花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

数日前、今回の帰国に同伴している親父の第二秘書の廣岡から、
『牧野つくしに関する報告書』を手渡された。

牧野つくし 21歳
東京都出身
都立中学を卒業し、英徳高校に進学・卒業
現在は東京大学 経済学部 4年に在籍
4人家族で、賃貸住まい 
両親はマンションの管理人  弟は大学2年
不動産を含め、財産は・・なし


ん?なんだ、これ。
有力な縁故もないみたいだな。
牧野はババァのお気に入りじゃなかったのか?
ババァとの接点が見つからない。
道明寺にとってのメリットも・・・ないな。
しかし、なんでこいつなんだ。
ババァ何を企んでいる?



しばらく夜は忙しくしていたが、たまたま会食がキャンセルになった金曜日。
俺は邸に連絡を入れ、牧野を食事に連れて行くとタマに伝えた。
あいつは、今、外国語の授業中だが、19時までには終わるらしい。
牧野っていうのは、いったいどんな女なんだ?
確かめてみるか?


~・~・~・~・~・~・~


今日は花沢類のフランス語レッスンの日。
最近はお互いに忙しいので、3週間に1回ぐらいのペース。
花沢類だって、相当忙しいみたいだけれど、息抜きとか言って付き合ってくれる。
宿題は花沢類おすすめの、フランス語のDVDをみることで、
レッスンの日にはその感想を言い合って、気に入ったフレーズを出し合う。
これって、結構難易度高いんだよねぇ。

でも今日は、勉強っていうより、近況報告の日になっちゃった。
最近のあたしと道明寺の様子を聞いて、花沢類が首をかしげている。

「牧野、無理してない?」
「無理?してるかな?」
「だって、昔の牧野は司に合わせてたっていうよりも、我が道行ってたでしょ?」
「そうだねぇ。生活ギリギリで、恋愛なんて余裕なかったし・・」
「もっと、我がまま言っていいんじゃないの?」
「わがままねぇ。」
「もっと、地を出しても、司に嫌われたりしないと思うよ?」

確かに、今のあたしは、道明寺の婚約者として、ふさわしくありたいと願ってる。
それがつらいなんて思ってなかったけれど・・

「そうだね。昔のあいつだって、あたしのこと好きになったんだから、あたしらしくやらなきゃね!」
「そうそう、その調子!」
と、花沢類があたしの頭を撫でた時、

「お前らなにしてんの?」と道明寺が現れた。


~・~・~・~・~・~・~


「じゃ、俺はこれで帰るから。牧野、お疲れ!」
「あっ、うん。いつもありがとう、花沢類。ちょっと、まって、一緒に夕食・・」

と言いかけたら、プッ噴き出す、花沢類。
その視線の先を見ると・・・青筋を立てた道明寺司。

「今日は、司が食事に誘いたいんじゃないの?じゃあね。Bye。」


なんとなく気まずいあたしと道明寺だったけれど、
いきなりあいつが切り出してきた。
「お前、何食いたい?」
「えっ?」
「どっか、メシ、食いに行こうぜ。」

うーん。どこかに食べに行こうといわれても、道明寺と一緒に行けるところなんて、高級フレンチやイタリアン?
うーん。うーん。
けど、そう言えば、最近は全然料理してないな~。
ママが作った煮物とか、納豆ごはんとか、そんなのが食べたいけど・・・

「納豆ごはん?」
「ええぇぇ。道明寺、納豆ごはんが食べたいの?」
「ちげぇよ、今お前が呟いてたんだろうが!はやく、決めろよ。」

「ねぇ、道明寺、あたし、晩御飯作るから、一緒に食べない?」



豪華なテーブルに、見たこともない品が並ぶ。
ほうれん草のおひたし?ひじきの煮物??冷奴???
「今日はゴージャスに牛肉の柳川風にしてみました~。
やっぱり、ほら、夜だし、納豆は、ねぇ?
あたし、初めて松坂牛で柳川風にしたよ~。」
と嬉しそうに説明する牧野。

・・・
俺の婚約者は、本当に庶民の女なんだな・・と苦笑する。
けど、不快ではない。
むしろ、この飾り気のない笑顔に心が満たされる。

「いいぜ、食おうぜ。」


その日、牧野と食べた夕食は、思いの他うまかった。


焦る必要はないのかも知れない。
俺たちは、ババァが認めた婚約関係にある。
互いのことをよく知り、あいつの気持ちを確かめてから・・それからでも遅くはない。

牧野を大事にしてやりたい。
俺は、自分の気持ちが、急速に牧野に傾いているのを自覚した。


『俺はこの女が好きだ』





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  1. あなたに会いたくて
  2. / comment:1
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  1. 2016/09/02(金) 00:30:44 |
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