Happyending

Happyending

なんでも俺は記憶を無くしたらしい。
あいつらは俺に「はやく思い出せよ」なんて言いやがるが、何のことだか、さっぱりわかんねぇよ。
まあ、別に、記憶なんかなくたって、何も困らねぇし、別にいいんだけどよ。

俺はババァの指示に従い、アメリカの大学に進学した。
親父の後を継いで、経営の道を進んでいくことに迷いはない。
だから、この選択に特に疑問はなかった。
大学の勉強と親父の秘書としての仕事を淡々とこなしていく。
俺の生活には色がない。毎日遅くまで、やるべきことをこなすだけだ。
不満がある訳でもない。でも、なんだ?この虚無感は。

親父は一時体調不良となり仕事をセーブしたが、俺が秘書となり、親父の分も動いた。
この世界は顔つなぎが重要だ。だから、その意味でも、都合は良かったのだろう。
「ついに道明寺司が表舞台に登場した」と、経済界もマスコミも俺に注目している。

俺だって、馬鹿じゃない。今は、バックにいる親父のおかげで、良いように注目されているが、この先は実力をつけ、結果を出さなければならないことは理解している。

高校までは、好き勝手やってきた。まあ、道明寺への恩返しか。
やってやるぜ!見てろよ!



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