花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

ニューヨークと日本の二重生活。
つくしの妊娠が分かるまではそうしていた訳だから、今更なことではあったが、やはり身重のつくしをニューヨークに一人でおくということは、心配で仕方がなかった。

しかも、やはり9月は多忙で、月末に3日ほど会えただけ。
心配にもなるってもんだ。


そして、10月末。
やっと1週間程度の渡米チャンスを得た。
ほとんど毎日、電話やLINEをしていても、ほぼひと月ぶりに妻に会うのは僅かに緊張する。
が・・早く会いてぇ。

午後に降り立った空港。
待たせてあるリムジンに向かい、速足で歩く。
この時間は、つくしはメープルのはずだ。
すぐにメープルに会いに行くつもりで、リムジンに滑り込んだ。


っ・・・!!!

滑り込んだリムジンの中。
誰も乗っていないはずなのに、人の気配がした。
はっと身構えると、黒いシートに沈み込むようなつくしの姿が飛び込んできた。

「お前っ、なんっ・・・」
「迎えに来ちゃったよ。」

照れたように笑うつくしが、本物だと気付くまでに、約5秒。

ガバッ!
現実を捕らえた俺は、妻の腕を引き寄せ、抱きしめた。

温けぇ。
柔らけぇ。
ホンモノだ・・。


つくしの髪に顔を埋めながら、彼女のぬくもりを味わう。

「今日はどうしたんだよ。仕事は?」
「あ、うん。ほら、今から検診なの。だから、午後からお休みをもらっているから。司さんのお迎えもできるかなと思って、来ちゃった。」
「検診って、お前、そんなこと言ってなかっただろ?」
「最近忙しくて忘れてたの。そしたら、お義母様から言われちゃった。そろそろ、検診じゃありませんか?って。ぷぷ。」

お俺の胸に顔を埋めて、つくしがコロコロと笑う。
実際、つくしの妊娠を、俺の両親はすげぇ喜んでいる。
出産はニューヨークでなんつー話も本当にあったぐらいだ。
もちろん、俺が許さなかったが。

「お義父さまもね、先月の検診の時には、一緒についてくるとか言って、大変だったの。もちろん一緒になんて行ってないけど。」

当たり前だっ。
どこの世界に、義理の父親と検診に行く嫁がいるんだっ。

「お義母様もね。男の子でも、女の子でもいいけれど、性別が分からなかったら、名前も考えられないわとか言っててね。」

は?何で、ババァがそんな心配しやがるんだ。
子供の名前は俺が決めるに決まってんだろ。
毎日呼ぶ、俺の子の名前だ。
ババァになんか決めされるかよ。

やべぇな。
完全に俺が出遅れてる。
このままじゃ、オヤジたちに出し抜かれるかもしれねぇ。

「俺も、今から検診に行く。」
「ええーっ!?」


俺は、アメリカでの検診に付き合ったことがない。
あのエコー検査ってやつも、7月に見たきりで、その時には、何がなんだか分からなかった。
その後は、エコー写真を見せてもらっていたが、はっきり言って紙切れ一枚じゃ、なんも分かんねぇし。
今日は、絶対に付き添ってやる!
俺は、運転手に行き先を告げた。


病院までのリムジンの中。
俺はそっとつくしの腹に手をのせる。

この1か月で、すげぇ大きくなってる。
妊娠7か月になるつくしの腹は以前とはだいぶ違う。

俺の手に、つくしの手が重なった。

「あのね。時々、ぼこぼこって蹴る感じがするの。」
「へぇ。」

その時、俺の手の平に、ぼこっと何かが当たる感覚。

「うぉっ!」
「ね?」

くつくつと笑う妻の顔が、一瞬、母親の顔に見えた。

「パパに会えてうれしいね。ポコちゃん。」
「ポコちゃん?」
「うん。最近、つけたの。名前。」
「勝手に付けんなよ。名前は俺が付けるから。」
「ぷぷぷ。」

「性別、聞いてねぇんだよな?」
「うん。わざわざ聞かなくてもいいかなって。」
「ん。」
「でもさぁ。この子、すっごく動くんだよね。元気な男の子かも知れないな。」
「お前に似てても、ちょこまか動くだろ?」
「ぷぷぷ。うん。」

生まれるまで性別が分からねぇってことは、男女両方の名前を考えとく必要がある。
ババァになんて、任せねぇぞ。

「子供の名前は俺が付けるからって、ババァに言っとけよ?」
「あはは。うん。残念がると思うけど。」
「放置しろ。」

あはは・・と笑うつくしをじーっと見つめる。
1か月近く会えなかった、俺の愛しの妻。

そのまま後頭部を引き寄せて、斜めに顔を近づける。
つくしの笑いも止まった。
チュッというリップ音をさせながら、何度も何度も吸い付いた。
久しぶりの感覚についつい夢中になって、
つくしのカシュクールのワンピースの合わせに手を伸ばす。
滑り込ませた手の平の感覚。

胸も、かなり大きくなった。
やわやわと揉んでいると、理性が飛びそうになる。

やべぇな。ここはリムジンだし・・
これから病院だ・・
だけど、もう少しだけ・・

舌を絡めあいながら、俺の手がスッとつくしの体に沿って下り、
ワンピースの裾を捕らえる・・

ガシッ!

とたんに、手を掴まれた。

「これから病院なんだからねっ!!」

半分蕩けてるくせして、真っ赤な顔で上目遣い。
つくしの方が案外理性を保っていたらしい。
だからと言ってキスは辞めない。
仕方なく、もう一度キスに集中した。


病院に到着すると唇を放し、
「今晩は覚悟してくれ。」
そう言うと、
つくしが頬を膨らませて、もうっ、と俺の胸を叩いた。



***



「こちらが頭です。」
ほう。
「こちらが胃です。」
へぇ。
「こちらが、足です。」
割と長げぇんじゃね?


____病院の診察室。
つくしの腹にあてられた、エコーのプローブがいろんな方向に動いていく。
女性医師がカチャカチャと機械を操作しながら、器用につくしの腹の上を動かすプローブを思わず見つめる。

・・・俺も、やりてぇ。


「順調に育っているようですね。」
「ありがとうございます。」

つくしが嬉しそうに、俺を見た。

「何か、不安な点や、ご質問はありますか?」
と医師が聞いた。

「俺も、それ、できんのか?」
「え?」「は?」

女性医師とつくしが同時に俺を見た。
驚くなよ。真剣に聞いてんだ。

「エコー検査のことですか?」
「あぁ。」
「これは、医師か、資格を持った専門の職員しか取り扱うことができません。」
「そうか・・。」

マジ、残念。

残念がる俺の様子に、医師が言った。

「ですが、体に害にはなりませんので、私の見ているところで少しだけなら許可しますよ。道明寺さん。」

女性医師が笑って、俺にプローブを差し出した。

「司さんっ!そんなこと!!」

起き上がろうとするつくしを無視し、
俺は黙って、医師と席を変わった。
医師が、プローブにゼリーをつけてくれた。

「奥さん、寝ていてくださいね。」
「は・・い。」

つくしが黙って、ベッドに横になった。

「道明寺さんは、強くおなかを押さないで下さいね。」
「やっ・・なんか、クスグッタイ・・ひゃっ・・。」
「つくし、動くな。」

ツーっとプローブを走らせてみるが、はっきり言って、何を見ているのか分かんねぇ。
まぁ、素人の俺じゃこんなもんか。
医師も黙って俺の様子を伺っている。

おっ。
おおっ。
足の骨だ。
おおっ。二本ある。

なんだ?これは?
三本目?短けぇぞ。
なんか映ってんな。

集中していた俺は、つくしと医師が俺を睨んでいることに気づかなかった。


「おい、これ、なんだよ。真ん中。」

はっと、顔を上げると、二人がすごい形相で俺を見た。

え・・?

は・・?

つくしが、プルプル震えている。
隣であわてた女性医師が、

「はい、終了しましょう。」

と言い、さささっと、俺からプローブを奪った。
タオルでつくしの腹を拭き、着替えを促す。


「おい、さっきの・・」
さっきの疑問の答えを知りたい俺。

つくしが大きくため息をついた。
「先生・・・もう、いいです。私にも、分かりました。」

は?お前、分かったんか?

「くくくくっ。ごめんなさい・・・。」
医師が声を上げて笑い出した。

なんだよっ!!


「元気な男の子のようですね。道明寺さん。」


・・・。
・・・・。
つまり、あれは・・。


「ほらね、男の子みたいだって言ったでしょ?」

つくしが俺を睨みつつも笑ってる。


俺が見つけたもの・・・
それは、腹の中の子供のシンボルだったらしい。

そして、このことは、後々までつくしに愚痴られることになった。



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二次の世界なので、司のエコー許してくださいね。。。
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  1. その後の二人のエトセトラ
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

おはようございます(^^♪

  1. 2017/06/07(水) 09:28:24 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます!

もう本当にお話を終わりにさせたいぞ!!
今日は午前中休みだから、頑張りたい!

さてさて、
さ●様
今って、3Dや4Dが結構当たり前にあるんですよね。私は、いろいろあって、大学病院出産だったので、2Dでしたが・・・。サービスなんてないし・・。食事も、鉄分強化、病院食でした(笑)。そうだ、鉄分ウェハースがでてきたなぁ。
早く完結させるため、今から頑張ります!

スリ●様
出産と同時に性別が分かるほうがドラマチックかな?とか思ったんですが、今リレー中のせいか、自分には向いていないプチコメディーに走りたくなりました(笑)。リレーしていると、本当に、それぞれの得意分野?みたいなのがはっきりして、面白いです(笑)。

ka●様
私もね、エコーしたいお父さん、結構いるんじゃないかなって思う。俺がやっちゃる!みたいな。何が分かるのかは不明だけど・・。ポコちゃんは、多く使われているかもしれないですね~。


このままじゃ、20話超えてしまう!!
ピンチです。
何とかしたい・・・

今日は、夜までには一話!頑張りまーす。

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  1. 2017/06/06(火) 22:57:59 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/06/06(火) 21:35:10 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/06/06(火) 20:20:37 |
  2. |
  3. [ edit ]
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