花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

『一目惚れ』って・・なんだっけ?


目の前の男性からの突然のプロポーズに、私の思考回路はパンク寸前。

私の記憶が正しければ・・
一目惚れというのは、一目見ただけで、恋に落ちるということ・・


そこでもう一度、目の前の、何故か自信満々な男性の姿をチェックする。

野性的な切れ長の目。
西洋彫刻のように彫りの深い、完璧な美貌。
理由は分からないけれど、何故か圧倒的なオーラを放つ人。

この人が私を?
信じられない・・・。
私、揶揄われているの?

自慢じゃないけど、私は、全くモテるタイプじゃない。
容姿だって、十人並みだし。
この歳になれば、自分のことは客観的に分かるわよ。
だから、こんなことを言われたって、浮き足立ったりしない。

私は大きく息を吸い込んで、それから言ったの。

「とても信じられません。」
「どうしたら、信じてもらえる?」
「どうしたらと言われても・・本気になんてできません。」

目の前の彼が、困った様な顔をしてる。
どうして、あなたが困るのよ。
そんな顔、捨て犬みたいな顔しないでよ。
なんだか・・私が悪いことをしているみたいじゃない・・。

「そんな顔しないで下さい・・。」
「振られる男に同情か?」
「ふっ・・振られる!?」
「そうだろ?」
「違いますっ!そんなことは・・」

目の前の彼の寂しそうな顔。
なんでそうなるの?
この人、本気でプロポーズしたっていうの?
私がそれを断ったから、傷つけちゃったの?
そんな・・私、そんなつもりじゃないのに。
だいたい、私たちは出会ったばかりで、そういうことを考える段階じゃないのに・・。
だから、この人を振ったとかそんなことじゃないんだよ?

あ~!もうっ!

「あの・・お見合いに来たくせに、結婚する気がないなんて、失礼なことを言ってごめんなさい。だけど、お見合いじゃなかったとしても、今日初めて出会った人と結婚の約束なんて、やっぱり私は出来ません。結婚は、好きになった相手と・・と思うから・・。」

「俺のことは、好きになれねぇって、そーいうことか?」
「いや・・その・・そう言っている訳じゃなくて・・」
「じゃあ、好きになるのか?」

そう聞かれて、私も考える。

この人を好きになる?
私が?
私、この人のことどう思っているんだろう?
一緒にいて、苦痛はない。
この人の俺様口調も、案外心地いい。
この人が、優しい人だってことは分かってる。

だけど・・

「あの・・でも・・。私たち、今日出会ったから、お互いのこと何も知りませんよね。お互いを知りもしないで、好きになるかどうかなんて、分からないと思うんです。」
「だったら、付き合おう。互いを知ればいいだろ?」
「その・・意味が分かりません。付き合う・・って、まだ好きになっていない人と付き合えますか?」
「俺は、お前が好きだから、問題ねぇけど?」

うっ。
この人、今、何て言った?
私のことが好き?
好きって言ったの?
嘘でしょう?
こんなにストレートな告白・・初めてだよ。

「でも・・。」
「なんだよ。やっぱり、振るのかよ。」

この人を説得しようとしたら、やっぱり、寂しそうな顔をされた。
私が、この人を傷つけている。
本当に、そんなつもりは無いのに・・。
どうしたらいいの?
どうすれば、彼を傷つけずに済む?


「あのっ、振るとか、そういうことじゃないんです。私たち、まだ、そういう段階じゃないですよね?だから、そっ、そうだ!まずは、お友達になるって言うのはどうですか?お友達として、お互いのことを知れば、あなたのことを好きになるかも・・」

わっ、わたしってば、何言っちゃってんのよっ!
なんて中途半端な事言ってんの!?
でも、ダメなのよ。こういう目をされちゃうと、どうしても強気にいけないの。
うーっ。
もし、好きにならなかったらどうするのよ。
余計に、この人を傷つけちゃうじゃないの。
だいたい、まだ、結婚なんて考えていないのに・・。

思考回路の中を、グルグル迷走している私。

そんな私の言葉を聞いて、目の前の彼が、嬉しそうに笑った。

ドキン・・
あ・・今の顔・・凄く素敵・・・

この顔を見てしまったら、少しくらい流されてしまってもいいような・・そんな気分になってしまう。


「仕方ねぇから、それで手を打つ。」
「お友達から・・でいいの?」
「俺のことを好きになるまで、逃さねぇから。」
「いや、その・・好きになるかどうかは・・わかりませんが・・」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだ。覚悟しとけ。」

ぷっ。
なんだか、この人、憎めないなぁ。
勝手に話を進められてるような気がするけど、でも悪い気はしない。
こういう強引なタイプって苦手なはずなのになぁ。

まぁ、いっか。
お友達になるぐらい。
好きになるかどうかは、そこから考えたらいいことだし。
もしかしたら、この人の熱が冷めるかもだし。

「よろしくお願いします。」
思わず、そう言って、笑ってしまった。

「おう。とにかく、食うか。今から、メインとデザート来るからよ。」
「メインっ?」
「肉、いらねぇの?」
「いえ、いります。」
「だろ?」
「デザートも食べます。」
「おう、任せとけ。」

目の前の男性が、楽しそうにどこかへ電話している。


男友達っていうのもいいかも知れない。
いきなり付き合うっていうのはハードルが高いけど、男友達に遠慮する必要なんてないもんね。


それから、私たちは、結構いい雰囲気で、食事を楽しむことが出来た。
私の幼少時からの苦労話なんかを、彼が笑いながら聞いている。
奨学金で大学を出た事とか、バイトの掛け持ち最高5個したとか・・そんな話。
彼はどう見ても、お金で苦労なんてしていないタイプ。
それなのに、私のこと、馬鹿にしたりなんてしないのね。
そんなところにちょっと惹かれた。


食事も終わって、お腹もいっぱいで、時計を見たら、もう、夕方の4時。
コーヒー飲みながら、こんなに話をしていたなんて・・
また会いたいなって、素直にそう思った。


「夜は仕事あんだよな。」
そう言って、面倒くさそうにしている彼が、なんだか可愛い。

それから、胸ポケットから名刺を取り出し、そこへボールペンで何か書き込んでいる。

「俺の連絡先。」
「あっ、じゃあ、私も。」

私も慌てて、バッグから名刺入れを取り出した。

お互いに名刺を交換する。

そして、その名刺に視線を落とした。


え・・・?
・・・・?
なに・・これ・・?


そこに印刷されていた文字を見て、私の思考回路は完全に停止。
名刺を持った手が震えて、一気に冷たくなる。


だって・・
だって、そこに書かれていたのは・・


【道明寺ホールディングス 副社長 道明寺司】



知っているようで、全く知らない人物の名前。

私は、声を出すことも、その名刺から視線を逸らすこともできなくなった。



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正体をしれっと暴露。大丈夫でしょうか・・?
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  1. Switch(完)
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

こんにちは!

  1. 2017/06/28(水) 17:17:48 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
突如湧いた妄想からのお話。この辺りで妄想も尽きて来た(汗)。

とりあえず、お友達かぁ。
どうするかなぁ。

さてさて。
ka●様
男女二人の純粋な友情は成り立つか?・・難しいですねぇ。これは。私にも、男友達と呼べる人は数人いますが、これが、私がもしも未婚だったとして、完全な友情として成り立つか・・?うーん。自分が、結婚している今だからこそ、今の状態ならありえると言いたい・・かな?これは本当に難しい。自分のこともですが、相手の気持ちは絶対に全てを理解できるわけではないですものね。人間の永遠のテーマかなぁ。で、今回のこの二人は、はっきり言って、全然純粋じゃないので(笑)、心置きなく、司くんに突き進んでもらいたいですね!(笑)。

椿●様
つくしちゃんからの焼きもちかぁ。まだ、そこまでに至ってないか(笑)。そうか、じゃあ、そんなエピソードも考えようかな・・。って、分かりませんが(汗)。司に、他の女の影って難しいんですよねぇ。司好きだから(笑)。

スリ●様
そうなんだ!スリ●さん、グイグイ行くタイプなんですね!いや、羨ましいかも。私は、行きそうで行かないタイプかな?滋さん好きかぁ。原作では、つくしちゃんよりは断然素直ですよねぇ。あの素直さは好きだな。でも、自分で二次を書くと、なかなか素敵な滋さんを書くチャンスはない・・です(汗)。いつか、書きたいな。

か●様
Switchの意味。本当にそれほど深くないんです。引っ張りすぎちゃってるかな。早いとこ、F3に登場してもらい、説明させねば。本当に、ありきたりですよ!それから、ここからが、いわばスタート!司の正体が分かって、二人はどうなるでしょうか!って、これからも私も考えまーす。(笑)


さて、今晩、1話書きたいなと思っています。
できれば、明日の定時に!
では〜!

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  1. 2017/06/28(水) 08:53:35 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/06/28(水) 07:41:26 |
  2. |
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  1. 2017/06/28(水) 06:03:01 |
  2. |
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  1. 2017/06/28(水) 05:28:23 |
  2. |
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