花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending


意識を飛ばしたままベッドに沈むつくしを大切に抱きしめる。
俺の大切な、大切な、宝物。
俺の人生をかけて幸せにすると誓った女。

もし、こいつが今日、俺を待っていてくれなかったら?
もし、俺を見限って、出て行ってしまっていたら?
その可能性だってあった。
それ程に、俺は、馬鹿なことをしていたんだ。
自分にもこいつにも嘘をつき続けた、無意味な時間。
今日、この日に気付いてよかった。
そして、そのことに気付かせてくれたのも、つくし。
俺の人生の何もかもが、つくしの手の中にある。

柔らかなシーツに頬をのせて、つくしが幸せそうに眠っている。
そっと手を握ると、その手はとても小さくて、温かい。
この頼りなくも、暖かな温もりを永久に手放すところだった。

本当に俺はどうかしていた。
どうして、1か月もこの手を握らずにいたんだろう。
仕事でのミス。
それがきっかけではあったが、心のどこかでは、急ぎ過ぎた結婚をつくしが後悔するんじゃないかと恐れていた。
俺のミスが、こいつの責任になる。
そうなれば、こいつが俺に失望して、そして、この結婚を後悔しちまうんじゃないかと。
そんなこと思わせたくは無かったんだ。

だけど、そんなこと、もうどうだっていい。
今の俺が出来る事。
それは、精一杯こいつを愛すこと。
もちろん、仕事だって、手は抜かねぇよ。
もっともっとデカイ男になってやる。
そして、俺が、必ずこいつを守ってやる。

俺は今日、確信した。
例え、俺がミスをして、つくしに迷惑をかけたとしても、この女はそんなことで俺を見捨てるような奴じゃない。
分かってた、けど、自信が無かったんだ。
俺様な俺が、弱気になるのは、こいつのことだけだ。
でも、もうそれも終いだ。
だいたい、この1か月、仕事はちっともはかどっちゃいねぇんだから・・・

昨日まで、視線を合わせることすら、なかなかできなかった。
そのつくしの寝顔を一晩中眺める。
どんなに長く見つめていても、一向に飽きることは無い。


あたりが少しだけ白んできた頃・・
「ん・・んん・・。」
つくしの長いまつ毛が少しだけ持ち上がり、また閉じた。
起こしちゃいけない・・けど、起こしたい。
俺の覚悟をこいつに聞かせたい。

「つくし・・」
こいつの名前をそっと呼んだ。
つくしのまつ毛がゆっくりと上がった。
そして、その瞳は、まるで初めて俺を見たかのように見開かれて・・

次の瞬間には、ガバッと起き上がった。
「司っ・・帰ってたの?」
帰ってたのって・・
「やっ、なんで、あたし・・こんな恰好。」
慌ててブランケットを引き寄せている。

「覚えて・・ないのか?」
「何を?」
「何をって・・」

お前が俺に初めてしてくれたこと・・とか、
俺を逮捕したこと・・とか、
司より道明寺がいいと言ったこと・・とか、
馬鹿な俺を許してくれたこと・・とか、

何にも覚えてねぇの?

ブランケットの中で、もぞもぞと動くつくし。
しばらくして、もう一度顔を出した。
「司・・もしかして、昨日・・した?」

したけど・・でも、お前が覚えてねぇっつーんなら、
「してない。」
「うそっ、だって・・」
「だって、何だよ。」

お前がベタベタになってるとか、
シーツもグチョグチョだとか、
だいたい、俺もお前も全裸だ。
この状況・・お前だって分かってんだろ?

「何にも覚えてない・・・。」
呆然とするつくし。

「お前、俺が帰ってきたら、酒飲んでソファで寝てた。」
「それから、どうして、こうなったの?」
「それは・・だな。」
自然と頬が緩んじまう・・

ぶつぶつと何か考えているつくしを見て、俺は気が付いた。
昨夜のこと・・こいつは忘れてる。
切なく俺に訴えてきたことも覚えてはいない。
ということは、こいつは、まだ俺のことを疑ってるはずだ。
自分に対する愛が無くなったんじゃないかと不安になってるはずだ。
それなら・・・


「ホワイトデーのプレゼント。」
「はぁ?」
「仕事でちょっとミスしちまって、この1か月は勝手に禁欲してた。」
「えっ?」
「けど、昨日で解禁。」
「解禁って・・・」
「俺からのプレゼントは俺自身。うれしいだろ?」
「司・・」
「今日から、毎日お前を抱くから。」
「何よ・・勝手に・・。本当に・・俺様なんだからぁ・・」

つくしの目が涙で潤む。
お前を抱かない俺に不安になってたんだろ?
俺がお前を捨てるだなんて、馬鹿げた事を考えてたんだろ?
けど、そんなことも、昨日のことがなかったら気付かなかった。
昨日の記憶が無いつくし。
それなら、それでいい。
俺の愛を伝えて、こいつが笑顔でいてくれたら。

「愛してる・・覚悟しとけよ。」

つくしの頬に流れる涙。
その涙の意味、ちゃんと分かってっから。


「あれぇ、なんで、鼻水出るんだろ?」
こんな時にも、意地っ張りな女。
俺の前では、素直に弱音を吐いてほしいのに・・
「馬鹿か。お前は目から、鼻水出んのか?俺が帰って来なくて寂しかったなら、そう言えよ。」

「ばーか!そんなことあるかっ!」
ぷいっとそっぽを向くつくし。
その横顔にこぼれる笑み。

もう、絶対にこいつを不安になんてさせないと、心から誓う。


「リベンジ!」
俺はつくしをベッドに押し倒した。
バフッと二人の体が跳ねる。
「なにすんのよっ!」
「決まってんだろ?」

「あっ、あんた、昨日、したって・・」
「お前が忘れちまってるなら意味ねぇからな。リベンジだ。忘れられないぐらいに抱いてやる。」
つくしの首筋にキスを這わす。
その俺の頭をグイグイ押し返してくる馬鹿女。

「ちょっと・・もう、朝っ・・仕事っ!」
「今日は休み。」
「うそだっ!」
本当だぜ?
午後から行くけど、午前中は行かなくていい。
お前を抱けば、俺の能率は上がるから、夜にも絶対戻って来る。
安心しとけ。


「つくし、愛してる。」
仕方ないとばかりに手を緩めたこいつが、俺の首に腕を回す。
俺がつくしを覗き込むと、つくしの瞳に俺が映った。
___幸せな瞬間。


「あたしも、愛してるよ。司・・どこにも行かないで。」
「あぁ。」


もう一度、今度は絶対に忘れさせないように、
俺からのホワイトデーのプレゼントを、
「もういらない」
と啼かれるまで、捧げ続けた。



 

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いつも応援ありがとうございます。
明日はエピローグの予定です。
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  1. 魔法のリキュール(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは~

  1. 2017/03/18(土) 22:38:38 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます!
今日はまとめてのお返事ですみません。

何故ならば・・明日の分、まだ、半分も書いてないからです・・・。うう~。連休は主人がいなかったり、こどもたちの行事があったり・・っていうこともありますが、やっぱりモチベーションでしょうかねぇ。やっとのこと、ホワイトデー企画を読み漁ったりとかしていると、自分で書く気がおこらなくなるというか・・。

書いていない・・書く気が起こらないって感じでしょうかねぇ。
でも、リキュールはあと1話は書かなきゃ。
俺の女も書かなきゃ・・・うぉ!

ということで、一応明日もAM5:00に!間に合わせまーす(^_^)v

人生

  1. 2017/03/18(土) 18:32:12 |
  2. URL |
  3. 四葉
  4. [ edit ]
人生、山あり谷あり落とし穴あり。
でも、二人三脚だから乗り越えられる。
司、気付けて良かったね(*´꒳`*)
そして、つくし、これからも、沢山愛されてね♪

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/03/18(土) 11:29:47 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/03/18(土) 07:41:33 |
  2. |
  3. [ edit ]
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