花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「私は、反対だな。」
と道明寺会長に言われ、あたしは固まった。

予想していたと言えばしていたこと。
でも、現実になると、ショックで言葉が出ない。
何か言わなきゃ、このままでは認めてもらえないと思っても、緊張で言葉が出ない。


「どうしてですの?お父様。」
と、椿お姉さんが口を開いた。
「つくしちゃんは、すごくいいお嬢さんよ。今日一緒にお買い物に行って分かったもの。司にしてはいい子を見つけてきたなと思って感心していたのよ。」

会長は椿お姉さんの言葉には答えず、道明寺に話しかけた。
「司。噂になっていた女性はどうしたんだ?マキさん、だったか?お前の秘書をしてくれているんじゃなかったのか?」
「お父さん、彼女は・・。」
道明寺が説明しようとした時に、

「私は、マキさんの方がいいな。」
と、会長の言葉。
ん?んん?

「だって、楓も聞いただろう?この間のパーティーで、ジョージズカンパニーのウィルソン氏が仰っていたじゃないか。あんなに素敵なお嬢さんを迎えられるなんて、道明寺は幸せだって。楓も、喜んでいただろう?」
「あっ、あなた、違うのよ。」

「いや、違わない。あの時、司君はさすがに素晴らしいお嬢さんを連れているって言われて、君だって、マキさんを自慢していたじゃないか。今更、違うなんて言えるか!」
駄々っ子のような会長の言い草。

「あの時は、つい・・。司が女性関係で褒められることなんて今までなかったものだから、ついね。そうじゃないのよ。あなた、聞いて頂戴。」
焦る、楓社長。

どこから突っ込んだらいいのかわからない。
隣を見ると、道明寺も唖然としている。

すると、椿お姉さんが、
「私は、マキさんはイマイチ好きじゃないわ。なんか、ちょっとブリブリした感じじゃないの。つくしちゃんの方が、可愛いわ!」

おっ、お姉さん、ややこしいです!

ダメだ、はやく訂正しなきゃ。
「会長、お姉さん、誤解なんです。」

すると、隣から道明寺が、
「みんな、黙れよ。」
と、低い声で一喝した。


しーん、と静まり返るダイニングルーム。
「司、お前、親に向かって、その態度は何だ。」
会長の声が一段低くなった。
「その態度も、この態度もねぇよ。牧野に対して失礼だろうがよ。」
道明寺も怯んでない。

「あのっ。」
と口を開いたあたしをさえぎって、道明寺が言った。


『マキと牧野は同一人物なんだっつーの!』


「「はぁ~??」」
と驚く、会長とお姉さん。
楓社長は、頭を抱えている。


「って訳だから、文句ねぇんだろ?俺は、牧野と結婚すっから。」
という道明寺の声が、ダイニングに響いた。



*****



「楓、なんで教えてくれなかったんだい?」
「まさか、あなたが面と向かって反対するなんて思わなかったのよ。」

「つーか、おふくろは知ってたのかよ。牧野のこと。」
道明寺・・・完全にため口モードだよ。いいの?

「知らない訳がないでしょう?北村京子さんとのお見合いにマキさんを同席させたそうじゃないの。あちらから、凄まじいクレームが来たのよ。恥をかかされたって。」
確かに、あれはひどかった。

「それで、その女性のことを調べさせたのよ。でも、司から圧力がかかっていて、会社からの情報は無くてね。西田もだんまりで。でも、さすがは西田ね、この私にも口を割らないなんて。そんな時に、司のマンションにメイドがいるっていう話が入ってきてね。ピンと来たわ。あなたのそばに女性がいるなんて、今までなかったのですから。それで、タマに連絡をしたら、ドンピシャリよ。」
ドンピシャって・・。

「タマ先輩が社長に話したんですか?」
「違うわ。私はそのメイドさんに会いたいって言っただけよ。そうしたら、タマが、坊ちゃんの大切なメイドだから、いじめられては困りますっていうじゃないの。ビンゴね。」
ビンゴ・・。

「実際に会って、カマをかけてみたら、その態度がもうおかしくって。焦りまくってて、可愛いじゃないの。それに、私も焦っていたのよ。いつになっても、司から紹介してこないし。まさか、うまくいってないんじゃないかってね。私も、ウィルソン氏の奥様から、司さんの婚約発表はいつですの?なんて言われちゃっててね。あちらはご子息のご結婚が整ったものだから、余裕なのよね、悔しくってね。」
はぁ。

「だから、つくしさんに一押しした訳よ。」
確かに、強力なプッシュを頂きました。


「牧野!お前、おふくろに会ってたのか?!何で、俺に言わねぇんだよ!」
と道明寺が怒り顔。

「だって・・。」
「私が言ったのよ。司には内緒よって。それで、ちゃんと今日まで内緒にしていたのね。」
「はい。」
「つくしさんは合格よ。」
「え?」
「この道明寺家に必要な人は、強力なバックを持ったお嬢さんじゃないわ。ここぞという時に口を開き、ここぞという時に口を閉じて耐え忍ぶことのできる、そう言った状況判断のできるかしこい女性よ。あなたは、私との約束を守って、司には私のことは話さなかった。道明寺家にふさわしい人だわ。ね、あなた?」

「そうだね。驚いたけれど、反対する理由はないね。」
と道明寺会長。
「きゃ~!やっと、私にも念願の妹ができるのねっ!」
「姉ちゃん、牧野を連れだす時は、ちゃんと俺に許可をとれよ!」
「何ケチ臭いこと言ってんのよ!」


ケチ臭いって、大金持ち同士が・・。
この流れに、ついていけない・・。
でも、これって、喜んでいいんだよね。
あたしたち、認められたってことだよね?


その時、道明寺会長が再び口を開いた。
「ただし。」
ただし?
「牧野さんとマキさんが同一人物であることは、世間に公表しないとだめだ。司、できるか?」


その言葉を受けて、道明寺が口角を上げた。
「はじめから、そのつもりで準備をしていました。」

それから、テーブルの下であたしの手を握った。
「日本帰ったら、すぐに婚約発表をしますから。今後も、よろしくお願いします。」

道明寺と一緒に、あたしも深く頭を下げた。



 

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いつもたくさんの応援ありがとうございます。
よかったね。司君、つくしちゃん!
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

こんばんは(*^_^*)

  1. 2016/11/30(水) 19:11:56 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます!

H様、私もすでに親戚のおばちゃんの心境です。
お二人さん、良かったねぇ。。。

本当に最終コーナーをまわり、残り2話です。
寂しい気持ちと、長かった〜という気持ちです。
もう長編は無理!な気がしている、この頃です。ははは。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/11/30(水) 06:11:37 |
  2. |
  3. [ edit ]
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