花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

つくしちゃんBirthdayを記念して、
本日2話目です。
***



「ここがつくしの部屋?」
「うん。」
「へぇ。割といいじゃない。」

割とってなんだよ、滋。

「ええ~。落ち着かないよぉ。ここ。」
「あのアパートの部屋が6つは入りますね。」
「そうなの。広すぎるの。あたし一人なのにさぁ。」

そうだっ。
何でお前は一人部屋なんて入ってんだっ。
何で俺の部屋にこねぇんだよっ。

「ねぇ、つくし~。なんで、司と一緒の部屋じゃないの?」
「え?だって、べつに結婚した訳じゃないし。ここには修業に来たんだし。一緒の部屋なんで変でしょ?」

俺には、お前のその考え方が分かんねぇ。
なんで恋人同士が同じ屋根の下で、別室なんだよ。

「なんで~。別にいいじゃん、一緒で。香港の公衆の面前で、熱ーいキスかましてたくせに。」
「うっ。」
「そうですよ。どうせ、道明寺さんがこっちに来ちゃうんじゃないですか?部屋を分けたって一緒ですよ、きっと。」
「桜子っ!」

三条・・お前、身も蓋もねぇ言い方すんな。

「お前らうっせーよ。わざわざ、押しかけてくんな。」
「道明寺っ。いたのっ?」

いたのじゃねーだろ。俺んちだろーが。


俺の帰宅後、少しして、滋と三条がやって来た。
どうやら、牧野が引っ越しの連絡をいれたらしく、駆けつけて来たらしい。
今日は、牧野の誕生日だってのに、お前ら遠慮っつーもんはねぇのかよ。
とは言え、こいつらが牧野の香港行きをアシストしたことは分かってっから、無碍な扱いはできない。


そこへ、メイドがやって来た。
「司様、ただいま、花沢様、西門様、美作様がご到着されましたが、こちらへお通ししてよろしかったですか?」
というなり、その後ろから、男が3人入って来た。

「へぇ、ここが牧野の部屋?」
「いいじゃん。」
「俺は、あのアパートの方が良かった。」

「あれぇ。どうして、みんな。」
「あっ、私が連絡しておいたっ。今日はつくしの誕生日だしっ。」

滋の奴っ。
額に青筋を立てた俺を、三条が気の毒そうに見ているのが分かった。

「お前らはここに入んな。」
そう言って、あいつらを外に出す。

「仕方ねぇから、メシでも食ってけよ。」
と俺が溜息をつくと、
奴らが、「待ってました!」とばかりに全員で俺の部屋へ移動し、牧野の誕生日パーティーが始まった。



*****


「ではっ。つくしの誕生日と、二人の婚約を祝して!カンパーイ!」
滋の音頭で始まったパーティ。
俺の部屋に、次々を料理が運ばれてくる。
隣の牧野は、キョロキョロとしながら、料理の物色中。

「どれ、食いてーの?」
「あのブロッコリーとエビのやつ。」

俺は手を伸ばして、牧野に料理をとってやる。
「ありがと。」
そう言ってはにかむ牧野を、こいつらが興味津々とみてやがる。
俺の牧野をジロジロ見んなっつの。

総二郎がニヤリと笑って話し出した。
総「見たかったな。その香港パーティー。」
滋「すごかったよ。つくしの<あたしの男>宣言。」
つ「そんなこと言ってないし。」
桜「その後の道明寺さんのキスも凄かったですね。もはや伝説ですよ。」
つ「伝説っ?」
類「知らないの?ツイッターにも上がってたし、香港ゴシップにも載ってたよ。」
つ「マジ?」
あ「日本は、司が止めたんだろ?」
司「あぁ。」
つ「マジ?」
司「正確に言えば、止めたのはババァ。」
つ「はぁ。」

総「俺、そのキスってやつ見てない。」
滋「そーなの。じゃぁ、見せてあげる。」
つ「ええっ?」

滋が携帯を出して、みんなに回してきた。
俺も興味津々と覗き込む。
それはなんと・・・
あの時のシーンの動画だった。

「ちょっと、ちょっと待った!滋さん、これ、ちょっと、ストップ。ちょっと、西門っ、返しなさい。」
牧野がめちゃくちゃ焦ってるけど、俺は止めない。

見ろ見ろ、すげーだろ。
俺、牧野に愛されてんだろ?
羨ましーか、お前ら。

「俺、ちょっと感動したわ。」とあきら。
「俺も。あの勤労処女がここまでするとは。」と総二郎。
「司、愛されてるね。」と類。

最後に俺に回って来た携帯を、必死で奪い取ろうとする牧野の頭を押さえて、
「いいだろ。」と俺。

「道明寺、返しなさいっ。」
隣でピーチク騒いでいる牧野を横目に、俺は携帯を滋に放った。
「滋、それ、俺に転送しといて。」
「了解。」
滋が、ニヤっと笑う。

「もー、やってらんないっ!」
と牧野はワインをがぶ飲みした。




案の定、牧野は速攻つぶれた。
牧野が眠っちまうのを待っていたかのように、それぞれが語り出す。

あ「しかし、お前らが婚約とはね。驚いた。」
総「けどよ。なんで牧野は急に香港に行く気になったんだ?」
滋「クリスマスだったからじゃないの?」
総「そんだけ?」

俺だって驚いた。
こいつが香港まで来るなんてな。
直前まで「行かない」って言ってたのに。

俺は、膝に乗せた牧野の頭を撫でながら呟いた。
「俺たち、クリスマスも誕生日も一緒に祝ったことなかったからな。」

「道明寺さん。」
と桜子が口を開いた。真剣なまなざしで俺を見る。
こいつは本気で牧野のことが好きなんだよな。
「知ってますか?先輩が、この4年間、クリスマスイブにはケーキ売りのバイトを夜中までやっていた理由。」

「いや。」
単に、生活費のためかと思っていたが。
「イブが暇になったら、ニューヨークに行きたくなるからなんですって。」
俺の牧野の髪を撫でていた手が止まった。

「今回先輩が私に電話をかけて来た時、こう言ったんです。〈ずっと追いかけたかったから〉って。私、ちょっと感動しちゃって。道明寺さん、こんな先輩のこと、裏切ったら私が許しませんよ。」

「有り得ねぇよ。任せとけ、三条。」
その俺の言葉に、三条が満足そうに頷いた。


「俺、司が羨ましいかも。」と類。
「相手が牧野ってとこが、笑えるけどな。」と総二郎。
「で?お前ら、結婚はどーすんの?」とあきら。


「それは、こいつと相談して決める。正直、婚約に応じてくれただけでも、かなり無理させてっから、結婚は急がせるつもりはねぇよ。」

「そうだな。あの牧野が、司んちに住むなんて、実はすげぇ勇気出してんだろうな。」
「あぁ。」
俺は、もう一度牧野の髪を撫ぜた。


そんな俺の様子をみて、あいつらはみんな帰って行った。
「二人とも、お幸せに。」
そんな言葉を残して。





「ん・・んん・・・・ふぁぁぁ。」
牧野の瞼が動いて、欠伸がでた。
起きたか?

「あれぇ。あたし、寝ちゃった?って、ひゃっ。」
起きたとたん、俺の膝枕に寝ていたことに驚いて、牧野が俺から離れた。

「もしかして、みんな、帰っちゃった?」
「お前、だいぶ寝てたからな。」
「やー、起こしてくれたらよかったのに。」


そんな必要ねぇよ。
これからは俺たちの時間だ。


「牧野、22歳の誕生日、おめでとう。」
そう言って、俺は牧野の左手の薬指にエンゲージリングをはめた。
昔ピサの斜塔で渡したリングは仮のリング。
このリングは俺がデザインして準備したものだ。
牧野の視線が、俺の顔とリングを行ったり来たりしている。
そして、みるみる真っ赤になっていく。

「あっ、ありがとう。」
真っ赤になって俺を見つめて、そう言って上目遣いをする。
本当は帰国したときに渡したかったエンゲージリング。
やっと渡すことができた。
俺は、牧野をそっと抱きしめた。

「俺んちに来てくれてありがとな。すげぇ、うれしい。」
「うん。」
「でも、無理はすんな。」
牧野がじっと俺を見上げる。

「でも、ちょっとは無理しないと、道明寺には追い付けないでしょ?」

そうだったな。
こいつは守られるだけの女じゃない。
俺の隣を歩きたい奴なんだ。
だから・・・

「俺はお前を置いて行ったりしねぇから、お前はお前のペースで付いて来い。」
「うん。分かった。でも、あたしもできる限りがんばるから。」
「おう。」

牧野がもう一度リングに視線を落とす。
そして、リングをゆっくりと撫でた。
「これ、大切にするね。
それで・・あのね・・道明寺・・・・・大好き。」

牧野が顔を伏せて俺の胸に頭を押し付けた。
ずりぃぞ。言い逃げかよ。
そのセリフ、かなりレアだろ?
前に言われたのは、帰国した時じゃなかったか?


俺はもう一度こいつの顔を上げさせた。
「聞こえなかった。もう一回言え。」
「えっ。やだ。嘘つきっ。聞こえたくせにっ。」
「言え。」
「ズルイ。なら、あんたが先に言いなさいよ。」

何言ってんだっつの。
俺はもう、何回もお前に伝えてる。

「牧野。好きだ。愛してる。」

それでも牧野の反応は、毎回その言葉を初めて聞くかのように初心で可愛い。
やっぱり、耳まで真っ赤にして、そして・・

「あたしも、好き。愛してる。」
そう伝えてくる瞳はまっすぐで、偽りがない。


初めてクリスマスも誕生日も一緒に過ごすことができた。
その牧野の瞳に誓う。
来年も、再来年も、その先も、
ずっと一緒に祝おう。

Happy Birthday, Makino   
with Love



 

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なんか、司の誕生日みたいになっちゃった(笑)
まぁ、いっかぁ。
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  1. あたしが幸せになるために(完)
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  1. 2016/12/28(水) 18:49:22 |
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