花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

司さんのご両親にお会いする。
それは、つまり、道明寺財閥の総帥と、道明寺ホールディングス社長に挨拶をするということ。
メープルの一社員に過ぎないあたしが・・・。

司さんのことだから、婚約を了承した時点で、この日が来ると分かっていた。
だけど、あまりに急な展開で、頭がついていかない。

ブライダルの定時が19時。
その後に司さんがここに迎えに来てくれるから・・
一緒にマンションに帰って、それから、すぐに着替えて・・
あ、何を着て行こう?
もう~。前もって分かっていたら、服だって、新調したのに。
靴とバッグだって。
クラシックなものなんて持ってない。。
そうだ、靴は、司さんにもらったパンプスがある。
あ、一張羅の紺色のワンピースもある。
バッグは・・きちんとしたものがない・・
もう本当にどうしようっ。

そうだ、桜子に連絡しよう!
バッグは貸してもらえばいいんだっ。


あたしは、すぐに桜子に連絡した。

「へぇ。それはまた、急ですね。バッグですか。では、いくつか、選んで持っていきます。19時にブライダルのところでいいですか?っていっても、ギリギリですね。」
「お願いっ!助かる!」
「協力するからには、きっちり決めて来てくださいよ、先輩っ!」

ひとまず、思い当たるところの段取りは付けた。
ふぅ~。
お会いしたら何て言おう。
とりあえずは、自己紹介?
あっ、手土産とか、どうするの?
どうしよう、どうしよう。
道明寺財閥のトップに安いお菓子なんて、持っていけないし。
メープルのお菓子なんてシャレにもなんない。
あー、もうっ、どうして、こんなに急なのよっ!


今更あれこれ考えたところで、どうしようもないんだけど、
そりゃ、やっぱり少しでも、良い印象を持たれたいじゃない?
あーでもない、こうでもないと考えて、頭はパニック寸前。
仕事のことなんて吹っ飛んでいた。
なのに・・

お店の方から声がかかる。
「牧野さん、お客様から、お電話。町田様よ。」
チーフがこそっと教えてくれた。

もぅ・・何なのよぉ。
どうして、今なの・・。


仕方なく、電話をとり、通話ボタンを押した。
「はい、牧野です。お電話変わりました。」
「あんた、沖縄でのこと、覚えてるよな。」
「・・はい。」
「あんたさぁ、きちんと謝罪しようとか、思わないわけ?メープルの社員だろ?客に、こういうことでいいのかよ。」
「申し訳ございませんでした。しかし、あの場では、新婦様もおられましたので。」
「じゃあ、今すぐ、謝りに来いよ。」
「え?」
「メープルの2501号室。すぐ来れるだろ?」
「しかし、現在は勤務中でして。」
「俺達の結婚式って、そっちからしたらデカイ仕事だよな?その客が要求してんだぜ。出て来いよ。」
「・・・はい。了解しました。」


どうして、こんな時に・・。

腕時計を見る。
もう18時30分を回ってる。
桜子が19時に来る。
その後には司さんも来ちゃう。
30分で謝り切れる?
相当頭にきているみたいだから、時間がかかるかも知れない。


「牧野さん、どうしたの?町田様からでしょう?」
「チーフ・・申し訳ありません。実は、先日沖縄旅行へ行った時に、町田様にお会いしていたんです。その時のことで、気分を害されていて。」
「まぁ、一体なにがあったの?」
「あの・・町田様に私と友人がナンパされて・・。私たちの知り合いが通りかかって、その場を助けてくれたのですが、その時に町田様をプールに投げ込んでしまったんです・・。」
「ええ~!?それで、どうしろっていうの?」
「謝罪に来いと言われました。」
「謝罪に?」
「はい。ですので、今すぐに出てもよろしいでしょうか?」
「町田様には契約をいただいているし。それは、構わないけれど、一人で大丈夫なの?私も行きましょうか?」
「いえ、旅行中の個人的なことで、ブライダル部門とは関係がありませんので。」
「そう。分かったわ。でも、何かあれば、すぐに連絡してちょうだい。」
「はい。申し訳ありません。」


あたしはすぐに荷物をまとめて、お店を飛び出した。
今すぐに来いということは、すでに2501号室にいるということ。
この時、あたしは、てっきり、新婦の真里さんも一緒にいるのだと疑っていなかった。
二人の前で謝罪にをすることになるのだろうと。
まさか、町田隆弘一人の部屋に行くことになるだなんて、予想していなかった。
後から考えれば、新婦となる真理さんの前で、そんな話ができる訳もないのに・・。
完全にパニックになっていて、冷静な判断ができていなかった。
一人で、謝罪に行く必要なんてなかったのに・・。


桜子が来るまであと20分しかない。
急がなきゃ。
あたしは、ブライダル部門の制服のまま、2501号室へ向かった。



***



「すみません。三条と申しますが、牧野つくしさんと約束をしているのですが。」

ハンドバックをいくつか持って、メープルブライダルへ到着したのは、18時45分。
自宅で連絡を受けた私は、すぐにバッグを3つほど持って、うちの車に乗り込んだ。
自宅からここまで30分。
予定より早く着いたけれど、早めに来て緊張しているだろう先輩に活を入れるつもりだったから丁度いい。
そう思ったのに、先輩はそこにいなかった。

あれほど、焦って電話をしてきたくせに、いないなんて・・。
私は、ブライダルショップに声をかけて、先輩を呼び出した。


「牧野とお約束でしたか?申し訳ございません。只今、牧野は席を外しておりまして。」
「どちらに行かれたか分かります?」
「お客様からの呼び出しがあって、そちらに。」
「差し出がましいことを申しますが、どちらか教えていただけますか?急用なんです。」
「すみません。どこかは聞いていなくて。」


・・・。
何だか、おかしい。
違う、絶対におかしい。
いくら真面目な先輩だからって、これから道明寺さんのご両親に会うという、こんな大切な時に、連絡もなく席を外すなんて。
しかも、行き先を伝えていないなんて。

何かトラブルがあったに違いない。
急いで解決しようとする何かが。
それで、飛び出して行ったに違いない。


何だか、嫌な予感がする。
私は昔から、悪事に関する勘には優れている。
自慢にもならないけれど。
だから、この人から聞き出すしかない。


「すみません。私達、実は、これからすぐに、道明寺HD支社長の道明寺司さんと食事へ行く予定なんです。遅れては困るんです。どうしても、連絡がとりたいのですが。」
「えっ!?道明寺支社長とですって!」
「何かトラブルがあったのでしたら、支社長に連絡が必要です。」
「ええっ?!」
「事情を教えてください。」
「それは・・」


渋々ならがら、その人から教えてもらった事情。
私には、思い当たることがあった。
町田隆弘。
メープル沖縄のプールサイドで、道明寺さんがプールに投げ込んだ男だ。
あの男が、先輩を呼び出した。
一体どこに?

女一人を呼び出すなんて、絶対に何かある。


道明寺さんに連絡すべきだ。
そうだ、あきらさんなら、道明寺さんの連絡先を知っているはず。

私はすぐに、あきらさんの携帯を鳴らした。



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  1. 続・俺の女
  2. / comment:3
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  1. 2017/05/02(火) 23:00:37 |
  2. |
  3. [ edit ]
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今晩は(*^^*)

  1. 2017/05/02(火) 20:53:59 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
明日から私にとってのGWが始まりますが、なんと今日も来客が・・。
お話を書くことに集中できないのですが、何せ早く完結させたくて、少しずつアップしています。つくしちゃん、どうなる?という久しぶりにドキドキする展開。根気強くお付き合い頂き、ありがとうございます。でも、この展開、皆様の予想を裏切るかも・・(汗)。

さと⚫︎様
町田・・ええ悪さしてますね。バカめ・・。
司さん、間に合うかな。間に合わなかったら・・どうしよう。

ふぁいてぃ〜んママ様
つくし、危機管理なってませんよね〜。そりゃ、司さんも過保護だになるって・・ね。ま、アンポン町田には制裁を食らってもらう必要はありそうです。

GWいつもより、少しずつでもお話を進めていこうと思います。
では明日も、AM5:00で!

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  1. 2017/05/02(火) 11:19:07 |
  2. |
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