花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「俺は、この見合い、受けようと思ってる。」


俺がそう言った時の、この女の間抜けズラったらねぇ。
慌ててナプキンで口を拭き、両手を膝に降ろした。
そして真剣な表情になって、俺を見る。

「色々と親切にしていただいて、本当にありがとうございました。ですが、私、このお見合いを受けるつもりは無いんです。初めから、そう考えてきました。申し訳ありません。」

きっちりと丁寧に断りを入れ、頭を下げる女。
こいつが俺同様に、乗り気じゃねぇ見合いに来ていたことは知っていた。
しかし、この俺をそう簡単に断るなんてな。
少なからずのショックは隠せねぇ。
だからと言って、俺は一度捉えた獲物は逃さねぇけどな。


「理由は?」
「え?」
「見合いを受けない理由は?付き合ってる恋人がいるとか?」
「いっ、いえっ!そんなことではありません。」
「じゃあ、何だ?」

俺に問い詰められるとは思わなかったのか。
彼女がしどろもどろになっている。

「何・・と言われても・・。その・・そうですね。まだ結婚は考えられないんです。弁護士になって2年目で、まだまだ勉強したいこともありますし。」
「結婚しても、続けられるんじゃねぇの?」
「えっ?」
「結婚しても、仕事を続ければ問題ねぇんじゃねぇの?」

俺の提案は思いもかけないことだったのか、彼女はしばらくポカンとし、それから、我に返った。

「いえ。その・・本当に、今、そういう余裕がないんです。翌日の裁判に備えて、晩ご飯も適当に済ませてしまうことも多いし、お掃除も、1週間まとめてしているような状態で。とても、家庭を持つような時間的余裕はないんです。」
「食事や掃除は問題ねぇよ。うちにはシェフとメイドがいるからな。」
「はぁ??」

俺からすると、彼女の言っていることは、全くもって理由にならないことばかりだ。
何が、結婚の足かせになっているのか訳が分かんねぇ。

キョトンとしている彼女に向かい、畳み掛けるように言ってやる。

「むしろ、俺と結婚した方が、生活、楽になるんじゃねぇの?」


・・
・・・・。
・・・・・・。

バン!!!


しばらく俺を見つめたまま、呆然としていた彼女だったが、いきなり、思いっきり机を叩いた。


「そーいう問題じゃないでしょう!?生活が楽になる??結婚って、そんな理由でするものじゃないですよねっ!だいたい、好きでもない人と結婚なんて、考えられませんっ!!」

そう言い切ってから、急に恥ずかしくなったのか、彼女が頬を赤らめて下を向いた。
そして、下を向いたまま、何やらモゴモゴ言い続けている。

「いや・・だから・・。今、無理に結婚しなくても、いつか、自然に好きになれる人が現れたらいいなって思っているんです。お見合いで、結婚を決めるつもりは無いんです。それに、一生そんな人が現れなかったら、それはそれで、仕方がないかなって思うし。」

「一生独身か?」
「そうですね。そうなるかも知れませんし、誰かに出会うかも知れません。」


つまり・・俺のことは好きじゃない。
好きじゃないから、結婚は考えられない。
そういうことらしい。

俺は一目見たときからこいつのことが気になって仕方ねぇのにな。

真剣に本を読む横顔。
躊躇なく池に入る勇気と優しさ。
掴んだ手の温もり。
バスローブから出た、白くて華奢な手足。
俺の前でも、美味そうに大口開けて食う仕草。

彼女の何もかもに魅かれているという自覚が、俺にはある。
彼女を離したくない、離しちゃいけねぇと、俺の本能が訴えている。

はいそーですか、なんて簡単に引き下がる訳にはいかねぇ。


「いつか自然に好きになれる人が現れたら」という彼女。

けどよ。
それが、俺ってことはねぇのか?
俺のことを好きになればいいんじゃねぇのか?
そうだろ?



「どうすれば、俺を好きになる?」

「え・・?」

「俺たちは今日出会ったばかりだ。それで好きかどうかなんて、判断できねぇよな。けど、これから、お前が俺のことを好きになるかも知れない。」

いや、必ず好きになってもらうが。

「それは・・そうですけど・・・。」

彼女が困った様に、俺を見つめている。


「付き合おうぜ。俺達。」


俺は真剣に、本当に真剣に提案した。
付き合っていくうちに、俺のことを好きになればいい。
それくらいは待ってやる。
そんで、絶対、落として見せる。
俺の気合いは十分だ。

なのに・・

「ええ~っ!!」

さも、あり得ないと言うような、彼女の返事。
だからって、諦めねぇぞ。

「いいだろ?結婚前提のお付き合いってやつ。」
「冗談は止めてください。怒りますよ。今は結婚はする気が無いって言いましたよね。」
「なんだよ。チャンスもくれねぇの?」


なんで、目の前の女にこんなにも食い下がっているのか?
自分で、自分が可笑しくなる。
だけど、俺の本能が叫んでる。

____こいつを逃がしちゃだめだ。


つまり・・俺は・・・。



「どうしてそんなに、私にこだわるんですか?あなたなら・・他にもいくらでも、いるんじゃないんですか?」

「俺は好きな女と結婚したい。」

「はい?」

「好きな女と結婚したい。お前だってそうだろ?」

「そうですけど・・。」

女が首を傾げている。


「お前に、一目惚れって奴だ。」


彼女の瞳が、大きく見開かれる。
何度も何度も瞬きをして、恐らく、息も止まってる。


「お前に惚れた。だから、お前と結婚したい。」


俺は今日、
生まれて初めて、女に告白をした。

そして、その言葉は、
生まれて初めての、プロポーズになった。



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いきなりプロポーズ(笑)。凄い本能だ。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:7
  3. [ edit ]

こんばんは!

  1. 2017/06/27(火) 22:39:40 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます!
突進してるよ、坊ちゃん。大丈夫か・・・(笑)。

さてさて、今日もコメントありがとうございます。
スリ●様
グイグイ司君、ツボですか?確か、グイグイつくしちゃんも、ツボだったような(笑)。テンポよく行きたいんですが、私にしては飛ばし過ぎたかなぁとやや反省・・。ま、いいか(笑)。

ひな●様
どっぷりハマって頂き、ありがとうございます(笑)。私も、司にプロポーズされたいです・・。そして、温かいコメントもありがとうございます。頑張っても出来ないこともありますし、頑張ったらできることもあるかなと思っています。ですが、無理せずに、書きたいことを書きたいように、綴っていきたいな(*^^*)

さと●様
そうそう。すでに断られているにもかかわらず、強引なプロポーズ。司以外の男がやったら、頭張ったおされてる(笑)。司だからこそ許されるんですよね~。あー、司、やっぱり好きだぁ!(笑)。

さち●様
いや~、ご期待に添えるかどうか・・(汗)。でも、久しぶりに、「司さん」以外の、ちょい強引な司。ちょっと書きやすかったりして(笑)。

の●様
タイトル、気になりますか?案外、そのままの意味なのですが、意味としては2つの意味を込めました。一つはありきたり、ひとつは、やや捻りあるかな?私の職場では、結構使う言い回しだったりするのですが、一般的にはあまり使わないんだろうなぁと思います。いずれ、F3を登場させて、説明しようかな?なんて、今のところは考えています。それとは別に、自分自身に対しては、「クヨクヨせずに、書いてみよう!」という、やる気switchを押す意味も込めています(^_^)v

か●様
我らが司君のプロポーズ!どうなるでしょうか・・・明日へ続く(笑)です。
また、続き、どうぞ読んでくださいね。

ふぁいて~んママ様
つくしちゃんは素直にジェットコースターに乗るでしょうか??ここから、司、どうする?全ては、私の気分次第(笑)です。へへ。

ま●様
そうですよ。私だって、この時点でノックアウトですよ!どうなるかなぁ。どうしよう?とか言って、明日の分はもう決めちゃってます・・。是非明日も、読んでくださーい。

あ●様
おっ、冷静に坊ちゃんへ注意が。そして、つくしちゃんに「踏ん張れ!」(笑)。坊ちゃんのしりぬぐいは、西田さんが嬉々としてやっていることでしょう。なんだかんだ言って、西田さん、坊ちゃんに甘いですからね(笑)。

こ●様
ドキドキしていただき、ありがとうございます。司がカッコ良すぎて、書いてる私も死にそうです(笑)。

H●様
鼻の穴が膨らむぐらい?(笑)。ありがとうございます。早朝出勤終わってから、是非読んでくださいね!

ではでは、明日の下書きは終わっています。
後はチェックして、予約するのみ!
では、明日もAM5:00に(^^)

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  1. 2017/06/27(火) 21:29:42 |
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  1. 2017/06/27(火) 18:38:17 |
  2. |
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  1. 2017/06/27(火) 12:58:26 |
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  1. 2017/06/27(火) 11:25:37 |
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  1. 2017/06/27(火) 08:20:15 |
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  1. 2017/06/27(火) 06:58:12 |
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