花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

俺のキスを受け入れて、俺の告白に「うん。」と答えてくれた牧野。
真っ赤になってうつむいている姿も可愛くて仕方がない。


俺は、こいつに嫌われてはいないと言う自信はあった。
少なくとも嫌いな男と、バレンタインの菓子を食おうとは思わねぇだろ、普通。
だけど、俺の素性も知らずに、まさかこいつがOKしてくれるだなんて思わなかった。

俺の肩書目当てに近づいてくる女なんて、今までに巨万といた。
そんな女たちにはうんざりで、話をするどころか、近くに寄せたことすら無い。
だけど、今日の俺の考えは違っていた。
牧野が俺を拒否することも予想して、今日、素性を明かそうと考えていた。
素性を明かせば、近づいてくる女は沢山いる訳で、そうであって欲しい訳ではなかったが、それでも俺の素性を餌に、牧野が俺に少しでも興味を持って、近づいてきてくれるのだったら、それでもいいと思っていた。
素性を知って、逃げる可能性もあるが、それなら、どこまでも追いかけてやればいい話だ。
それ位に、俺は牧野が欲しくて堪らなかった。

それなのに、こいつは「Barで知り合った司さん」として俺を受け入れようとしている。
それが、思っていた以上に嬉しい。
俺がどっかの金持ちだってことは知ってるだろうけど、俺の本来の肩書なんて知らずに付き合いをOKしてくれるなんて予想外だった。

それって、素の俺を好きだと思ってくれているんだろ?
ただの男として、俺を見てくれているんだろ?
そうだよな?


しかし、一応確認しておく。
「それって、お前も俺のこと、好きだってことだよな。」
「う・・ん。でも、良く分からない。」
「分からないって何だよ。」
「だから、男の人と付き合ったことないし、好きとか・・そういうこともちゃんと考えたことがなかった。だから、よくわからないの。」
「はぁ?」
「でもね、今日はずっと、司さんに会いたいって思ってた。それで、司さんが会いに来てくれてすごく嬉しかった。それに・・キスも嫌じゃなかった。だから、それって、好きってことなのかなって思う。」

そこまで分かってんなら、『好き』に決まってんじゃねぇのかと思うが、違うのか??
もしかして、やっぱり俺の素性を知らないことが不安なのか?
それなら・・

「牧野。あのよ。俺のことだけど・・」
「あっ、いい。言わないで。」
「はぁ~?」
「いいの。いいの。聞かなくて。」
「いい訳ねぇだろ?お前、俺が悪い奴だったらどうすんだよ。」
「悪い人なの?」
「ちげぇよ!」

こいつこそ、何を考えているのか、今一つ分かんねぇ。
牧野が、上目遣いで俺を見上げてきた。
「えっと。恋人って言われても、よく分からないし。その・・お試し?みたいなのでいい?」

お試し?それって何だ?

「うーんと。あたし達、Barでしか話したことないでしょ?もしかしたら、やっぱり、違ったってなるかも知れないでしょ?」
「ありえねぇ。」
「そんなの分からないじゃない。」
「絶対にねぇ。」

「だからね。まだ、名前も職業も知らなくていい。付き合ってみて、やっぱりこの人が好きだ、間違いじゃないって思えたら、きちんと名前、教えてくれる?」

だけど、遅かれ早かれ、お前は俺の素性を知ることになる。
周りから知らされるぐらいなら、俺の口からきちんと伝えたい。

「じゃあ、そのお試しっつーのは、今月いっぱいでいいか?」
「ええ~。短いね。」
「あと3週間近くもあるだろ。十分だ。」
「そうかなぁ。」

不安そうな牧野。
お前は、そんなに自信ねぇのかよ。
俺は、お前に本気だっつー自信がある。
だから、俺には「お試し」なんて必要ねぇんだよ。

けれど、こいつは変に真面目だから、中途半端に付き合うってことは出来ないんだろう。
俺からすれば、牧野は俺に惚れてると断言してもいいぐらいだが、それも自分じゃはっきり分からねぇみたいだ。
3週間近くあれば、俺を本気で好きだと分からせてやれると踏んだ。
だから、こいつに3月いっぱいと期限をつけた。

「3月中に、結論出せよ。」
「結論?」
「俺と本気で付き合うかどうか。」
「うん。」

牧野がニコニコ笑っている。
なんで、そんなに嬉しそうなんだよ。
俺はちょっと納得いかないが、こいつは石橋を叩いて渡るタイプなんだろうな。

「ありがとう。」
そう言われて、俺はもう一度こいつにキスをした。
それを受け入れてくれる牧野。

キスの相性は間違いなくいい。
それなのに、あと何を確かめる必要があるのか分かんねぇけど。
ひとまずは、俺を受け入れてくれたってだけで満足するか。


こいつが入社するまで、あと3週を切っている。
今、中途半端に付き合い始めても、俺の素性を知った後に、こいつがどう出るかは分からねぇ。
喜んでくれる可能性もあるが、逆に逃げる可能性だってあるんだ。
入社までに、こいつを確実に俺のものにする必要がある。
絶対に逃がさない。


俺は、のほほんと微笑んでいる牧野に、狙いを定めた。
____あと3週弱、俺は全力でいく。



 

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いつも応援ありがとうございます!
昨日は本当にありがとうございました。
生きながらえました(^^)
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  1. 俺の女
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは~(^^)

  1. 2017/01/26(木) 22:27:49 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
沢山の拍手ありがとうございます!
コメント、拍手コメント、ありがとうございます。

「お試し」って、いったい何を試すんだ!!
自分で書いていても、こういうところがもどかしい~。
こういうところはサクサクと進めたいのに、つくしを簡単に落としすぎる訳にもいかず、黙々と書き進めるのみ。
でも、この二人って、はっきり言ってすでに両想いなんですよね。
あとは、司の身分を知って、つくしが逃げちゃわないかどうかっていうだけのことで。

別にいいじゃん、支社長でもって軽ーく言ってあげたいです。

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  1. 2017/01/26(木) 14:22:25 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/01/26(木) 07:40:04 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/01/26(木) 05:37:14 |
  2. |
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