花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

ブウォーン・・・

今、やっとあたしは機上の人。

とにかく、心配だからと火曜日にの朝に無理やり乗せられたのは、道明寺家のプライベートジェット。
しかも、離陸ギリギリまで、心配性の司さんが、あたしのシートベルトをチェックしたり、荷物をチェックしたりとせわしなくウロウロとして、あたしの方が落ち着かず、桜子すらも苦笑いだった。

はぁ~。

「さすがは道明寺さんですね。」
「何が?」
「だって、先輩のためにプライベートジェット用意したんですよね?それで、那覇空港にはリムジン用意しちゃってますよね、きっと。ま、私はラッキーです。エコノミーなんて冗談じゃないと思ってましたから。」

全く、この人たちは、考え方がオカシイ。
そんなに簡単にプライベートジェット飛ばすなんて、馬鹿げてるのに。

「でも、あんなに心配性なのに、道明寺さん、よく旅行を許してくれましたね。」
「そうだよねぇ。」
あたしは、思わずニンマリと笑ってしまった。

「何?何なんです?何かいいことあったんですか?」
と興味津々の桜子。

「えへへ・・」






先週土曜日の夜。
司さんの机の引き出しにあったパンダ柄のハンカチ。
あれを見て、あたしはとっさにペントハウスを飛び出した。

司さんがモテることぐらい知ってた。
だけど、いつもあたしだけだって言ってたのに。
以前の司さんは、女性に興味なんてなかったって、桜子も、美作専務も言っていた。
だから、余計にショックだったのかな。

だって、あのハンカチは、カップルでもつハンカチだったから。
大切にしていた誰かにもらった、思い出のハンカチなんでしょう?
あたしがそれに文句をいう筋合いなんて全くない。
そんなことは分かってるけど、あたしはその場で平気な顔なんてやっぱりできなかった。

部屋を飛び出しても、行くところなんてどこにもない。
あたしは、The Classicに駆け込んだ。
何かをしていないと、すぐにハンカチのことを思い出しちゃう。
だから、何も考えないで働こう。
そう思ったのに、1時間もしないうちに、司さんがお店に入って来た。

マスターと話している司さんをちらっと見る。
ホント、無駄に見た目がいいんだから。
だから、ハンカチの一枚や二枚、貰ったっておかしくない。
だけど、それをずっと仕事部屋に大切に持っているなんて、よっぽど思い出のあるものなんだよね。

はぁ・・・

フロアのテーブルを拭きながら、そっと窓の向こうを覗く。
東京の夜景は、今日も綺麗だ・・
なんて、感じた途端に、

グッと腕を引かれて、振り向かされた。
あたしの目の前には、困ったような顔の司さん。

無言で、有無も言わせない勢いで、文句を言う隙も無く、あたしはBarから連れ出された。
そのまま、リムジンに乗せられ、マンションのあたしの部屋に戻された。
終始無言・・

ソファに座らされたけれど、何も言われない。
隣に座った司さんが、ポケットから出したのは、あのハンカチだった。
何よ・・何の説明をするつもりなの?


「これ、お前、知ってんだろ?」

何言ってんのよ。
知るわけないでしょ?

「俺、高校の時、すげぇ荒れてて喧嘩とかしまくってた。あの日も、ムシャクシャして、適当に喧嘩をふっかけてた。そしたらよ。すれ違った女が、俺にハンカチを渡すんだよ。口から血がでてるっとか言ってさ。」

あたしは、ポカンと彼を見つめた。
・・何となく知っているようなエピソード。
街灯の明かりで、唇の端が切れた男の顔がちらっと見えて。
だから、とっさにハンカチでそいつの唇を抑えたんだ。
あたしのパンダハンカチで・・。

あの時の男の人が、司さんだったっていうの?

嘘でしょう?
あれが、まさか、あの時のハンカチだったなんて。
あの日、あたしが渡したハンカチだったなんて。
こんな偶然ってあるの?

司さんはあの日に、ニューヨークに行く決心をしたんだって。
あの日、「俺が誰だか分かって言ってんのか?」って聞かれたのを覚えてる。
あたしは、「知る訳ないでしょっ」と答えた。
もしもあの日に、彼が『道明寺司』だと名乗ったとしても、あたしはその名前にピンとは来なかったと思うけど。


あたし達が実は5年前に出会っていたなんて・・・
そして、5年という歳月を経て、また出会った。
それがハンカチのおかげだなんて考える柄じゃないけれど・・
それでも、思わずにはいられない。

『これって・・運命だと思わねぇ?』

そう言った司さんの言葉。
そっくりそのまま返したい。

『うん。あたしも、運命だと思う。』






「なんですか~?先輩。ニヤニヤしちゃって。気持ち悪い。あ、もしかして、たかが、4日間、道明寺さんと離れるからって、結構濃厚にやってきちゃったりしてます?先ほどの道明寺さんの愛情ダダ漏れっぷりは尋常じゃなかったですよね。片時も先輩のこと離したくないんでしょうね。で、どうなんです?道明寺さんって、H激しいんですか??」

うっ。
何てこというのよっ、桜子!
だいたい、激しいかどうかなんて、司さんしか知らないあたしに分かる訳ないでしょーが。

だけど、あの夜は・・そりゃあ・・ね・・。
だって、この人があたしの運命の人だって思ったんだもん。
この人になら、何をされても構わないって思った。
司さんが激しいかどうか・・はよくわからないけど、でも、あたしにはいつも優しい。
無理やりなんてことはない。

何度突き上げられても、愛おしいと感じる。
もう無理だと思っても、それほどに愛されていると思える。


____運命の人。

それを信じれば、あたしが今悩んでいることは、大したことじゃないのかもしれない。
運命の相手であれば、あたしが今、例えどんな選択をしようとも、必ず一緒になれるはず。

道明寺司の恋人であり、牧野つくしというただの女。
あたしはどちらも大切にしたい。
どちらも大切にするためには・・
今選択すべきことは見えていると思う。


今こうして、司さんに守られている幸せがある。
だけど、守ってもらわなくても幸せになれる自分でありたい。
そうじゃなきゃ、あたしが司さんを幸せにしてあげることはできないんじゃないかな?

そのために・・・


「司さん、あたし、桜子と旅行行くからね?」
「お前っ、まだそんなこと言ってんのか?」
深く繋がった後に、二人ベッドの上で微睡んで、その話を切り出した。

「だって、あたし達って運命の二人なんでしょ?あたしのこと、信用してないの?」
「そんなことねぇよ。ただ、心配だし・・。それに、俺が連れて行ってやりてぇんだよ。俺とだって旅行に行ったことなんてねぇだろ?それに、飛行機も初めてなんだろ?全部俺が傍にいてやりたい。」
「ぷっ。本当に過保護。」
「何とでも言え。」
ふてくされている司さんがすごく可愛い。

「ねぇ。あたしさ。将来のこと、考えてるんだ。いろいろ・・」
「将来・・・いろいろ・・?」
「うん。どうすれば、司さんとずっと一緒にいられるのかなぁって。」
「どうするも、こうするもないだろ?今だって、こうしてずっと一緒にいるだろ?」

「そうじゃなくて、もっと先の未来。」
司さんが、凄く真剣な顔つきになった。

「このままじゃ、だめだと思うの。」
「どういう意味だ?」
「それをじっくり考えたい。だから、行かせて?」
「沖縄行ったからって、その答えが見つかんのかよ。」
「分からないけど。今は日常に追われて、自分を客観的に見つめることが難しいの。しばらく、ここから離れて、冷静な目で考えてみたい。」

「・・それって、俺と別れることが前提じゃねぇよな?」
心配そうな司さん。
仕事ではいつも自信満々なのに、あたしの事になると急に弱気になる。
それだけ、あたしを愛してくれている。

「何言ってんの?今さっきまで、運命だって言ってたじゃない。そんなつもりはないよ。ただ、まだどうしたらいいのか分からなくて、迷ってる。ちゃんと考えがまとまったら、司さんに聞いてほしいと思ってるの。」

あたしの真剣な気持ちが、司さんにも伝わったのか。
それとも、頑固なあたしに呆れてるのかな。
司さんは、我儘坊ちゃんだけど、あたしだっていつも我儘だ。
二人の付き合いを内緒にして、自由にさせてもらっている。
二人のことを公表したいって言っている司さん。
だけど、最後には、いつもあたしの願いを叶えてくれるんだ。


「分かった。行って来い。その代わり、つくしの安全は俺が確保するから、それは譲れない。」
「うん。ありがと、司。」

そうして、あたしの沖縄行きは決まった。







9月も後半の那覇空港に降り立って、やっぱりまだ日差しがキツイと桜子がすかさず日傘をさした。
空港を出るとすぐに見たことがある黒服の男性が近づいてきて、やっぱりリムジンに誘導された。
あの人、司さんのSPだよねぇ。
こんなところにSPを派遣してるなんて、本当にどうにかしてるわっ。

沖縄の自然を眺めながら、桜子の別荘へ向かう。
オレンジ色の屋根がたくさん見える。
台風の多いこの島独特の平らな屋根。
窓を開ければ、からっとした風。
台風が来なくて本当に良かったぁ。

「桜子、あれ、見てっ、人食い花が咲いてるっ!」
「そんな訳ないでしょ、先輩。」
「何よ、せっかく沖縄に来たのにっ。あんたも、もっとノリなよね~!」
「先輩がガキくさいんですよ。」

「あたし、こういう旅行って初めて。あ、大学時代にゼミで1泊旅行に行ったな、それ位。卒業旅行も行ってないし。」
「そうですか。わたしも、女同士で旅行なんて初めてです。」

「なんか不思議だねぇ。」
まさか、社会人になってから、こんなセレブのお嬢さんと友達になって、こんな旅行をするなんて考えても無かったもん。
あたしが、そう切り出すと、
「そうですね。」
桜子も楽しそうに笑った。



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  1. 続・俺の女
  2. / comment:6
  3. [ edit ]

こんばんは

  1. 2017/04/22(土) 20:44:05 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
あうぅぅ。本当に辛い。
ガンガンいって、完結したい勢いだったのに。。。
今晩、いまからがんばろうと思います。はぁ。

道明寺&牧野大好き様
お久しぶりでーす。
>つくしいいなー…道明寺とHできてー!
あは。素直だなぁ〜。本当、つくし羨ましいよ!
そして、司に『どーにかなんだろ』と言われた気分です。
あれぐらい楽観的にいけたら・・やっぱり、まだ立ち直れないけど・・

スリ⚫︎様
やっちゃいましたよ〜。初めてじゃないかな。全部消しちゃったの。しかも2話分。結構、気合い入れて、というか、私的にも悩みながら書いたところだったのに・・ひとまず、今から頑張ります。でもなぁ。明日はテニスの練習あるんだよなぁ。うー。

ふぁうてぃ〜んママ様
洗濯日和で思い出しました。来遊末は泊まりの来客があることを!というわけで、お布団干しました。そこまでのご希望であれば、つくしに沖縄そばたべさせましょうか!?どうせ、消えちゃったから、一から書き直しだし!(笑)。
確かに・・道明寺のプライベートジェットなら、那覇空港じゃなくて、米軍基地ぐらいに滑走路を借りた方が良かったかな。ってそんなことできるのかなぁ。。。

he⚫︎様
私も、お金持ちの世界はわかりません。あくまで、妄想の世界です。どなたかが書いてらっしゃいましたが、花男に二次のいいところは、セレブ気分が味わえるところだとか。そのとおりですね(笑)。

さて、今から、一気に思い出して書いていきます。
明日はアップできていなかったら、ごめんなさい。
でも、私的には、明日より、明後日の方不安だ・・・。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/04/22(土) 13:23:56 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/04/22(土) 13:17:58 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

ガーン\(>_<)/

  1. 2017/04/22(土) 12:46:36 |
  2. URL |
  3. 道明寺&牧野大好き
  4. [ edit ]
わーー!!!
大丈夫ですか……

成長過程の道明寺ならこんな時、……
わ「えー、どうするんですか?」
ど「別にどうしようもねぇな」
ど「まーなんとかなるだろ」……

happyendingさま、大変な時に
妄想(^-^)してしまいごめんなさいー!

おはようございます。

  1. 2017/04/22(土) 11:17:47 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
少し時間があるから、お話を書こうと思ったら、明日・明後日分の記事が消えていた・・。凄い衝撃・・。
ショックで立ち直れそうにない・・。

記事はオンラインで保存されるようになっているので、最近はUSB保存とかしていないんです。タブレットで書くようになってから、すぐにポンと記事が消えたりして、怖いなと思っていたけれど、すぐに戻せば大丈夫だったのですが、いつの間に消えていたのか。。もう、戻ってこないみたいです。うう・・。

保存は便利になったけれど、ゴミ箱に入らないシステム。
反省しなきゃです。
はぁ。はぁー!
とくに明後日のは、結構頑張って書いたのになぁ。
はぁ。

それだけです。どこかに呟きたくて・・・。

おはようございます(^-^)

  1. 2017/04/22(土) 07:49:25 |
  2. URL |
  3. 道明寺&牧野大好き
  4. [ edit ]
お久しぶりです(^-^)
簡単にラクな方に転ばないのが
つくしなんですかねー(^-^)/

道明寺なんて15個?も別荘あるから
毎日バカンス&超高級ブランド買い物&エステ三昧なのに……あー!うらやまー
でもそんなミエミエな玉の輿願望女は
道明寺が選ばないか…うん(^-^)
野性の勘!つくしと幸せになってね

それにしても、道明寺ってキャラ、つくしに出会うまでは童・なのがいい味出してますよね…
漫画でも道明寺の上半身裸はよく描かれ
てたけれど本当にきれいでセクシー…
つくしいいなー…道明寺とHできてー!
いつもありがとうございます(^-^)

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ときどき浮かぶ妄想を書き留めたくて始めました。

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