花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

今日は3月14日 ホワイトデー。
バレンタインデーだって、司は夜中まで帰って来なかった。
あの時は、1回だけ、したんだったかな。
それで、最後。
この1か月は夫婦生活は一度もない。


あたしは夕食後、ネグリジェに着替えた。
結婚のお祝いにと椿お姉さんにもらったスケスケのネグリジェ。
今までに登場の機会は一度も無かったけど・・今夜なら・・・
そして、その上には、シルクのガウンを羽織った。

リビングのテーブルにリキュールの瓶を置く。
それから、司と一緒に買ったバカラのグラスを用意した。
新婚旅行は行けなかったけど、二人で買い物に出たときに何気なく買ったペアグラス。
少し前は、これを見ているだけでも幸せだったのに、今では見ると切ないなんて。
時刻はもう、22時。
当然、司は帰ってない。

ねぇ、司、今日はホワイトデーなんだよ。
女の子が、好きな人から、お返しを貰える日。
お願いだから帰って来てよ。

あたしは、グラスにリキュールを注いだ。
薄い桜色のそのリキュール。
少し甘い香りがする。
香りを嗅ぐだけで酔いそう・・・

そして、一口だけ、口を付けた。



*****



今日はホワイトデーだ。
分かっているが帰れねぇ。
今となっては、帰宅して、つくしが起きていないことにホッとする日々だ。
まさかこんな新婚生活になるなんて、誰が予想できただろう。

秘書の西田も、さすがに最近では、俺たち夫婦の仲を心配している節がある。
「専務、本日の業務ははこれで終了です。今日は、少し早めに帰られては如何でしょう?」
言われなくたって分かってるんだ。
けど、つくしが俺を待ってくれているのかも自信がねぇ。
禁欲生活をしているうちに、あいつと距離が出来ちまった。
帰国後初めてつくしを抱いた。
あの頃の俺たちは、寸暇を惜しむように抱き合っていた。

それなのに今は・・・
キスすらもできない。
夜に抱きしめることもためらってしまう。
つくしを抱きたい・・
けど、今更なこの状況で、拒まれでもしたら・・・
まさに、振り出しに戻った、いや、スタート以前にもどっちまったかのような不安が募っていた。




「坊ちゃん、お帰りなさいまし。」
邸に帰り、出迎えてくれたのは、つくしじゃねぇ。タマだ。
「おう、つくしは?」
「夕食後はずっと部屋に籠っていますよ。」
「そうか。」

腕時計を確認すれば、時刻は23時。
いつもよりは少し早いぐらいの時間だ。
もしかすると、もう寝ているかもしれない。
残念な気持ちと、どこかほっとした気持ち。
あいつに拒まれたりしたら、生きていけねぇからな。


カチャリとゆっくり部屋のドアを開ける。
リビングに明かりが灯っている。
つくしが起きている証拠だ。
俺は唾をのみ込んだ。

「ただいま。」
ゆっくり入って行くが、返事はない。
すると、リビングのソファにつくしの後ろ姿が見えた。


慌ててソファに回り込むと、つくしが眠りこけている。
テーブルには、二人で選んだバカラのグラス。
その中に、桜色のリキュールが残っている。

こいつ、酒飲んでたのか・・?

こいつが自宅で酒を飲むなんて、珍しい。
何かあったのだろうか?


「つくし・・つくし・・起きろ。風邪ひく。」
つくしを起こそうと、彼女の背中に腕を回し、愛しい妻の顔を覗き込む。
そして気付いた。
___目じりに残る、涙の痕。

こいつ・・泣いてた?

両手で彼女を抱きしめた。
世界一幸せな花嫁にしてやると誓ったのはたった3か月前。
それなのに、こいつが、涙を流している。
こいつが辛い思いをしてる時に、俺は何やってんだ。
花嫁修業だって、やりたくてやってんじゃない。
俺が結婚を急いだばかりに、こいつには慣れない生活を押し付けた。
こいつが今までしていた自由な暮らしは出来なくなって、その心の隙間を埋めてやれるのは俺しかいねぇのに。
こいつの隣にいてやれるのは、俺だけなのに。
俺は何やってんだよっ。

鈍器で後頭部を殴られたような衝撃。
つくしの涙を見て、
俺はこれまでの禁欲生活の無意味さを知った。

仕事のミスがなんだ。
結局は、自分の中途半端な自信が招いたことなのに。
それを、こいつのせいにしていたのは、俺自身じゃねぇか。

ごめん。ごめん。ごめん。つくし。
頼むから、泣かないでくれ。


つくしを抱きしめて彼女の匂いを嗅ぐ。
俺が、唯一安らげる場所。
もう一度、彼女の黒髪と背中を撫ぜた。

そして気付いた違和感
____こいつ・・・ブラしてねぇ・・・



 

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どうして、こんなお話の切り方・・?
自分でもおかしいと思うものの、今更修正できず、このままアップ(笑)。
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  1. 魔法のリキュール(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは!

  1. 2017/03/13(月) 02:00:46 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
眠いです。

H●様
おっ?気付いてもらえましたか??
良かったです。じわじわと進めていきます。

スリ●様
まだ、読んでない~。読む余裕が無かった。
リキュール、何でしょうね?って実はまだ、最後まで考えてないです(汗)。どうしようかな~。

さと●様
つくし・・かわいそうですね。その、司の音・・すげぇよ!どんだけ??ま、長ーい禁欲生活でしたからねぇ。

ま●様
私の都合上、明日は短めのお話で、まだまだじわじわと続きます。

この続きは明日の午後3時に予約します。
短いので、14日までの繫ぎとして読んでくださーい。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/03/12(日) 22:45:08 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/03/12(日) 18:12:59 |
  2. |
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  1. 2017/03/12(日) 16:31:57 |
  2. |
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