花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

短編です。
『あたしが幸せになるために』の数年後を設定しています。
では、どうぞ~。
*****




「こんばんは、道明寺さん。今晩はお一人ですか?」
近づいてきたのは、黒髪の女。
俺より25㎝低い背丈。
愛する俺の女と酷似している。
母親となった俺の妻よりも、女としての匂いの濃い女。
話しかけてきたのはそんな女だ。


「ええ。あなたもお一人ですか?」
「はい。主人に置いてけぼりにされてしまって。仕方なく。」
「そうでしたか。あなたのような方を一人にするとは罪ですね。」
「そう思いますでしょ?」
女が上目使いに俺を見る。
誘ってるのか?
それとも・・・

「道明寺さん、この後、お時間いただけますか?」
誘いか?
「お誘いの内容によりますが?」
「今日は、奥様がいらっしゃらないようなので。」
「それで?」
「夜は長いですわ。」
「自宅で妻が待っているはずです。」
「まぁ、ご自宅にいらっしゃる奥様が同伴されていないと言うのはどういうことでしょう?」
痛いところを突いてくる。
その瞳の奥が光る。
俺に何を期待している?

「世間では鴛鴦夫婦と呼ばれても、実際にはそうでないご家庭も多くありますでしょう?」
「そうですね。」
俺とつくしがそうだと言いたいのか?
俺たちが仮面夫婦だとでも?

「特にお子様がお生まれになれば、妻は母へと変わります。道明寺さん、お寂しいのではなくて?」
確かに。
俺たちの可愛い息子が生まれて3か月が経った。
つくしは、息子に夢中だ。
俺との夜の営みは、以前よりは確実に減った。
子育ては自分でやりたいというつくし。
夜も授乳や寝かしつけやと忙しい。
世の男たちはこうして、他の女を抱くんだろうか?
性欲を満たすために?


妻に似た女が微笑む。
「では、参りましょうか?」
「どちらへ?」
「道明寺様が、いつもメープルのお部屋をkeepされているのは、こういう時のためだと伺ったことがありましてよ。」
俺は沈黙した。

いいのか?
このまま、流されて。
子育てを大切にしているつくしに似た女。
家庭を大切にしているつくしに似た女。
それでも、女を抱きたい男の本能がむき出しになる。

「今晩は帰しませんが、よろしいですか?」
女が口角を上げた。


俺たちは、パーティー会場を抜けた。
女の腰に手を回し、VIP専用のエレベーターに乗り込む。
最上階へ直通のエレベーターはノンストップだ。
そして、女に貪りつく。
つくしより大きな胸が手からこぼれる。
その違いに一瞬我に返りそうになっても引き返さない。



この女も、俺も、この一夜を楽しめればそれでいいのだから・・・
そして、女を抱いて、抱いて、抱き潰した。







明け方になり、窓からわずかな光が漏れ始めた。
俺もいつの間にか寝てしまったようだ。
抱き潰した女も隣で眠っている。
何度もイカせて、何度も鳴かせて、そして泥のように眠った女。
俺も、何度果てたのか、記憶にない。

そっと、女の髪を撫でる。
すると、女の瞼が動いた。

見ていられなくて、すっと視線を逸らす。


「つかさ・・」


その声。
その響きに、俺の心臓が鷲掴みにされた。


「もう・・激しすぎるよ。欲求不満が溜まってた?」
そう言って微笑む俺の妻。

「チビは・・どうした?」
「ん?タマさんたちが交代で見てくれてる。おっぱいも冷凍してあるから大丈夫。」
優しくて、強い俺の妻。
チビは俺たちの天使だけど、
お前は俺だけの天使だ。


「お邸だとさ。やっぱり、チビちゃんが気になるから、声とか出せないし。たまには・・ね。」
その照れた言い方に、俺の頬も緩む。
それって、お前ももっとしたかったってことか?
子育て第一のお前が?


「お前も欲求不満が溜まってたってことか?」
「へへへ。」
「ちゃんと答えろ。」
「だから、たぶん、司と一緒だって。へへ。」



「だいたいねー。このパーティー、あたしも一緒に行くって言ったでしょう?それなのに、あんたがチビの傍にいてやれって言ったんじゃない。あたし、一緒に行きたかったのに。」
「おまっ、そんなこと言わなかっただろーが。」
「言わなくても分かるでしょ?」
「何がだよ。」
「あんたを一人でパーティーに行かせると、すぐに女が寄ってくるんだから。あんたの対応だって、慣れたもんだったよね?あーいうこと、よくあるんでしょ?誘われたら行っちゃうんだ?」
「な訳ねーだろ。」

何気に嫉妬心むき出しのつくしが可愛い。
出産して、胸が大きくなった。
出産後の初めてのSEXは緊張したっけな。
でも、やっぱり、こいつの中は気持ちよくて、こいつ以外はありえないっつのに。


今でも、こうして追いかけて来てくれる。
俺の最愛の妻。
愛しくて、可愛くて、仕方がない。


チビが生まれて、俺たちの生活はチビ中心になった。
それが少し寂しくもあり、幸せでもあり、家族のカタチっつーもんはその時々で変化していくものだと知った。
子育てでいっぱいいっぱいのこいつに無理はさせないつもりで、
妻より、母を優先させてやろうと思ってた。

けれど・・
やっぱり俺の女は最高だ。
俺はいつもこいつに振り回されて、そして、いつも幸せをもらっている。
そう、あの時の言葉通りに。



「あたしはずっと〈道明寺司の女〉でいたいな。」



初恋の女は、恋人になり、婚約者になり、妻になった。
そして、妻であり、母になった。

それでも、一貫して変わらない。


彼女は〈道明寺司の女〉。
俺の女は____永遠に彼女だけ。




 

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今年もよろしくお願いいたします!
明日はつくしversionの予定です・・が、まだ書いてないので時間は未定です。
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  1. あたしが幸せになるために(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

あはは~

  1. 2017/01/04(水) 04:03:57 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
すこしドキドキしていただけましたでしょうか?
こちらの司君の浮気なんてあり得ないので、どうやって書こうかな~と新年から楽しく書きました。
楽しんでいただけたら嬉しいです。

でも、こういうお話は1話限定ですね(笑)。

ドキドキハラハラしました(≧∀≦)

  1. 2017/01/03(火) 13:35:58 |
  2. URL |
  3. ちょこ
  4. [ edit ]
明けましておめでとうございます🎍
お正月から司の浮気〜〜と思いきや
相手がつくしちゃんだったという、
ドキドキハラハラのお話楽しかったです(≧∀≦)
今年も沢山素晴らしい作品楽しみにしてます(≧∀≦)

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/01/03(火) 07:24:35 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/01/02(月) 21:32:58 |
  2. |
  3. [ edit ]
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