花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

本当に我が夫には呆れる。
夫が、つくしさんを「マキ」に変装させて、同行させようとしていることは、実はつくしさんが渡米する時から分かっていた。

何故かと言えば、結局司から連絡があったから。
「あんまり、つくしをこき使うんじゃねーぞ。」
司も司、母親に対してその態度は何なのか。
しかし、私にはつくしさんを呼び付けた記憶など全くもって無い。

それから、椿から連絡があった。
夫の第一秘書の岡田を絞り上げて、今回の計画を聞き出した。
それで発覚したつくしさんの渡米理由。

本当に道明寺家の男達には呆れたものだわ。
けれど、我が夫がそれほどまでに、秘書とパーティーに参加したかっただなんて。
私のプライドが許さないわ。
つくしさんも、いくら司の誕生日パーティーのためとはいえ、こんな手に引っかかるなんて、まだまだね。

二人には、本当にお灸を据えるしかないわね。


けれど、夫もさすがに道明寺の総帥だったわね。
セキュリティーの高いメープルの部屋を準備し、パーティーもマスコミ対応のないものを選んだようだ。
今までに家族以外の女性をエスコートしたことのない道明寺忍が、秘書とはいえ女性をエスコートすれば、要らぬゴシップネタになる可能性があることは本人も分かっていたのだろう。
マスコミ対策には念を入れていたようだ。
何より、司にバレたら、あの人だって困るでしょうしね。

けれど、甘いわ。
今回は、反省して頂くわ。
私は、自分の腹心、第一秘書の金城に今回二人の写真を撮るように指示した。
金城すらも、総帥の奇行には驚いていたわよ。
本当に恥ずかしいったら無かったわ。

岡田を引き込み、金城とタッグを組ませ、証拠写真は出来上がった。
岡田は夫の腹心であるけれど、道明寺財閥をこよなく愛する男。今回の会長の行動はやりすぎだと判断したようだ。
持ち込まれた写真をみて、開いた口が塞がらなかったわ。
だいたいあのような立食パーティーで、秘書と仲良く食事をとるなんてあり得ない。

つくしさんも、まだまだだわ。
まぁ、結婚したばかりなのだから仕方がないけれど。
道明寺の男達は詰めが甘いのよ。その詰めの甘さを補ってこそ、一人前の道明寺の嫁。
司の手綱は上手く引いてくれているようだけれど、さすがに総帥には言われるがままだったようね。
けれど、これで分かったでしょう?
例え道明寺財閥の総帥と言えども、嫁である自分がしっかりしなければならないと言うことが。

でも、少し懲らしめ過ぎたかしら。
つくしさん、震えていたわね。
でも、私の夫の秘書だなんて、今まで一人も女性秘書を容認したことが無かったのよ。
それを、遊び半分で引き受けてしまうだなんて、私の怒りも当然でしょう?


司には、今回の写真をメールで送るとともに、電話で状況の説明をした。
司すらも、開いた口が塞がらなかったようだ。

「つくしを振り回してんじゃねーぞ!」
そう言って怒り狂っている息子。
「それは、総帥に直接伝えなさい。どうせ、ニューヨークに来る予定だったでしょう。」
「すぐに向かう。」
そう言って、ブツッと電話は切られた。

本当に溜息しか出ないわ。
司は司で、夫につくしさんをとられたことに怒り心頭のようだ。
黙っておくべきだったかしらね・・・


***


「楓・・すまない。」
必死に頭を下げてくる夫。
だけど、私が聞きたいのは、謝罪の言葉じゃなくてよ。

「あなたはそこまでして、秘書の女性とパーティーに出たかったというの?」
「それは・・」

道明寺の総帥ともあろう男がしどろもどろになるのは私の前でだけ。
それが面白くもあるのだけれど・・ここはすぐに許す訳にはいかないわ。

そんな私に、夫からの言葉。
「だけど、元はと言えば、君が悪いんだぞ。」
「なぜ私が。」
「君が司を生んだ後、私は、私の秘書になって欲しいと君に頼んだだろう?」
「けれど、あれはお父様がメープルを任せると言ったから、無理だったわ。」
「私はずっと、君が秘書になってくれるものだと思っていたんだ。」
「今更そんなこと。」
「今でも君と一緒にパーティーにでるのは僕の一番の楽しみだよ。」
「ならば、どうして?」
「でも、司が羨ましかったのさ。秘書として、つくしさんを傍に置いて、パーティーから何からずっと一緒にいられる司がね。私だって、君を秘書として連れ回したかったんだから。私が今まで、いくら優秀であっても女性秘書を雇わなかったのは、別に君がそれを嫌がるからじゃないよ。」
「ええっ?」
「僕の欲しい女性秘書は君だからだ。」
「あなた・・」

「マキさんに会ってみたかったのも本当だよ。それに、勝手ばかりしている司にちょっと意地悪をしてやろうと思ったんだ。」
「・・・」
「それに、あの写真を撮らせたのは、君だろう?どうせ、岡田がしゃべったんだろう。あいつは初めから乗り気じゃなかったからね。」
「分かっていらしたの?」
「僕が道明寺を危険にさらすとでも思うのかい?」
「・・ごめんなさい。私も、つくしさんに嫉妬していたみたいね。」
「なぁ、いつか、君が僕の秘書になってくれないかな。」

そんな子供じみたことを言う夫。
けれど、その望みは、きっと本物なのだろう。
「司とつくしさんが一人前になれば、私があなたの秘書になって差し上げてもよろしくてよ。」

そう言ってあげれば、夫が嬉しそうに肩を抱き寄せて来た。

道明寺の男は、どうしようもないほどに単純なのよね。
つくしさん、ごめんなさいね。
虐めすぎてしまったわ。


「あなた。つくしさんを虐めすぎてしまったわ。」
「司がなんとかするさ。心配するな。」

そうね、結局私たちは、道明寺の男たちに惚れてしまったのだものね。


 

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