花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

『って、なんであんたここにいるのよ~っ!!』
大学から、お邸のあたしの部屋へ帰ると、そこにはNYへ戻ったはずの道明寺。

「あ?お前、それが、愛する婚約者に対する態度かよ。」

「なんで?なんで?なんで?」
「来月から、道明寺ホールディングス日本支社の専務になった。」

「聞いてない、聞いてない、聞いてなーい!」

「言ってねぇんだから、知らなくて当然だろ。嬉しすぎて、言葉もねぇか?」

「ちっ、ちっがーう!!」


あっ、あたしはね、卒業まで、離れてても、頑張って勉強するつもりだったんだからね!
会えなくても、道明寺のことを想って、耐えるつもりだったんだから!

「そんな努力する必要ねぇよ。」
「えっ。」
「ダダ漏れ。」
「あぅ。やばっ。」


「お袋が、牧野さんによろしく、だってよ。」

「いや、そんな。あたしもきちんと挨拶・・」
「俺が言っといたから、心配すんなっ。」

そういって、あたしに頬を摺り寄せて、ズルズルとベッドへ引きずり込む。

ちょっと、待って~、と暴れるあたし。
「なんだよ、久しぶりの婚約者に、冷てぇな。」
と、首をかしげて覗き込んでくる。

はっ、反則だよ。あたし、その視線に弱いんだから!
やめてっ、近づかないで~!


『って、あんた、あれから10日しか経ってないじゃん!!』

「俺が、お前から離れられる訳ねぇだろが。そんぐらい分かれよ。」

・・・
俺様に拍車がかかってる。
そんなの分かるかぁ!
あたしのセンチメンタルな気分を返せぇ!

そう思ったんだけれど、
「お前はホント素直じぇねぇな。」
と言われながら、髪を撫でられ、キスを落とされて・・・
結局あたしはノックアウトしてしまった。


************


それから、4年がたった。

大学を卒業したあたしは、予定通り道明寺ホールディングスへ入社し、
楓社長の指示に従い、道明寺の第二秘書になった。
そして、あいつの直接指揮の元、未来型農業のプランを任され、奔走した。

その企画も、なんとか軌道に乗り始め、やっとほっと一息つけるようになった。


今日は久しぶりに二人で過ごす日曜日。
ソファで紅茶を飲みながら、
「なぁ、もういいだろ?結婚しよーぜ。」
とあたしの肩に腕を回してくる道明寺。

最近の道明寺の口癖は『結婚』・・なんだよね。
「もういいってなによ。」
「仕事。」
「失礼な言い方ね!
こんなあたしだって、少しは道明寺の役に立ちたいって思ってるんだよ。
それに、育てて下さった社長にも申し訳ないもの。
社長の期待を裏切りたくない。」

あたしだって、そろそろ結婚・・っていうことも頭にチラついたりはする。
忙しいあたし達は、結局ずっと道明寺のお邸で生活していているから、夜遅くなっても道明寺に会えるし、会えなかった4年間を思えば贅沢な日々なんだけれどね。
でも、道明寺が長期の出張に出ている時なんかは、奥さんになったら、一緒について行けるのかなぁとか、もっと気軽に連絡を入れたりできるかなぁとか、思っちゃったりする・・。
もし赤ちゃんができたら、子供の話なんかもできるのかなぁ・・とか・・。

でも、どこまで頑張ったら、楓社長に認めてもらえるのか、それが分からなくて、
結婚なんて軽々しく口にだして、社長にがっかりされたくないなとか、そんなことも思ってしまうんだ。


「お前、ちょっと勘違いしてんな。」
「・・・?」
「ババァのことだよ。」
「勘違いなんてしてないと思うけど?」


「ちょっとこれ、見ろよ。」
そう言って出してきた、洋雑誌。
経済紙の特集ページ?
その中の、1ページを道明寺が指差す。

そこには、
道明寺ホールディングスの女社長 道明寺楓氏のインタビュー記事。
『現在、順風満帆な経営状態にある、道明寺ホールディングスですが、
楓社長が、次に手に入れたいものは?』
という質問に対して・・・

『孫です。こればかりは、私ではどうしようもないのですが。』
とアメリカンジョーク混じりに答えたと書かれている。


「うっそ~!!」
「嘘じゃねぇよ。」
「あの魔女がこんな記事を載せるなんて・・」
アタフタするあたし。

「お前が仕事ばっかしてっから、焦ったんじゃねーの?」
と笑いながらいう道明寺。
あたしは開いた口がふさがらない。


「それだけじゃない。」
「まだあるの?」

そう言って渡された、一通の封筒。

「親父からだ。」
「ええ~?」

緊張しながら受け取り、中を確認する。
そこには・・・

「こっ、これって!?」
「俺たちの披露宴の招待状。披露宴は6月末にNYだとよ。」

「ええ~っ!ちょっとっ!ちょっと、待って!!」

頭がパニックで話についていけない。
ちょっと、まって。
あたし、まだプロポーズの返事してないよね?
っていうか、道明寺のプロポーズってあれって、どれが本物だったの??


「もうあきらめろよ。お前は包囲されてんだよ。」
「でも・・」
「お前、俺と結婚するの、嫌か?」
「そんな訳ないじゃん。結婚・・したい・・よ?」


ふぅ・・と道明寺が大きく息を吐いた。
「本当は、親父やお袋になんかに、先こされたくなかった・・けど、
お前が一番心配してるのは、そこなんだろ?」

「あの二人は、とっくにお前のこと認めてる。
お前が心配することなんて、何もない。」

「道明寺・・・」

真面目な顔の道明寺が、ポケットから光る指輪を取り出して、
あたしの左手の薬指に滑らせる。
茫然と見つめるあたしの目には、きれいなダイヤの指輪が映った。

ゆっくりと道明寺を見上げると、
『牧野つくしさん。私と、結婚してください』

今までで一番真剣なプロポーズ。
素直にあたしの心に響いてくる。
左手をとられたまま、見つめ合う。

泣きたくなんてないのに、涙がこぼれてきちゃう。
あたし、こんなに幸せでいいのかな・・・。

言葉が出ないあたしに向かって、
「牧野、マジで、はやく返事くれねぇと、俺、死ぬかも。」
という、道明寺にふふふっと微笑んで、

『喜んでお受けします。』
と答えた。




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最終回のはずが、終わりませんでした。
明日でラスト!たぶん・・です。
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  1. あなたに会いたくて
  2. / comment:6
  3. [ edit ]

Re: タイトルなし

  1. 2016/09/15(木) 18:25:05 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
> 昔から読んでたら、今はこんなに話が進んでいて驚きました。

とは嬉しいです。
初めの方から読んでいただいていて、また忘れずに読んでいただけるとは…。
ありがとうございます。
また、息抜きにでも遊びにきてやって下さい(^ ^)

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  1. 2016/09/14(水) 20:30:08 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントありがとうございます^ - ^

  1. 2016/09/14(水) 12:49:07 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
司君のプロポーズは、正直、どんなのがいいのか、悩みました(^^;;
今回は強力なアシストが入る感じで。
相手がかなりマジメ設定のつくしちゃんなので。

ではまた夜に〜。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/09/14(水) 09:32:20 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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  1. 2016/09/13(火) 23:54:46 |
  2. |
  3. [ edit ]
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管理人のみ閲覧できます

  1. 2016/09/13(火) 23:03:53 |
  2. |
  3. [ edit ]
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