花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

司と結婚をして、もうすぐ三か月が経つ。
結婚式は去年のクリスマスイブだった。
4年間のNY修業を経て、日本に帰って来てた司からの猛烈なプッシュに負けて、あたしはこの結婚に応じた。
そして、この広い道明寺邸に移り住み、お母様が出した花嫁修業に邁進する日々。

はぁ。
深い、深い、溜息が漏れる。

あたし達は、初めこそ、甘ーい新婚生活を送っていた。
毎晩、時には朝まで抱き合って、玄関での『行ってらっしゃい』のキスはあたしから、『ただいま』のキスは司から・・・そんな、甘々な生活。

新婚当初は毎日のように司に求められ、体がもたないんじゃないかと思ったほどだったのに、3か月目に入った今では、夜の生活なんて、殆んどない。

どうして、こんなことになっちゃったんだろう・・・。
その理由は、司の忙しさ・・だと思ってた。

この1か月、司の帰宅は0時を過ぎる。
帰って来て、シャワーを浴びて、寝るだけの生活。
「先に寝てろ。」の言葉通りに、先にベッドに入り、司の帰宅を待つあたし。
そして、司がベッドに入ったのを確認して、
今日も、何もないことが分かって、
落胆しながら眠りにつく毎日・・

あたし達・・新婚だよね・・?
これって・・普通じゃないよね・・?
もしかして・・・

もしかして・・あたし、もう飽きられちゃった・・とか・・
女としての魅力が足りないから・・とか・・
だって、あいつの周りには、いつも綺麗な女性ばかり。
そんな女には興味がないとか言ってたけど、本当はそういう人の方がいいんじゃないの?
だから、あたしのこと、抱かなくなったんじゃないの?

でも、そんなこと、口に出来る訳がない。
そんなこと言って、「もう、飽きた。別れよう。」とか言われたら、立ち直れない。
だって、あたしは・・・あいつのことを愛しているんだから。


そんな時、桜子からもらったのは、一本のリキュール。
一口飲めば、男性を虜にできるという、魅惑のリキュール。
「これを飲むと、女性は素直になれるそうですよ。先輩、ベッドで可愛くしてますか?いつも、道明寺さん任せじゃだめですよ?時には、女性が男性を喜ばせてあげないと!」
そう言って、軽くウインクする桜子は、別にあたしが悩んでることなんて知らないんだけど・・。
タイミングよく手に入れたそのリキュール。
普段だったら、そんなものに手をだすあたしじゃないんだけど、今回ばかりは、縋りついた。

ねぇ、あたしを見て。
あたしを抱いてよ。
お願い・・あたしにあんたを全部頂戴・・



*****



はぁ・・。
だりぃな。

俺は、会社の執務室で、こめかみを抑えた。
つくしと結婚してから3か月。
今の俺は禁欲生活だ。
それはどうしてか・・。

NYから帰国して、押しに押して、やっと牧野を手に入れた。
クリスマスイブに結婚式を挙げ、浮かれまくった初めの1か月。
仕事だって、相当飛ばしてた。
けれど、1か月目が過ぎる頃、仕事に穴を空けちまった。
俺の直接のミスではなかったが、チェックが甘かったのは確か。
会社の損失は最小限で抑えられたものの、
俺のミスは、すぐに牧野との結婚に結び付けられちまう。
実際に、幹部が牧野との結婚に口を出したのはつい先月のことだ。
俺がミスすれば、牧野が糾弾される。
俺はそれが恐くなった。


牧野が邸に来て、俺の生活は一変した。
毎晩抱かなきゃ眠れない。
そんで、抱いたら抱いたで、その余韻に浸っちまう。
俺にとっては、牧野は甘い毒なんだ。
俺の体を蝕んでいく。
あいつなしでは生きられない。
そんなことは分かっていたことだが、俺のせいであいつが悪く言われるのだけは耐えられなかった。


考えた俺は、禁欲生活に出た。
あいつを抱かなければ、冷静でいられる。
ただし、仕事の能率は下がった。
夜中までかかっても、一向に仕事が終わらねぇ。
そんで、帰宅するのは深夜。
あいつに会えば抱きたくなる。
だから、仕事の能率が下がっても、あいつが寝た後に帰宅するぐらいで丁度良かった。


最後に牧野を抱いたのは、2月のバレンタインデー。
あれから、俺は牧野に触れていない。
あいつは、どう思っているのか・・。
疲れてるだけだと思ってんだろうな。

きっとあいつは俺の苦労なんかわかっちゃいない。
「先に寝てろ」と言えば、素直に寝てやがるし。
俺が手を出さなければ、出されることは無い。
昔から、牧野を求めているのはいつも俺で、あいつが俺を求めたことなんて一度もなかった。


体が鉛のように重い。
あいつを抱きさえすれば、こんなのすぐに回復するのに・・。

遣る瀬無い気持ちのまま、俺はもう一度書類に視線を落とした。



 

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どうなる?どうなる?ドキドキ・・。
続きは、明日の午後の予定です。
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  1. 魔法のリキュール(完)
  2. / comment:6
  3. [ edit ]

こんにちは~!

  1. 2017/03/12(日) 15:40:02 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
ややシリアスでスタートの中、たくさんの拍手ありがとうございます。
自ら、苦手分野に飛び込むという、大胆な行動(笑)。
どうなる??

Ka●様
そうでうよ~。これ。例のやつです(笑)。こ茶子さんのような、波乱万丈展開は無理ですが、私らしく?書いていきますよ~。

悠●様
どうして、これに飛びついてしまったのか。R必須のこの題名。でも、ま、そこは結局は私ですから~。なんちって。

さと●様
我慢の司、好きですか??でも、これ、冷静に考えると、そこでどうして禁欲すんの?って思いません?(笑)。私からしたら、司、仕事がんばれよ~で終わりなんですけどね。ま、そこは二次の世界ですから、なんでもあり(笑)。

スリ●様
まさに、負のスパイラル。その通りです。しかし、短編なので、サクサクと展開していきます。いいですね~、同窓会!実は、私も今夜は同期会なんですよ~!なんで、日曜日??そこが辛いところですが・・。
今からリキュール2は投稿してから、出掛けます。うちは今晩カレーライス。子供も旦那も喜ぶ、カレーライス。なんて、便利な料理なんだ!

き●様
そうです。そうです。それです~。いやいや、楽しみにしていただくような内容にはなっていない・・てへ。とても、こ茶子さんワールドではないです。ま、あの世界はこ茶子さんでないとねぇ。ホント、これは完全にHappyending仕様(笑)。き●様も一つやっちゃいませんか??

ま●様
ああもー!でしょう?? 先ではきっとま●様も喜んで・・いただける・・かな?


では2話目ももうすぐ投稿!
明日の予定は、まだ分かりません~。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/03/12(日) 07:35:17 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/03/12(日) 07:12:24 |
  2. |
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  1. 2017/03/12(日) 00:01:54 |
  2. |
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  1. 2017/03/11(土) 21:02:54 |
  2. |
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  1. 2017/03/11(土) 19:13:43 |
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