花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

あたし達は手をつなぎながら街を巡った。
さすがは、お洒落の街。
ウィンドウに飾られている雑貨も、ハイセンス。
一々感動するあたしに呆れながらも、道明寺は雑貨屋さんにも一緒に入ってくれた。

マンションに揃えられている食器類は、もちろん一流ブランドのものばかり。
でもあたしは、こういう可愛いマグカップで、一緒に温かいコーヒーやココアを飲みたいの。
それで、散々吟味して、道明寺にはライオン柄の、あたしはシロクマ柄のおそろいのマグカップを買ってもらった。
は~、満足。


それで、夜になって、ミラノメープルに入った。
東京メープルもすごく豪華だけれど、ミラノメープルもすごい。
思ったよりも近代的な建物でびっくりしたけれど、内装は豪華。
あたしはどこのメープルにも泊ったことなんてない。
本当にあたし場違いだなぁ、なんて思っていたら、隣では総支配人が出てきて、道明寺に挨拶をしている。
その間も、あたし達は手をつないだままで・・
誰に見られてもいいという道明寺の態度が、あたしに安心をくれた。
 
 
あたし達は一緒に、インペリアルスウィートに通された。
お部屋の中も思っていたより近代的で、ハイセンス。
「すごい、お洒落な部屋だね、道明寺。」
と彼を振り返ろうとした途端に、背後から抱きすくめられた。

「もう、限界。」
そんなことを言う彼に、あたしは笑ってしまった。
だって、こどもみたいなんだもん。

「笑ってんなよ。」
と言って、道明寺があたしのコートを脱がせて、V字に開いたニットの開きから大きな手を突っ込んできた。

彼の右手はあたしの胸を揉んで、左手はあたしの顔を振り向かせて、息をつく間もないほどにキスをせがまれた。



*****



牧野と初めてデートした。
今までだって隣にいたのに、恋人として牧野を連れて歩ける幸せは格別。
俺がチョイスしたニットワンピースが良く似合っている。

ミラノの街に素直に感動しているこいつも可愛ければ、
真剣にペアカップを選ぶこいつも愛おしい。


この俺がこの観光に付き合い、雑貨屋なんかを巡った理由。
お前、分かってねぇんだろうな。
もちろん、お前が喜ぶ姿が見たかったってのも本当だけど、お前をたくさん楽しませて、その代わりに夜は俺を楽しませて欲しいからだ、何て言ったら怒るだろうな。

そのニットだって、なんで深めのVネックを選んだか。
こうして、後ろから手を入れてみたかったからだ。
そんで、無理やり振り向かせて、お前の唇を襲いたいからに決まってんだろ?




俺は、本当に一晩中、牧野を抱いた。
つーか、抱き潰した。
牧野には何度も、「もう、無理。」と言われた。
それなのに、抱き続けるおれは鬼畜なんだろうな。
いくら抱いても足りない・・
牧野を独占したくて仕方がないんだ。
最後に意識を飛ばした牧野は、もうそこから目覚めることはなかった。


そんな牧野を連れて歩けるはずもなく、イタリア北部への視察は俺と西田で出掛けた。
ベッドに沈みこむ牧野。
こんな姿を他の誰にも見せらえねぇ。
ルームサービスを頼み、昼食までしっかり準備をしてから、誰も部屋に入れないようにきつくSPに言い渡した。

「夕方にはホテルに戻る」
というメモを残して、俺は名残惜しく、部屋を後にした。




イタリア北部の航空・宇宙関連の企業を視察し、夕方予定通りホテルに戻った。
明日はパリに移動して、メープル創業30周年の企画について、メープルヨーロッパの代表者たちと話し合いを持つ予定だ。
その後は、業務報告のためニューヨーク寄るつもりでいる。
その時には、オヤジやババァに牧野を紹介したい。
牧野がマキをやめた時点で、俺の覚悟は決まっている。
牧野と結婚する。
ひとまずは、婚約発表だけでもしておきたい。
誰にも文句は言わせねぇ。



西田と一緒にスウィートルームに戻ると、
「おかえりっ。」
と走り寄ってくる牧野。
元気な姿にホッとする。
その牧野を思いっきり抱きしめると、
「ぐぇっ。」
腹にパンチを食らった。
「にっ、西田さんがみてるでしょっ。」
と焦りまくりの牧野。

お前、ホントどこまで鈍いんだよ。
俺たちのことなんて、とっくに西田にばれてんだよ。

「では、明日は早朝6時にはホテルを出て、パリへ向かいますので。朝食は機内でご用意します。牧野さん、おかげ様で、支社長の働きぶりには目を見張るものがございます。これからも、支社長のこと、どうかよろしくお願いいたします。」
「へ?」

去って行く西田を見ながら、
「どういうこと?」
と聞く牧野。だから、教えてやった。
「西田は初めから、俺とグル。それから、あいつらF3も。」
「うっそ~!?」
「ホント。」

ポカーンとしたままの牧野をソファへ導いた。
「メシ。まだだろ?ルームサービス頼んであるから、ゆっくり食おうぜ。」



*****



「信じらんない!!」

やべぇ。飲ませ過ぎたか・・。
シャンパンで乾杯したあと、ワインを二杯飲んだだけなのに、この有り様だ。
ぐでんぐでんに酔った牧野が、俺に悪態をついてくる。
その姿も可愛んだけどよ。

「だから、仕方なかったんだよ。お前、鈍すぎて、俺のこと男としてみようともしてなかっただろ?それに、恋人役にしたり、マキを秘書にしたりするには、西田の協力が必要だろうが。だいたい、名前がマキってだけの女を、普通雇わねぇだろうがよ。言っとくけど、西田は率先して協力してたぜ。」

「花沢さんも、美作さんも、西門さんも?」
「あいつらは半分遊んでたけどな。あいつらも、お前の鈍感っぷりにはビビったんじゃねぇかな。」

「鈍感、鈍感言うな!」

ゆらゆら揺れながら、俺の胸を叩いて、
「じゃあ、もしっ、もし、あたしが道明寺を好きにならなかったら、どうなってたの?」

「まぁ、俺も、お前の鈍さには正直呆れて、焦った時もあったけど、でも、ぜってぇ落としてやるって思ってたから、お前が俺を好きにならないっつー考えはなかった。時間がかかっただけだな。」
「うう~!自意識過剰男!」
「実際、好きになったんだから、結果オーライだろ?」
「ますます、ムカつく!」
だんだん、力が入らなくなってきたようで、俺の胸にもたれかかってくる。


「牧野、ベッド行くか?」
と甘くささやく俺。
俺にもたれかかってやがる癖に、こいつの答えは、
「行かない。」

ぷっ。もう、自分で立てねぇだろうが。
「行かないってばっ。」
抱き上げようとする俺に、抵抗を見せる。

「あたし、つらかった。道明寺が、優しいのが、つらかったの。ふぇ~ん。このバカ男め。好きなら、好きって早く言え!」

ったく。
俺だって、言いたかったっつーの。
鈍感女に言われたくねぇよ。
でも、牧野がこんな風に思ってくれてたなんて、ぐっとくる。
ゴメンな牧野。
でも、もう俺のもんだから、絶対に幸せにするから、許せよな。


「牧野、愛してる。一生大切にするから。許して。」
そう言った俺に、牧野は顔を上げて、
「あたしの方が愛してる。一生そばから離れないから、覚悟して。」
と宣戦布告。
ホントこいつには飽きねぇよ。


「望むところだ。」
そう返した俺に、牧野の腕が伸びてきて、俺の首に回された。
牧野が俺の首を引き下ろす。
全く力が入ってねぇけど、俺から近づいていってやる。
それから、牧野の唇がゆくりと近づいて・・。

初めての牧野からのキス。
俺の心が満たされる。
俺は今までちょっと焦ってた。
こいつが俺を想うより、俺のほうが想ってるって。
だから不安で、こいつを抱かずにはいられないのかも知れない。
俺から離れて行かないように。
けど、こいつからのキスで気が付いた。
こいつは十分俺に惚れてるな。
思わず、ニンマリ笑う俺。


そのまま、コロンと俺の胸に落ちてくる牧野。
仕方ねぇな。
俺は牧野を抱き上げて、ベッドルームへ向かった。

大切に大切に牧野を抱きしめて、その晩はゆっくり眠った。



 

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いつも応援ありがとうございます。
甘々な感じを書きたかったんですよね。
そろそろ、坊ちゃんが落ち着いたので、先に進みます(笑)。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

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  1. 2016/11/27(日) 00:26:48 |
  2. |
  3. [ edit ]
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こんばんは(^^♪

  1. 2016/11/26(土) 21:26:09 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの応援をありがとうございます。
とても励みになっております。

そっか。甘い司つく、いいですよね~。
そう言われれば、私もたくさんの司つくサイトにお邪魔しては、甘いお話しにほっこりしますもんね。
自分が書くと、甘いのかなんなのかよくわからなくなる・・・。

終盤はうまく話しをまとめたいけど・・まとまるかな。
今週末は頑張って最後まで書き上げたい!

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  1. 2016/11/26(土) 05:29:27 |
  2. |
  3. [ edit ]
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