花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

すみません!
15時に2話予約投稿しちゃってました。
電車でチェックして良かった〜〜。
ご連絡ありがとうございます!

*****




「お前さ。本当に一人で大丈夫か?」
「なっ、何が?」
「ニューヨーク。ババァの秘書なんて、結構大変だと思うぜ。」

お父様の計画で、あたしはお母様の指示を受け、ニューヨークメープルの視察に行くと言う名目を背負い、司の誕生日の1週間前からニューヨーク入りすることになった。お父様の仕事との接点なんて、あたしには全く無かったから、この名目しかなかったんだと思う。本来、お父様の秘書なんて、絶対あたしで務まるはずがない。

「だいたい、ババァもババァだよな。なんで、この時期に視察しなきゃなんねぇんだよ。やっぱ、俺から断り入れるか?」
「だっ、だめっ。」
「何でだよ。」
家族で司の誕生日をお祝いするためだよ!
そう叫びたかったけど、言える訳がない。

「だっ、だって。おっ、お母様は、あたしに期待してくれてるんだと思うし。お断りするなんて、そんなことできないよ。」
「だからって、新婚なのに、1週間も離れるんだぞ。耐えらんねぇ。」

ベッドの中。そう言いながらも、司があたしの首筋に顔を埋め、あたしの鎖骨に吸い付いてきた。
「あっ・・ん。だめ・・だよ。あした、早いんだ・・から・・。」
だからって全く止める気なんてない、司の手があたしの胸を揉んできた。
「明日は、うちのジェットで寝て行けばいい。だから、いいだろ?」

そう言って、司がどんどん攻めてくる。
こうなったら、この人は絶対に容赦してくれない。
普段は、甘々なぐらいに甘いのに、この時だけは本当に野獣。
確かに、この人を1週間一人にするなんて、あたしもちょっとだけ心配だよ。
だから、1週間分。
フライト時刻のギリギリまで、あたし達は愛し合った。


翌朝のフライトには、一人で歩くこともできなくて、司に抱きかかえられたまま飛行機に乗ったあたし。
座席に降ろされて、更に名残惜しそうにキスされて、まるで今生の別れかというような扱いで、あたしは日本の地を飛び立った。


***


「ニューヨークで司のお誕生日パーティーするの、楽しみにしていて!」
なんてつくしに言われた時には驚いた。

丁度、ニューヨーク出張が月末に決まっていた。
誕生日は一緒にいられないかも知れないと思っていたから、何ならこいつも秘書として連れて行くかと目論んでいたところで、つくしもニューヨークに行くと聞いた時には嬉しかったが・・
なんで、俺より1週間も早く行く必要があるんだよ!
何でも、ニューヨークメープル視察を兼ねて、ババァと行動を共にするらしい。

あいつは、誕生日ケーキは自分が作って準備するとか、お料理も向こうで教わるからとか、やけに張り切ってやがったけど、俺はそんなのどーだっていい。
俺の家族になってくれたつくしと過ごせるのなら、どんな誕生日だっていいんだ。
はっきり言ってニューヨークで、オヤジやババァに会うことすらも面倒くせぇ。

俺の理想の誕生日は・・・そうだな。
つくしと24時間ベッドで過ごす・・とか。
あいつを俺の召使にして、俺の言うとおりにさせる・・とか。
いやいや、違うな。
どっちかっつーと。
俺はあいつに尽くしたいタイプなんだよな。

俺に24時間甘えて欲しい。
つくしは、結構やせ我慢するタイプだから、普段なかなか我儘を言ってこねぇし。
絶対してくれねぇとは分かっているが、俺は、俺の誕生日に、つくしにトコトン甘えて欲しい。
そして、つくしをトコトン甘えさせてやりてぇ。
あいつにベタベタされてぇな。
24時間俺から離れない・・とか言われてぇ。
あいつの世話を全部やりてぇな。
シャワーで体を洗ったり、俺が選んだ服に着替えさせたり・・。
あいつが甘えてくれたら、俺はいくらでも甘えさせてやるのに。


そんな妄想で頭がいっぱいになっていた俺。
あいつは仕事で甘やかされるのは嫌だろうけど、一発ババァに牽制の電話を入れておくことにした。
ババァめ。俺のつくしを虐めんじゃねーぞ。


***


プライベートジェットから降り立ったニューヨーク。
すぐに迎えに来ていたリムジンに乗り換えて、あたしはニューヨークメープルに移動した。
通されたのは、プレジデンシャルスイートルーム。
驚くほどの広さと、豪華な家具に囲まれたあたし。
しばらくの間、緊張しながら待機していると、お父様付きの秘書「岡田さん」が現れた。

「つくし様。この度は、ご足労を頂きまして。」
「やだ、顔を上げてください。こちらこそ、いろいろとご迷惑なお願いをしてしまったみたいで。」
「いえ、こちらは大丈夫です。それに、会長はこの話が決まってから、この1週間のスケジュールを楽にするために、それはそれは凄まじい働きぶりでして。ですので、この1週間は、わりと楽なスケジュールで会長に同行していただけます。」

楽なスケジュールに同行って、どういうことなのよ?

「あの・・それで、あたしは具体的に何をしたらいいのでしょう?」
「はい。まず、お住まいはこのメープルのお部屋でお願いします。楓社長にも内密にしておりますので、ウエストチェスターのお邸には入れないのです。」
「はい。」
「必要なものは全てこちらに用意をしておりますが、何か足りない物などございましたら、この私にご連絡ください。」
そう言われて、差し出された名刺を受け取った。
会長の第一秘書だよ。この人。

「それから、今晩から早速になりますが、会長と一緒にパーティーに出席していただきます。」
「えっ?パーティーですか?」
「はい。会長は、つくし様と一緒に出席することを殊の外楽しみにされておいでです。」
「それはもちろん、マキの姿でということですよね?」
「もちろんです。まだ、正式に結婚発表前のつくし様を勝手に連れ出したと分かれば、司様が黙ってはいないでしょう。」
「けれど、お父様だって、困るのではないですか?」
「マキさんであれば、楓社長も納得するでしょうし、問題ありません。」
「でも、お母様にも内緒だと聞きましたが。」
「さすがに初めから知っていれば了承はされないでしょうが、そうなってしまえば笑い話になるとふんでいるようですよ、会長は。」
「はぁ。そんなものでしょうか・・」

「少しご休憩いただいて、14時には、メイドをよこします。口の堅いメイドですから、ご心配なく。ドレスもクローゼットに用意しておりますし、あとは、その・・マキさんに変装していただく必要がありますから。私は16時にお迎えに上がります。」
岡田さんが、ちょっと苦笑いしている。
会長秘書も、大変だよねぇ。

「はい、よろしくお願いいたします。」
あたしがそう伝えると、岡田さんは深く頭を下げて退室した。



16時に迎えに来てくれた岡田さんは、あたしの完璧な変装に舌を巻いていた。
「とても、同一人物とは思えません。」

とはいっても、夢美ママのおかげなんだけどね。
今回も久しぶりだから、いろいろとアドバイスはもらってきていた。
それに、手伝いに来てくれたメイドさんも優秀で、かつらが分かりにくいようにヘアアレンジしてくれたりして、至れり尽くせりだったんだ。

それから、道明寺ホールディングス・ニューヨーク本社の地下駐車場で、あたしはお父様と合流した。

お父様ったら、挨拶もそっちのけで、
「これが、マキさんか!!」
と驚きつつも、すごく嬉しそう。
「いやぁ、マキさんとパーティーに参加できるなんて嬉しいよ。司には内緒だけどね。」
ホントだよ。司にバレたら、後で何を言われるか。

「お父様、私、会長秘書なんて無理だと思うんですけど・・」
「なに、心配は要らないさ。司ともパーティーには出席しているだろう?」
「はい。でも・・」

「いや~。私も、女性秘書を同行させるなんて、実は初めてのことでね。ドキドキしているんだよ。よろしくくね。つくしさん。いや違ったか、マキさん。」
この人たちって、人の話は全然聞いてないのよね。

ふぅっと大きく息を吐いた。
「よろしくお願いします。会長。」
あたしも、秘書モードにギアを入れ替えた。



 

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  1. まさかのHappy Birthday
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  1. 2017/01/31(火) 08:51:49 |
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