花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

ベッドに移動して、
道明寺があたしにミネラルウォーターのペットボトルを渡してくれた。
「ありがと。」

ゴクリ、ゴクリと水を飲んで、あたしはほっと一息ついた。
ふと見ると、あたしは下着一つつけていないのに、あの豪華なネックレスはそのままだった。

「道明寺、これ、外しておかなきゃ。後ろ、外してくれる?」

道明寺があたしの髪を片側に集めて、ネックレスを外してくれた。
そのネックレスをあたしに手渡して、そのまま後ろからあたしを抱きしめた。


「お前、このネックレスの意味。知ってんのか?」
「え・・?意味・・?」
まだトロンとした余韻の残るあたしに向かって道明寺が言う。

「これは、ババァが道明寺家との婚約が決まった時に、ババァの実家から贈られた物だ。」
「どーいう・・こと?」
「ババァの実家が、ババァのために作ったネックレスだ。けど、それを着けたのは、婚約式の時だけだって聞いてる。」
「なんで?」
「いつまでも、実家のものを身に着けないっていうのがババァのポリシーってやつなんだろ?」
「なんで、それをあたしに・・なんで・・?」

道明寺があたしの首筋から離れた。
「昔、姉ちゃんが、そのネックレスを見つけて欲しがったんだ。俺も、その時見たから覚えてる。」
「へぇ。」
「確か、姉ちゃんの誕生日だったな。あんとき、ババァが姉ちゃんに〈あなたはいずれ道明寺を出て行きます。その時に、このネックレスを身に着けては行くことはできないわ。いずれは婚家に染まっていくの。だから、これは、道明寺に嫁いでくる人に渡すのよ。〉って言ったんだよな。あの時は意味分かんなかったけど、今日、久しぶりにそれをみて、分かったわ。ババァは今や道明寺の女だ。鉄の女だな。その道明寺の女が大切にしているネックレスは、もう道明寺家のネックレスなんだよ。それをお前に譲るってことは、お前を迎え入れるってことだ。」

あの魔女が・・あたしを迎え入れる。
嬉しいって言うより、
すごく・・怖いんですけど・・

「ねぇ。あたし、魔女とうまくやっていけると思う?」
「うまくやる必要ねーだろ。ふつーにやれよ。」
「あたしのふつーとあんたんちのふつーはかけ離れてるからなぁ。」
ふぅっと溜息。
でも、あたしはとてもすっきりした気分だ。

道明寺のお母さんに何と言われたって、あたしは道明寺と別れることはできない。
それなら、やっぱり認めてもらいたいって思ってた。
来年は道明寺ホールディングスに入社が決まっている。
そこで頑張って、認めてもらおうと思ってたんだ。


「なぁ、さっきの話。」
「さっきの?」
「日本に帰ったら、婚約しよう。」
「婚約!?」
「俺は堂々とお前を連れて歩きたい。」

うん。そうだ。そうだった。
あたしもそのつもりで香港まで来たんだった。
もう道明寺を一人にはしないって誓ったんだった。

「うん。あたしも・・そうしたい。けどね。そうしたら、仕事はどうなる?4月から、会社で働くの、大丈夫かな?」

「お前には、秘書室に入ってもらおうと思ってる。西田の下について、仕事を覚えればいい。」
「西田さんの下で・・。」
「働きづれぇとは思うけど、けど、俺は隠しておくのは性に合わねぇ。だから、頼む。」


いつもあたしのことを最優先にしてくれる道明寺が、あたしに「頼む」って言った。
いつものふざけた頼み事じゃないってことぐらい、あたしだって分かる。


ねぇ?知ってる?
あたしが幸せになるために必要なこと。
あたしの幸せは、道明寺が幸せであること。
そして、道明寺を幸せにしてあげるためには、あたしにはいつも勇気が必要だった。

だから、
あたしが勇気出しさえすれば、あたし達は絶対幸せになれる。
そうでしょ?

この道明寺の「頼み」を断ってしまったら、女が廃る!


あたしは、道明寺の頬にチュッとキスをした。
「分かった。よろしくね、あたしの婚約者さん。」

道明寺はあたしがこんな返事をすると思わなかったのかな。
ポカーンと口を開けたままだ。

おっかしーい。
いっつも自身満々なくせに、あたしの前では弱気だったり。
仕事では怖い顔ばっかりしているくせに、あたしの前ではいろんな表情を見せてくれる。


最高にカッコイイのに、
最高に可愛くて、
最高に愛おしい____あたしの最高の男。

あたしが幸せになるために、
絶対に離さないからね。


クリスマスの夜に、婚約を決めた。
あたしにとって、最高のプレゼントだよ。
ありがとう、道明寺。



 

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いつも応援ありがとうございます。
今日は「理想の恋人」ではなくてすみません。
このお話は①から続いていますので、時間に余裕のある時に御覧下さい。
あと何話になるかな。
ここまで来たから、きちんと終わらせたいと思っています。
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  1. あたしが幸せになるために(完)
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  1. 2016/12/26(月) 07:55:32 |
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  1. 2016/12/26(月) 06:45:37 |
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  1. 2016/12/26(月) 05:21:06 |
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