝ることじゃないでしょう?あたし、大丈夫だから。あんまり心配しないで。」
そう言って笑いかけると、
「心配して当然だろ。ヘラヘラしてんな。」
 
今度は怒り始めた。なんで?
あたしは伝えたいことがあったのに。
言うタイミングが無くなっちゃうじゃない。
 
 
あたしは手を伸ばして、道明寺の頭を撫でて、
「あんまりカリカリしてたら、ハゲちゃうかも知れないよ。」
と言うと、彼はふぅっと息を吐いて、
「なわけねーだろ。」
と、やっと笑ってくれた。
 

「カリカリしている人には、ココアを淹れてあげる。」
そう言って立ち上がると、そのまま道明寺もキッチンに付いてきた。
お湯を沸かして、ココアの準備をしている間も、ずっとあたしを後ろから抱きしめている。
なんだかくすぐったい。
 
「道明寺、邪魔。」
「なぁ。」
「ん?」
「結婚しようぜ、俺たち。」
「・・・ん?」
「結婚しよう。で、道明寺つくしになれよ。俺が、一生守ってやるから。」
 

何を言っているんだか、この人は。
これって、プロポーズなの?
そもそも、あたしたち、まだ付き合い始めたばっかりでしょ?
でも・・・それもいいかもね。
ちゃんと、ご両親に挨拶をして、そうしたら、ずっと一緒にいたいね。
 

ねぇ、考えたらあたし達って、知り合ってからずっと一緒に暮らしているんだね。
道明寺はご両親とだって、年に数回しか会えないような少年時代だったんだもんね。
もしかしたら、あたしと暮らしている時間の方が長いのかも。
ねぇ、あたしがあんたの家族になったらね。
ずーっと一緒にいるからね。
あんたが、あたしを大切にしてくれるように、あたしもあんたを大切にしてあげたい。
そして、幸せにしてあげたいの。


「そうだねぇ。そうなるといいね。」
「本当か?」
「うんうん。」
カップにお湯を注ぎながら答える。
 

あたしは、振り返って、道明寺をまっすぐ見据えた。
「あたしね。もう、マキになるの辞めるから。だから、これからは、ずっとつくしと一緒にいてね。」
そう言ったあたしを、彼がすっごく優しい瞳で見つめ返した。


 

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本日は夕方5時(17時)に、2回目の更新を予定しております。
是非、また覗いてくださいね。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

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  1. 2016/11/23(水) 23:57:30 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

いつもありがとうございます(^^)

  1. 2016/11/23(水) 14:04:02 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手ありがとうございます。
応援のコメントもうれしい限りです。

そっか。今日がお仕事の方も多くおられますよね。
お疲れ様です。
私は、今日は、こどもたちと戯れつつ、夕方の記事を先ほど予約投稿しました!

ごちゃごちゃ書いていたら、思っていたより長くなってしまいました(笑)。
ここに至るまでも、長かったなぁ。
でも、努力はしたので、是非17時もみてくださいね。


それから、以前に拍手コメントを頂いていたh様から久しぶりにコメントを頂いて、うれしかったです。
コンサートに行ってきただなんて、羨ましい!
上手に息抜きしていきたいですね。

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  1. 2016/11/23(水) 05:20:29 |
  2. |
  3. [ edit ]
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