花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

マジ・・やべぇ・・。


牧野との初めてのキス。
気が付けば、吸い込まれるようにキスをしていた。

左肩の重みに変化を感じて、牧野が目を覚ましかけていることに気付いた。
俺は目を閉じていただけで、寝てたって訳じゃなかったから。
暗闇の中、一瞬だけ牧野と目が合った。
けれど、その気怠げな瞳はすぐに閉じられる。

つまり、今までにない程の至近距離で、俺の目の前で牧野の瞳が閉じられた。
その意味って、キスしてくれってこと以外にはないんじゃねーのか。
こいつが寝ぼけてるなんてことは十分過ぎる程に分かっていたが、瞳を閉じる意味を拡大解釈したくなる位に、俺には余裕がなかった。
暗闇に二人きり。
自宅のシアタールームじゃなくたって、自制なんて利かない。
それが、例え、俺の勘違いだと分かっていても。
それを理由にしちまいたい程に、俺は飢えていた。

牧野の唇にキスをする。
柔らかくて、甘い感覚。
牧野の体は力が抜けたままだ。
それに安堵して、俺は何度も何度も吸い付いた。
俺が離れようとすれば、牧野がもっとと口を開ける。
だから、後頭部を抑えて、ディープに変えた。
牧野の左手が俺のジャケットを掴む。
こいつも俺を求めてるんだと嬉しくなる。
止まれねぇよ!

だんだん、俺の下半身が反応する。
ここらで止めないと、本当にヤバいと思った。

俺が握っていた牧野の右手に少しだけ力が入った瞬間に、
俺は断腸の思いで、唇を離した。
そして・・ドスンと牧野の肩に凭れかかる。

やべぇ・・下半身が・・痛てぇ・・


牧野は、俺の狸寝入りにも気づかずに、このキスが夢だった思っているようだ。

サワサワと撫でられる髪の毛。
頭皮の細胞までが敏感になってる俺。
牧野に髪を触られているだけなのに、一度目覚めた興奮が収まらない。
その手首を掴んで、もう一度キスしたい。
だけど、それをするには、まだ早いのか・・。

俺は、ひたすらに、牧野から与えらえる快感をやり過ごすことに集中した。



今日、一つはっきりしたことがある。
俺と牧野はすげぇ相性がいい。
間違いない。
キスだけでイキそうになった。


俺は、女が嫌いだった。
28という年齢になるまでずっと。
これまでに女を抱くチャンスは何度もあった。
迫られたことも数限りない。
だが、抱けなかった。
キスしても、女の体を触っても、何も感じないからだ。
女の喘ぎ声を聞いただけで気分が悪くなる。
俺は、女を抱けない男なんだと思ってた。

だが、違う。
そうじゃねぇ。
求めている女になら、反応する。

欲しくて、欲しくて堪らない。
彼女に出会って、初めて知った感情。
彼女にだからこそ感じる、男としての欲望。


牧野に向かって入ったSwitch。
もう、俺は、絶対に後戻りはできない。



***



「・・えっと・・ごめんね・・?」

映画館を出て、牧野がバツが悪そうに俺を見る。
何がゴメンなのか、よく分かんねぇんだけど、俺は、適当に不機嫌なフリ。

「ごめんって、何だよ。何かわりぃことしたのか?」
牧野はかーっと赤くなって、アタフタし始めた。

「え・・いや、その、映画・・・見ないですぐに寝ちゃったから・・申し訳なかったなって。あっ、でも、道明寺も寝てたっけ・・。」

ふーん。
寝ちゃった・・だけじゃねぇだろ?
お前、本当に分かってねぇのか?

「ま、別にいいけど。俺は、いいことあったし。」
「え’’っ。」
「何だよ。」
「いや・・えっと・・。何でもありま・・せん・・。」

牧野の上目遣い。
その顔は、耳まで真っ赤だ。
どうやら、こいつは、アホじゃないらしい。
キスのこと、完全に夢だと思っている訳ではないみたいだ。

へぇ・・。

じゃあ、ごめんってなんだよ。
俺とのキスを夢で片づけちまおうとしていることか?
お前は、このキスの意味をちゃんと分かってんのか?

キスした俺を非難せず、かといって、キスを認めることもない。
このままじゃ、俺たちは先に進めねぇだろーが。

だから、俺は言っちまった。

「けどよ・・。」
「何?」
「結構ショックなもんだな。」
「えっ・・何が?」
「隣にいても爆睡されるぐらい、俺は男だとは思われてねぇってことか?」

俺のその質問に、はっとする牧野。
俺はいつの間にか、牧野に訴えるような視線を送っていた。
彼女を困らせたい訳じゃない。

だけど、Switchが入った俺は、止まれない。
俺のことを、ちゃんと見て欲しい。


「俺は、友達以上にはなれねぇの?」

牧野が、大きな瞳をさらに大きく見開いた。

「あっ・・あのっ・・・」

息も止まりそうに固まっている。

俺を傷つけたと思ってるのか?
言っとくけど、俺は傷ついてなんかねぇよ。
むしろ、手ごたえを感じてる。


「けど、俺は諦めねぇよ。」
「え?」
「確かに、友達からでいいとは言ったが、俺は、お前のこと、友達だなんて思ってねぇから。だから、早く先に進みたいと思ってる。」

俺からの、宣戦布告。
お前はどう出る?


俺が思うに・・
こいつは間違いなく、俺のことが好きだ。
普通、好きでもねぇ奴の為に時間なんか割かねぇだろ?
その証拠に、俺は誘いを断られたことは無い。

それに、好きでもない男に手を繋がれたままでいるか?
例え夢の中であっても、キスを許すかよ?
まぁ、夢なんかじゃねぇけど。
本当に嫌だったら、その場で俺を叩き起こして殴ってるだろうよ。


だが、こいつは、頭で考えすぎるタイプだ。
もっと本能的に動けばいいのに、それはしない。
本能で動けば分かるはずだ。
お前には、俺しかいねぇってことが。
すぐにでも、俺に飛び込めばいいってことが。


「もう少しだけ待ってやる。だから、早く俺に決めろ。」

牧野が、はっと息を飲んだ。

「でも・・。」
「でもは聞かねぇ。」
「だって・・。」
「だっても聞かねぇ。」

「道明寺っ!」
「返事はyesしか聞かねぇから。」
「そんな簡単なことじゃないでしょ?」
「簡単なことだろーが。」

「・・・。」
「言っとくけど、俺の家とか会社を理由に断るのはナシだから。」
「えっ・・・。」
「そんなことは理由になんねぇ。」
「十分理由になるよ・・。」

牧野が心底困った顔をする。
そんな顔、すんな。

「そんなくだらないことからは、俺が守ってやるから心配いらねぇってことだ。」

牧野が何度も何度も瞬きをして、俺を見上げる。
俺がお前を、どんなことからも守ってやるから。

俺は、牧野の目線まで腰を折り、彼女の瞳を覗き込んだ。

____チュッ。


「なっ・・なっ・・・」
「これは夢じゃねーからな。」


「!!!」
牧野は、もう、沸騰寸前だ。
だから、今日はこのぐらいで我慢してやる。
それで、鈍感、意地っ張り女のために、もう少しだけ待ってやる。


本当は・・今すぐ抱きたい。
隣にいる、この小さな女に溺れたい。
俺のもんだっつー印をつけて、俺の手で何度もイカせたい。
この生意気な口を塞いで、夢なんか見る余裕もないぐらいに抱き潰したい。

お前、分かってんのか?
俺らの手は、ずっと繋がれたままだ。
俺が繋いでから一度も離されてない。
お前だって、一度も離そうとしていないだろ?

つまり、そーいうことなんだよ。
それが、本能。
俺らは、離れられない、引き寄せられる運命。


こいつの本能は、絶対に俺を求めてる。
あとは、こいつの理性が俺を選ぶだけだ。



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眠くて、眠くて・・司に変なswitchを入れちゃったかも・・。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは~。

  1. 2017/07/05(水) 20:33:39 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
つくし・・夢な訳ないよ・・。司に変なswitch入れてみましたが、つくしにswitch入らないことには前に進みませんよね。つくしは、どうすれば司に飛び込むんだろうか・・・。誰か、教えてくれーっ!

さてさて
スリ●様
強引な司・・。私自身は、男性があんまり強引だとちょっと引いちゃうタイプ(笑)。これは司だから許されるのよ~。ブーだったら、ドン引きだと思う!(笑)

ka●様
何となく分かった(笑)。ka●さんが鼻息荒い理由。たぶん・・。
私はですね。今回迷いに迷いました。28の司が経験なしはないだろーとね。でも結局、このお話は自分へのご褒美?みたいな感じで軽ーく書きたかったので、今まで通り経験なし設定(笑)。そんなに深い意味はない・・です(汗)。ま、私はそのへん、緩ーくしか考えてないですからねぇ。あは(笑)。

ゆ●様
そうですよね。つくしを押さないと!ですよね。考えているんですよ~。納得する理由!

H●様
そうなんです。そういうswitchが入った司。変に暴走しないでね~(笑)。

ま●様
お仕事お疲れ様です。私は今日、午前中お休みであること見越して、昨日の夜はひと頑張り。家族を送り出して、二度寝しちゃいました(^^;無理するつもりは無いのですが、一度書き始めると、早く終わらせたい病にかかるんですよ。なので、頑張れる時は頑張りたい!いつも応援ありがとうございます!


しかし、本当に、このお話のゴールはどこにあるんだろう・・。
次はF3登場させようかな。
その後に一つこれかなっていうエピソードはある。
だけど、その後はない・・あれ・・。
サクサク書ければ、明日もAM5:00に!
またちらっと覗いていただけると嬉しいです。


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  1. 2017/07/05(水) 16:44:21 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/07/05(水) 09:07:11 |
  2. |
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  1. 2017/07/05(水) 07:38:43 |
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