花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

ドクッ・・ドクッ・・・

俺の左側に、牧野の重み。
そして、シャンプーの香り。

今までで一番近い距離。
やべっ。自分の心臓がうるせぇ。

これって・・つまり、そーいうことだよな。
『友達』は終わりってことだよな。
ったく、遅せぇんだよっ、牧野。

でも、いい。
俺に決めてくれたっつーだけで、いい。

牧野が俺を拒むとすれば、それは俺のバックグラウンドが理由だと思っていた。
今日は、そんなの関係ねーぞって言うつもりだった。
そうだ、全く関係ねぇ。
俺が道明寺財閥の後継者だっつーことなんて、俺の付属品だ。
そんなもん関係なく、俺自身を選んでくれって言うつもりだったんだ。


俺は、左手をそーっと伸ばして、牧野の膝の上にある彼女の右手を掴んだ。

柔らかくて、小さな手。
あの時、池に入った彼女を引き上げた時にも、この手をとった。
あの時は無意識だったが、今は違う。
俺の意志で牧野の手を握っている。

牧野は全く抵抗しない。
俺は、彼女の手をぎゅっと包み込んだ。

女と手を繋ぐ行為。
俺にとっては、初めての行為だ。
アメリカのパーティーでは、どっかの令嬢をエスコートしなけりゃならない時もあった。
だが、手なんて繋がねぇ。
俺から、女に手を出すことはしない主義だ。
俺の腕につかまらせるまでは許容せざるを得なかったが、俺から女に触れたことは一度たりともなかった。

映画なんて目に入らねぇ。
つーか、この映画、いつまで続くんだ。
早く終われよ。

なあ、キスぐらいはしていいか?
これだけ凭れかかってるってことは、OKだよな?
俺に、その身の全てを預けてくれたってことだよな?

ゴクッ・・・。
たかがキスでこの緊張って何なんだよ。


俺の肩に凭れている、牧野の顔を覗き込む。


・・・?
おい・・・まて・・・・


すぅー。すぅー。


牧野は映画なんて見ちゃいねぇ。
彼女瞳は完全に閉じられていた。


・・・って、寝てんじゃねぇーかよ!!!
しかも、速攻かよっ!!

信じらんねぇ・・・。
ありえねぇ・・・。


はぁ~。
思わず、周囲に響くほどの溜息が漏れた。

俺の緊張は、一体何だったんだ。
だが・・・ある意味納得だ。
牧野がこんな積極的なはずねぇんだ。
シャンパンを飲んだ時点から、もう眠そうだった。
恐らくは、俺との時間を作るために、こいつも無理をしたんだろう。


どっと力が抜けると同時に、俺も睡魔に襲われる。
牧野の重みを感じながら、牧野の右手を握ったまま、俺もゆっくり瞼を閉じた。



*****



うーん・・。
あれぇ・・瞼が重い・・。
私、寝て・・た・・?
ここは・・どこ・・?

しばしばと薄ーく目を開けて、キョロリとすると、そこはなんだか暗い部屋で、チラチラと光が見える。

ん?あれ?
くんくん・・いい匂い。
これって・・
少しだけ上を見たら、そこには道明寺の寝顔。

あれぇ?何で?
こんな近くに道明寺がいるなんて。
なんだ・・これって、夢かぁ。
道明寺っていい匂いがするんだよね。
まーいーや。もう一回寝よ。

もう一度目を閉じようとした瞬間に、夢の中の道明寺の目が開いた。
あれ?夢の中の道明寺が起きた。
目が近い。凄く近い。

でも・・眠い・・。
そのまま、また、瞼が閉じてしまう。
だって、昨日は徹夜だったのよ。
だから、眠いんだもの。


目を閉じた瞬間に、何かが唇に触れる感触。
何これ・・?柔らかい・・。
やだ・・気持ちいい。
唇からちょっとだけ離れたかと思ったら、また触れてくる。
やだ、離れないで。
だけど、なんでこんなに気持ちいいの?
蕩けそう・・・。
何て・・いい夢・・・。

あぁ・・だめだ・・力が抜ける。

そう感じたとたんに、後頭部を支えられる感覚。
それと同時に、口の中に何かが入り込む。

クチュリ・・クチュ・・・・


やだ・・苦しいよ・・
窒息しちゃう。
あ・・大丈夫だ。息できた。

うっ・・あん、また。
溺れそう・・。
でも、凄く気持ちいい。
なんか、私・・幸せ・・。
ずっと・・・このままでいたい・・。


その感覚を逃したくなくて、思わず、左手を伸ばして何かにつかまった。
すると、右手がぎゅーっと握り込まれる。
え・・?

クチュ・・チュ・・チュパッ・・

耳から聞こえる音が、やけにリアル。
これ、本当に夢・・なの?


そう思った瞬間から、急激に現実に引き戻されていく。

離れたくない・・そう思ったのに、
その心地良い温もりが、私の唇から離れて行く。

あれ・・?
どこ行っちゃうの?
やだ、行かないで!


突然、はっと、意識が浮上。
と同時に、ドスンと、私の右肩に重み。


何・・?


ぱっちりと目を開ける。
右肩に道明寺の頭が乗っかってる。
私の右手は道明寺の左手と繋がってる。
それに、私の左手は、彼のジャケットを掴んでいて・・。


で・・・でーっ!!
何でっ!


やだっ。
私はぱっと彼のジャケットを離した。
右手は、彼に握り込まれたまま・・。
うわーっ。
なっ・・何でこんなことに・・?

私ったら、寝ちゃったんだ。
それで、道明寺も寝ちゃったんだね。

はぁ~、驚いた。

そうか、やっぱり夢だったのか・・。
って、何の夢?

口の中、舐めまわされる夢って・・。


右肩にずっしりと重み。
もちろん、それは道明寺の重み。

私・・この人と、キスをする夢・・見てた・・?

うぎゃーっ。
私ってば、何て破廉恥なの!

今のナシッ。
無かったことにしよう。うん。
道明寺が寝ててよかったよ。うん。うん。


ドキドキドキドキ・・・
何も考えない、考えない・・、考えちゃだめ。


だけど、ふっと自分の唇に触れてみる。
濡れてる・・
どうして・・?


そうして、肩の上にある道明寺の頭をもう一度確認する。
やっぱり・・寝てる・・よね?


道明寺のクルクルの髪の毛がなんだかくすぐったくなってきた。
私は、ゆっくりと彼の頭に触れてみた。
凄く柔らかい。
その感触が予想していたよりも気持ちよくて、思わず、彼の髪の毛に指を通す。
これって・・天パ?

クスクスクス・・
何だか、面白ーい。
ずっと、触っていたくなる。

隣で眠っている大きな男。
きっと、今日は、無理して来てくれたんだね。
こんな私の為に、ごめんね。ありがと。



そうして、私はもう一度目を閉じた。
彼に少しだけ凭れながら。

だけど、今度は眠れる訳なんて無い。

だって、夢だと思うには、リアルすぎる感覚が、唇に残ってる・・
それは、どんな言葉よりも、彼の想いが詰まっている気がした。



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  1. Switch(完)
  2. / comment:7
  3. [ edit ]

こんばんは~。

  1. 2017/07/04(火) 22:03:56 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
コメントもありがとうございます(*^^*)

実は、明日の記事・・一行も書いていないという・・。マズイ・・です。
なので、今日は、まとめてのお返事で失礼致します。

これ、まさか・・夢で終わっちゃう?って、そんなことしたら、槍でも来ちゃうかな?(笑)。
私は、何故に二人を焦れ焦れさせているんだ・・?と自分で考えていたんですが、恐らく、つくしが何をもって司のことを好きになるのかっていうことを考えちゃうからだと思います。単に、カッコよくて、お金持ちってだけだと足りない・・と思いません?でも、まぁ、これだけアタックされたら、さっくり落ちてもいいような気もしますが・・。もう、自分でも何を考えているのか分かりませんっ。

あー。明日のお話。どうしよう。
だいたい考えてから書き始めろよーってことなんですが・・(^^;
このままでは初の未完になってしまう・・・。
ここで愚痴っていても仕方がないので、明日の投稿を目指して頑張ります!

目標は、AM5:00で!
寝落ちしてたらすみません・・。

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  1. 2017/07/04(火) 16:42:28 |
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  1. 2017/07/04(火) 12:57:52 |
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  1. 2017/07/04(火) 12:22:10 |
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  1. 2017/07/04(火) 10:11:02 |
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  1. 2017/07/04(火) 09:59:17 |
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  1. 2017/07/04(火) 08:08:25 |
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