花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

司さんに手を引かれて、エレベーターに乗った。
ドキドキする。
でも・・さっきまでの寂しかった気持ちが、嘘のように晴れている。
あたし、やっぱり司さんに会いたかったんだ。
からかわれてるだけかも知れないけど、それでも、会えただけで嬉しいなんて。


「司さん、どこに行くんですか?」
「送ってやる。」
「まだ、電車ありますから。大丈夫です。」
「敬語。」
「・・・。」

だいたい、あたしと司さんの間になんて、殆んど共通の話題なんてないんだから、どうしても敬語になっちゃうでしょう?
司さんの考えていることってホント分かんない。

「俺の考えてることなんて、案外単純だけどな。」
繋がれた手をぼーっとみていたあたしは、はっと司さんを見上げた。

「前から言おう言おうと思ってたけどよ。お前、頭の中で考えてること、独り言で出ちまってるぜ。これから、メープルで働くなら、気を付けた方がいい。」

それは、あたしの前々からの癖。
司さんまで知っているなんて・・
恥ずかしすぎる。
なんだか、司さんには、恥ずかしいところばっかり見られてる気がする。

「うん。」
と小さく返事をしたあたし。

「なんだよ。落ち込んでんのか?」
「違う。」
そう言ったあたしの頭をポンポンと叩いて、
「まぁ、俺はそういうお前も気に入ってるから。」

え・・?
今、「気に入ってる」って言った?
「気に入ってる」ってどういうこと?

あたしの頭が混乱しているうちに、エレベーターは地下に到着。
司さんは車に向かって歩き出した。
あたしは、司さんに問いただそうと思うけど、うまく言葉が見つからず、そのまま引きずられるように付いていくのみ。

「あれ・・今日は、あの車じゃないんですか?」

またあのリムジンと運転手さんがいるのかと思ったら、どこにもその姿はない。
キョロキョロしながら、司さんに付いて歩いていくと、ピッと言う機械音。
すると、すぐ近くの車のドアが持ち上がった。

何・・コレ・・
車のドアが、羽みたいに持ち上がってる。
変な車?

司さんがあたしをエスコートして車に乗せようとする。
いやいや、ちょっと待って。

「ちょっ、司さん。ちょっと、待って。コレ、何?」
「あ?送ったるって言っただろ?」
「うっ、うん。そうだけど、これが車?やだ、恐い。」
「恐いって何だよ。女って、こーいうの乗りたいんじゃねーの?」

司さんがあたしを乗せようとしているのは、なんだかすごいスポーツカー。
車高は低いし、ドアはウィーンって羽みたいに持ち上がってるし、はっきりいって、こんな地下駐車場には傍迷惑な車。

ブンブンと首を振って否定するあたし。
司さん、おかしいよ。
そりゃ、こういうのが似合う人もいるだろうけど、あたしなんて、乗り方も分からなければ、乗ったら乗ったで緊張して仕方ないよ。

「はぁ。気に入らねぇのか。分かった。次から気を付けるから、とりあえず、今日はこれに乗れ。」
そう言われて、あたしは無理やり助手席へ。
何とか車に乗り込んだあたしに、覆いかぶさるようにして手を伸ばして、司さんが、シートベルトをしめてくれた。
っていうか、めっちゃ、顔が近いっ、近いっ、近すぎるっ。
でも、この匂い。今朝目が覚めた時に香った匂いだ。
たぶん、司さんのコロンの匂い。
うわぁ。やばいかも。余計にドキドキしてきたっ。

それから、司さんも運転席に乗り込んで、ドアが閉まった。
そしてゆっくりと車が走り出す。
なんだか、地面が近い気がする。
恐いし。
だけど、もっとうるさい車かと思ったけど・・・思ったよりも、静かで安定した走行。


始めのうちは、緊張のあまり無言だったけど、慣れてくると、首都高の車の流れとか、時々みえる東京の夜景が綺麗だと思えるぐらいに余裕が出て来た。

「司さん。運転上手なんだ。安心した・・」
そう言うと、間髪入れずに返事が来た。
「失礼なこと言うな。」
「ごめん。ぷっ。」
「笑うな。」
「ごめんって。」

思い切って、隣の司さんを覗き見てみる。
車のハンドルを持つ手が大きい。
それにこんなスポーツカーなんて乗ってるから、運転ってどうなのかと思ったら、すごく安全運転だと思う。
意外だな・・。
真剣に正面を見ている横顔が、カッコイイ・・とか思ったり。
ヤバっ。また、ドキドキしてきた。
よく考えたら、今朝、この人あたしに、キスしたよね。
うわー。
ちがう、あれは挨拶なんだから、気にしちゃだめだ。だめっ。
もう、司さんを見ないように気を付けよう。うん。
あー早く、うちに家に着いてよっ!


急にまた居心地が悪くなってきた頃、車がゆっくり停車した。

「あっ、ありがとっ。じゃあね。司さん。」
そう言って、助手席側のドアを開けようとしても、開かない。
っていうか、開け方分からない。
はて?

「司さん、ドア、開けて。」
勢いよく、司さんを振り返っちゃったあたし。
すると、真剣な瞳の司さんと目が合った。


司さんが、あたしの顔に穴が開くぐらいにじーっとあたしを見つめた。
「お前・・」
あたし?

「俺の女になるか?」

・・・はぁ??

一瞬時が止まる。

「今、何て?」

「俺の女になれよ。」

はぁ?これって、何?何様?

「ちょっと!冗談やめてよね。そういうの嫌い。」
あたしはガチャガチャとドアを開けようとするけど、開く気配もない。

次の瞬間に、あたしは両肩を掴まれて、
「俺は、お前が好きだ。だから、俺と付き合えよ。」
そう言われた。


司さんが、あたしのことを好きだと言った。
そんなこと、突然言われて、「はい、そーですか」って言う女の人っているのかな。

生まれて初めて告白された。
これに対して、どうしていいか分からないあたし。
あたしは、無言で、司さんを見つめ返した。



 

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司の車はランボルギーニあたりを想像。
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  1. 俺の女
  2. / comment:5
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  1. 2017/01/25(水) 21:49:25 |
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こんばんは(^^)

  1. 2017/01/24(火) 23:15:44 |
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  3. Happyending
  4. [ edit ]
沢山の拍手ありがとうございます!
司、押してますね~。つくし、どうする!?
司君に告白なんぞされたら、頭打って死んじゃうかもしれないです、私。

悠●様
確かに、アストンマーチンでもよかったかも。車、あんまり詳しくなくって。年末に高速走っていたら、ランボルギーニが走ってたのを見て、スーパーカーということで、こちらへ。深い意味はありません・・(笑)。

ス●様
つくし、どうしましょう?ちょっと、意外かも??

洗●様
コメントありがとうございます!貯めて読みたい気持ちは痛いほどわかります~。一度読んじゃうと、続き見ちゃいますよね。また、お付き合いくださいませ!

H様
司、告っちゃいましたよ!どうしよう??

では、また明日に~(^^)/

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  1. 2017/01/24(火) 08:28:17 |
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  1. 2017/01/24(火) 07:24:27 |
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  1. 2017/01/24(火) 07:09:00 |
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