花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

帰りの飛行機の中。
今回も道明寺のプライベートジェットかと思ったら、今度は民間機のファーストクラス。
ファーストクラスを全席買い占めたらしい。
あたしたちの後ろにはSPが数人。
ある意味すごい・・。
知らなかったけど、ファーストってちょっとだけ席が離れちゃうんだね。
パーテーションを下ろしているから、道明寺が見えるけど、やっぱり隣にぴったり座りたいなぁ。
エコノミーかビジネスの方が良かったかも・・。
なんて言ったら、きっとエコノミーでも全部買い占めちゃいそうで、とても言えないな。



昨日は道明寺が婚約なんていうから、焦った。
でも、あたしだってご両親が許してくれたらそのつもりだったんだけど。
でもでも!やっぱり、あたしたちって、本当に付き合いだしたばっかりだよね。
それなのに、いきなり婚約発表って、いいんだろうか・・?

「ねぇ。道明寺。」
と隣で書類に目を通しいている道明寺に思わず話しかけてしまった。
「ん?」
書類から目を離さずに、道明寺が返事をする。
「婚約発表って、本当に?」

道明寺が焦った様子で、顔を上げた。
「おまえ、まさか、今更なしとか言わねぇよな。」
「ううん。違うけど。本当にいいのかなって。」
「何が?」
「だから、婚約。」
「誰も、反対してねぇだろ?あっ、お前んちの両親には帰ったらすぐに挨拶に行くから。」
「ええっ!」
「当たり前だろうが。俺は、そっちで頭いっぱい。」
「うちの両親は反対するわけないよ。」
「だといいけどな。」
そう言って笑う道明寺。

やっぱり好きだなぁ。
この笑顔。
この人が、あたしの恋人だなんて、未だに信じがたいけど。
でも、この人を信じてついて行きたい。

あたしは道明寺に手招きをして、道明寺をパーテーション際に誘い、
「これからも、よろしくお願いします。」
と、パーテーション越しにキスをした。
さっと座席に戻って、笑うあたし。

赤くなる道明寺が珍しい。
ふふっ。びっくりした?

「あぁ~!チクショウ!やっぱり、うちのジェットにすれば良かった!」
と道明寺が悔しそう。

「お前、帰ったら覚悟しておけよ。」
何言ってんだかねぇ。
プライベートジェットだったら何なのよ。
そう思って笑っているあたしを、道明寺が恨めしそうに見つめた。



*****



成田空港に着く直前。
あたしは、道明寺に着替えるように指示された。
なんで??
そう思いつつも着替えるために席を立つ。
用意された洋服を見て驚いた。
これって、一番初めにマキになった時に着た、白のセットアップだ。
どうして今?

あたしは、とりあえず着替えをした。
あの時のマキの姿と見比べる。
栗毛の方が良かったかも・・なんて感じもする。
でも、あたしはもう、「マキ」になることはない。
これからは「つくし」として、ずっと道明寺の隣にいると決めたんだから。

いつの間にか、近くにスタッフが近寄ってきて、あたしのメイクを直し、髪をブローしてくれた。
民間機にまで美容部員を載せているなんて、ほんとどうかしてるわ。


それから、道明寺の元に戻った。
「ねぇ。これ、懐かしいね。」
「おう、出来たか。ん、OK、バッチリ。似合ってる。」
「マキの方が良かった?」
「いや、今の方がいい。」
なんて言って、あたしの頬にキスをする道明寺。
あたし達ってば、バカップル全開だよ。

「なんで、今日はこれなの?」
「それは、今からのお楽しみ。」
「?」

そう言って、あたしの左手のリングを撫でて、
「飛行機降りるときは、右手つなぐから。」
なんていう。
さっぱり分かんない。



着陸後はVIP待遇で誘導された。
あたし達の周りはSPが囲んでいる。
リムジンが待機している出口までを、あたしの右手、道明寺の左手を恋人つなぎにして歩く。
到着ロビーに出ると、たくさんのカメラのフラッシュ!

なんでっ?
隣の道明寺を見上げると、当然のような顔をして笑ってる。
わざとだ。
このスーツを着て、恋人つなぎをして、このたくさんのマスコミの中を歩く意味。
あたしは無意識に、左手で道明寺の左腕をつかんで、顔を隠した。


「道明寺さん、イタリアで連れていらした女性はその方ですか?」
「秘書の方とは、破局されたんですか?」
たくさんの質問が飛び交う。
やっぱり、イタリアでのデート、記事になってたんだ。
全然知らなかったよ。


道明寺はいったん立ち止まり、あたしの左手首をつかんで、マスコミに向けた。
あたしは思わず、道明寺を仰ぎ見てしまった。
道明寺はそんなあたしを見て、笑ってる。


あぁ、そっか。
この指輪を見せたいのね。
道明寺があたしのためにオーダーしてくれたこの指輪。

あたし、知ってるよ。
これは、道明寺がデザインして作らせた、世界に一つしかない指輪なんだよね。
あの新作発表会の日に、あたしの反応を見ていたんだよね。
もらった時はすっごくうれしかった。
でも、道明寺は何も言ってくれなかったから、そんなに貴重な指輪だって後から知ったの。

マキのつけている指輪がマスコミで取りざたされていたこと、あたしは全く知らなかった。
マスコミ関係のことはあたしの耳に入らないように、道明寺が配慮してくれていたんだね。
でもね、ある日、あたしの机の上に一冊の雑誌がのっていたの。
あれって、今思えば、西田さんが置いたんだよね。

その雑誌に書いてあったんだ。
道明寺がインタビューで、「恋人には世界に1つだけの指輪を贈りたい」って言ったこと。
それで、あたしが贈られた指輪は、道明寺がデザインした、世界に1つだけの指輪だっていうこと。

ねぇ、この指輪、いつから考えてくれていたの?
この指輪は、道明寺の恋人の証。
「つくし」がもらって、「マキ」が身に着けていたもの。
二人が同一人物だって、これをみたら分かってもらえるかな?


ふふふ。
そんな細かい演出をする道明寺が、なんともかわいく思えてしまって、ついつい笑ってしまった。
傍から見たら、あたし達は指輪を見ながら、微笑み合っていたように見えたかも知れない。
そして、そのまま再び歩き出し、リムジンに乗り込んだ。





翌日の新聞には、予想通りの記事。
「マキ」の時と違うのは、「つくし」は一般人だから、写真の顔はモザイクで隠されているっていうこと。

『道明寺司氏、今日にも一般女性との婚約を発表。』
『記者会見は本日16時から。』
『お相手の女性にも、噂のリング?』



 

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いつもたくさんの応援、ありがとうございます。
明日で最終話です。
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  1. 理想の恋人
  2. / comment:3
  3. [ edit ]

いつもありがとうございます!

  1. 2016/12/01(木) 22:19:59 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
いつも応援ありがとうございます!

H様、私も司と婚約したいです(笑)。

先程最終話を投稿しました。
どうか最後まで楽しんでいただけますように。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/12/01(木) 08:22:14 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/12/01(木) 07:18:31 |
  2. |
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