花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「なんで、オメーら、勝手につくしに会ってんだよ!!」

聞いてねぇぞ?
つくしがこいつらをここに案内したのかよ。
それなら俺もそうすりゃよかった。
あいつの仕事の邪魔をしないように、いつも気を使ってる俺に対して、こいつらと来たら・・。
態々つくしに案内させてたのかよっ!

つくしが初めて宿直業務だと言い出した日。
俺はそれに難色を示し、当然のように喧嘩になった。
俺としては心配して言ってんだ。
だけど、メープルのフロントスタッフは全員こなしている業務だと言われれば、しぶしぶだが容認せざるを得なかった。
俺は、つくしのプライベートにまでSPを付けているわけじゃないが、仕事中、特に宿直中は絶対にSPの目を光らせている。
何か少しでも不穏な動きがあれば、すぐにスイートにいる俺へ連絡が入る手筈だ。
当初は西田に反対されたが、それで俺の業務が滞りなく行われるのならと、今では西田も協力的だ。
つーか、つくしのスケジュールは西田の方が細かく把握していたりする。
とは言え、俺が今日メープルに宿泊していることは、つくしには秘密にしなければと思っていた。

でもっ!あー、くそっ、シマッタ!
今日はこいつらとの約束があるんだから、堂々と正面玄関から入ってくれば良かった。
そんで、つくしを指名して、ここまで案内させるんだった。
あー、失敗したぜ・・。


「まぁ、そう怒るなよ。俺は、ビジネスパートナーだしよ。当然だろ?」
なんて、総二郎が言う。
何言ってんだ、俺なんて、上司だぞっ。
しかも、恋人だぞっ。
その俺が、気を使ってるっつーのに・・。

「俺らは偶々だよ。偶々。」
そのあきらの言葉も、今一つ信用ならねぇ。


「しかし、お前、つくしって呼んでんだな。少し前まで、牧野っつってたじゃん。」
総二郎が、またしてもニヤリと俺を見る。
「まーな。」
俺も、思わずニヤけちまった。
「で、何、〈つかさ・・〉とか呼ばれてんの?お前。」

ギロッと総二郎を睨む。

総二郎が、やべって顔をした。
つくしは、俺のことは司とは呼ばない。
相変わらず、「司さん」だ。
俺は呼び捨てで構わねぇんだけど、普段はあいつが嫌がるから。
だけど、ベッドでは、絶対に「司」と呼ばせてる。
それを思い出すと、またニヤケて来た・・・。

「気持ちワリィな、こいつ。」
「単純だな。思考まるわかり。」

総二郎とあきらがなんか言ってるが、気に何てしねぇよ。


「あの子って不思議だよな。道明寺司とつきあってるなんて、普通の女なら、自慢して歩きそうなもんだけどな。」
「あいつはそんな女じゃねえよ。」
「みてぇだな。」
「ぶっちゃけ俺は早く公表してぇけど、あいつは仕事で認められてからだと考えてるからな。」
「ふーん。真面目だな。けど、お前んとこのお袋さんとか、牧野のこと知ってんのか?」
「さぁ。」
「さぁって、大丈夫なのかよ・・。」

俺としては、両親につくしを紹介する用意もあるが、なんといってもつくしにその気がない。
だから、今はこちらから動く時期ではないと考えている。
つくしを納得させるために、ひたすらつくしの仕事に協力せざるを得ない。

「まぁ、牧野がメープルの職員としていい仕事をすれば、司のお袋さんに認められるかも知れねぇもんな。」
「牧野って、新人だけど、考え方がしっかりしてるよな。お前が教えてるっつーのもあんだろうけど、あいつ自身の才能みたいなもんもあるんだろうな。」
「それはあるな。」

俺だって、仕事に関しちゃ、公私混同している訳じゃねぇ。
あいつは才能のあるやつだ。
仕事を教え込めば、きっといい社員に成長する。
それは分かっているんだが。
俺は別に優秀な社員が欲しいって訳じゃねぇ。

それに、あいつは結構モテる。
これまでだって、このThe Classicのオヤジたちのアイドルだったり、同期の男に告られたりと、あいつのことをフリーだと思っている奴らからのアプローチは絶えねぇ。
これをどうするかが目下の俺の悩み・・・。


「そう言えばさ、あの子、後藤会長の息子に食事誘われてたよね?あきら?」
と突然、思い出した様子で、類が言い出した。

今、何つった?

「おいっ、類、余計なこというなよ。」
ちらっと俺を見て焦るあきら。
「だって、あの子、焦ってて、面白かったじゃん。ププ。俺達現れて、ほっとしてたでしょ?」

つくしが、後藤のオヤジの息子に声を掛けられていた?
そんで、困ってたって?

「類・・。今の話、じっくり聞かせろ。」
俺が低い声で言い放った一言で、その場が凍り付いた。




あきらによるとこーいう事らしい。
ロビーに、後藤会長とその三男が来ていた。
あいつは元々後藤会長のお気に入りだ。
ホテルへ来ると事前に分かっていれば、必ず出迎えには行くだろう。
後藤会長の三男って奴は、家業の建設業ではなく、レストランオーナーをしているらしい。
つくしはその三男に、食事に誘われたが、丁重に断っていたって話だ。

ったく、後藤のオヤジめ。
まだ諦めてなかったのかよ。
しつけーんだよっ!

この時の俺の額の青筋は、1本や2本じゃなかったはずだ。


「ま、ぶっちゃけ、誰もあの子が司の女だとは思わねぇよな。フリーだと思われてんだろ?」
ピキッ。
だから俺はあいつを野放しに出来ねぇんだよ。
あいつ、結構モテるくせに、それを自覚してねぇところが厄介だ。
だから、あいつが俺の女だっつーことを言い回りてぇのに、それはあいつに阻止されている。

「同感。見た目はフツーだしな。」
ムカッ。
俺にとってはサイコーに可愛い女だけど、
確かに、特別美人って訳じゃない。
だけど、心が綺麗なんだ。
この俺が欲しいと思った女だ。
あいつの中身を知れば、きっとどんな男でも、あいつを欲しがるに違いない。
ったく、あいつの良さは俺だけが理解していれば、それでいいのによっ!


「俺、ちょっといいなと思ったけど?」
ギロッ。類、お前・・俺に挑む気か?

「冗談だよ。司。面白いね。」
俺が睨めば、類が両手を上げて笑った。


「おめぇらっ!!面白がってんじゃねぇーよ!!!」

「「「ブハッ!!!」」」


頭来るぐれぇに、爆笑の渦。
こいつら俺をおちょくりやがって・・。
けど、マジで、つくしをこのままにしておけねぇ。
どうにかして、俺の女だっつーことを暗黙の了解にできねぇもんか・・。


怒りつつも考えを巡らせていた俺を散々笑った後、総二郎が真顔で言った。

「でもよ。俺らの社会って、広いようで狭いよな。同僚やメープルの職員に関係を知られたくねぇっていう牧野に気持ちは尊重するとして、別に、クローズドの会に連れて行く分には問題ねぇんじゃねぇの?」


・・・!!


「総二郎・・お前、たまにはいいこと言うな。」
「たまにはは余計だ。」
「司、変な事考えんなよ?」
「変なことって何だよ。いいこと考えたぜ。路線変更だ。待ってるだけは性に合わねぇ。あきら、お前、牧野に借りあんだろ?ちょっと協力しろよ。」


はぁぁと頭を抱えたあきらを後目に、
俺は今後の『つくし包囲網』の計画をめぐらせた。



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いつも応援ありがとうございます!
明日の更新はお休みで、次回は金曜日の更新になります。
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  1. 続・俺の女
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

こんばんは(#^.^#)

  1. 2017/04/12(水) 22:37:32 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます!
なんと、自宅のノートPCが立ち上がらなくなり、現在タブレットPCからお返事中。困ったなぁ。タブレットにも付属のキーボードがあるのですが、慣れてないし、小さいから使いにくいです。
今晩と明日の晩にお話書くつもりなのに、出鼻をくじかれた!!
明日は更新お休みですが、金曜日を目指して、とりあえず、このタブレットで頑張ります。

さてさて~。
スリ●様
先ほど自分のFC2の管理画面を見たら、10万拍手を超えて100792だった・・。自分の記事には拍手しないからわかりませんが、拍手した後の数字と違うのかもしれない・・。どうしてだろう??いずれにしても、何とか半年以上続けているのは、この拍手のおかげ。とてもうれしいです。
拍手1番!ありがとうございます!というか・・5時台ですよね?早起き凄いです。

ま●様
ま●さん、今晩は~。新たな火種(笑)かな?このあたり、本当は書くつもりがなかったところで、類君も含めて使い道を迷っています((;^_^A)ちゃんと考えて書けよ~って感じです。

今日は、ツクヅクシの四葉様の告知を見て、とっても寂しい。でも、状況が改善するかもしれないし、私はぼちぼちやっていくしかないですね。四葉さんが帰ってくるまで頑張ろう!
とか言いつつ、明日は更新がなくて、次回は金曜日am5:00です!




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  1. 2017/04/12(水) 07:43:13 |
  2. |
  3. [ edit ]
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