花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

あれから毎日考えてる。

「もう少しだけ待ってやる。だから、早く俺に決めろ。」


私はいったい何を迷ってるんだろう?
彼のバックグラウンドの重さ?
そんなの関係ないって、彼は言った。
じゃあ、何を迷うの?

彼と一緒にいると楽しい。
ずっと一緒にいたくて、別れ際は寂しくなる。
彼の手を離したくない。

私は彼に惹かれてる。
彼に飛び込めば、幸せになれる・・そう思える。
だけど、彼はどうなの?
私のせいで、苦労しないの?
私は、彼を幸せにしてあげられるのかな・・・。

誰かに幸せにしてもらう人生もある。
だけど、私は、誰かを幸せにしてあげる人生を生きたいと思うの。



*****



「お前ら、立ち飲み屋って知ってっか?」

「はぁ?」
「司、お前、気でも狂ったのか?」
俺の問いかけに、そう返したのは、総二郎とあきら。

「俺は知ってるよ。行ったことは無い。」
そう言うのは、類だ。

3人は俺の幼なじみ。
数か月に一度は集まる仲だ。
今日も、1か月ぶりにいつものBarに集まった。

「一回行ってみろよ。面白いぜ?」
「お前、行ったことあんのかよ。」
「行った。」
「誰とだよ?まさか・・西田か?」

「いや、女友達・・か。」
今のところは・・。

「「はぁ~??」」
総二郎とあきらは同時に奇妙な声をあげてるし、類も驚いた顔をしてやがる。

「ちょっと待て、司。どーいうことだ。お前に、女友達?」
「まぁな。」
「マジかよ。お前、今まで、女を毛嫌いしてただろーよ。」

確かに毛嫌いしてた。
でも、見つけたんだ。たった一人の俺の為の女を。
今はまだ、ギリギリ友達を保っているが、そろそろヤバイ。
あいつの全てが欲しくてたまんねぇ。
たかがキスで、あの有り様だ。
全てを知ったら、俺は一体どうなるんだ・・?


いつも間にか、俺の顔は緩んでいたんだろう。
総二郎が閃いたというように、ニヤっと笑った。

「なんだよ、司。ご機嫌じゃん。ははーん。女友達って、そーいうことかよ。」
は?そーいうことって、なんだ?

「まぁ、俺も時々ヤル女友達はいるけどよ。一人にこだわらない方がいいぜ?勘違いされると面倒くせぇぞ。」
はぁ?何言ってやがる、総二郎。

「だな。お前は所詮遊びだろうが、向こうは必至だろうよ。女友達だとは思ってねぇんじゃねぇの?」
としみじみと言うあきら。
必死?あいつが?

「司とそーいう関係になる女って、今までいた?興味ある。」
本当に興味があるって感じでもねぇな、類。


「「司も、ついに女に目覚めたって訳か!よっ、遅咲きに、乾杯!!」」

・・・。
は?

「まぁ、遊びは遊びで割り切っておけよ。はまりすぎんな。」
「だな、一人にはまると、厄介なこともあるからな。」
「けど、お前んとこなら、金で解決できっか。」

はぁー??

「バカ言ってんじゃねぇよっ!!そんな関係じゃねーし、遊びなんかじゃねー!俺は、本気だっ!!」

俺はあいつにはまりまくりてーとこだが、まだそんな関係じゃねぇ!
どうすれば、あいつが俺に飛び込んでくるのか、目下思案中だ。


大きな声を出した俺に、こいつらは呆れたように言った。

「バカはお前だ。そんな関係じゃねーなら、どんな関係なんだ?」
「何で、本気の女が女友達なの。くくっ。」
「まぁまぁ、司、俺らに詳しく話せよ。百戦錬磨の俺らなら、いくらでもアドバイスしてやれる。」



***



「・・・つまり、一般人と分かっていて見合いを強行したと。」
「見合い相手のSwitch(交換)かよ。」
「強引・・司って感じ。」
「そんなにいい女なのか?」

こいつらが、目を丸くしてやがる。
あいつは、すげぇいい女だぜ。
一発で運命を感じた。
けど、教えてやらね。

「で、そこまでした道明寺司がマジで告白したが、友達にしかなれなかった。」
「それで、今では一緒に立ち飲み屋に行く仲になったと。」
「友達街道まっしぐら?」

「「「うひゃひゃっ!ありえねーっ!!」」」

だーっ!畜生っ・・。
話すんじゃなかった・・。

「笑ってんじゃねーぞ。」
「ぷはっ。で・・?その子、何で司じゃダメなんだ?」
「ダメじゃねーよ。」
「でも、友達なんだろ?」

なんでダメか・・。
いや、ダメなんかじゃねー。
強いて言えば、牧野が考えすぎて、尻込みしてるだけっつーか。
だから、俺が嫌われてるって訳じゃねぇ。

「道明寺司の恋人になりたい奴なんて、ごまんといる。が、敢えて友達って・・。」
「簡単には決められないって言われた。」

「まぁ・・分かるような。」
「庶民の女に、道明寺の嫁はきついな。」
「好きってだけじゃ、乗り越えらんねぇ・・ってことか。」

俺は、あいつが飛び込んできてくれたら、何があっても守ってやる。
その力はあるし、自信もある。
牧野が俺と一緒にいたいって思ってくれたら。
勇気をだして飛び込んでくれたら。


「しかし、すげぇ女だな。司相手に、ひたすら飯食って、自宅まで送らせてバイバイかよ。」
「迫ってきたリしねぇの?」
「しねぇ。」

悲しいかな・・・即答。
迫ってくるような女だったらどんなに楽か。
牧野にならいくらでも迫られたいっつー俺も、ゲンキンだよな。

「映画に行けば爆睡か・・。」
「疲れてたんだよっ。」
「男として見られてねぇな。」

うっ・・。

「キスぐらいはしたのか?」
「した。」

半分は夢だと思ってやがるが、そうじゃねーってことも分かってるはずだ。
だが、そこを突っ込むと牧野を追い詰めることになるから言えねぇ。


「頭いいのか、馬鹿なのか分かんねぇ女だな。」
「だな。」
「男と女って、そんなに難しいもんじゃねぇよな。」
「好きか嫌いかっつーよりも、愛し合えるかどうか。」
「「だよなー。」」

総二郎とあきらは悦に入ってやがる。

「でも・・ちょと待てよっ!」
急にあきらが声を上げた。

「もしかして・・」
「なんだよっ!」
あきらの焦り様に、俺も焦るじゃねーかよっ。

「その女、処女なんじゃねぇーのか?」
「はぁ?今どき27で処女はねーだろ。」
アリエナイという総二郎。

「司は28だぞ?」
「「「・・・・・」」」


「でもさ、処女ならあり得るよね。飯食ってバイバイ。映画館で爆睡。」

なんだよ、類っ!寝てたんじゃねーのかよっ。


牧野が処女・・。
そこまで、考えてなかった。
俺は、なんてメデタイ男なんだ。
牧野は経験がない・・?
だから、一歩踏み出せねぇのか・・?
そうなのかよ?


「ってことは、あとは決まりだな。」
「あとはヤルことヤルだけじゃねーの?」
「そいつも27だろ?そーいう関係に持ち込めよ。」
「体が合えば、もうOKだろ?」
「That's right.」
「「なっ!」」

「はぁー長かったな。司の場合、宝の持ち腐れ?」
「だよな。俺、ちょっと安心したわ。」

二人は、完全に結論に至ってやがるが、
そう簡単にそーいう関係になれるんなら、苦労はしねぇっ!

ブスッとしている俺に、あいつらが言った。

「まず、雰囲気だな。そーいう雰囲気。」

雰囲気なら、毎回結構いいんだけどよ。

「二人きりになって、逃げられないところに追い込め。」
「そうだな、そこで、お前が耳元で囁けよ。”抱きたい・・”って、な?」
「お前の声は自信もっていいぞ。」

ったく、馬鹿にしやがって・・。
けど、追い込むったって・・。
俺は飛び込んできて欲しいんであって、無理やりっつーのは・・


「旅行はどう?」
「旅行?」

そんなのあいつがOKするか・・?

「そうだ、旅行誘えよ。土曜の夜から日曜の朝までの1泊ぐらいなら行けんだろ?」
「だな。抱いちまえよ。案外、それで安心するかもしれねぇぞ。」
「処女ほど扱いにくいもんはねぇけどな。」
「体を許せば、心も和む。」
「そうそう。」

お前ら、適当なこと言いやがって・・

「ちょと日常忘れて開放的になれば、真面目女もその気になるだろ?」
「"わたし・・やっぱり、あなたが好き・・"」
「"俺も・・"」

「「そこで、押し倒せ!」」

って、できるか、バカッ!


でも・・・
案外いいかも知れねぇ。
このまま牧野の返事を待つよりは、何か仕掛けた方いいに決まってる。

「部屋は別にも取ってあげたらいいんじゃない?じゃなきゃ来ないでしょ?」
と類。

別に部屋をとって、旅行に誘う。
二人きりで、じっくりあいつに愛を囁く。
それで、牧野が飛び込んできてくれたら・・。
俺らは、一晩一緒に過ごせるかもしれねぇ!

いーんじゃねーか??




「でもさ、めちゃくちゃ興味あるよね、その女。」
「司にここまでさせる女。」
「しかも、弁護士だろ?」

「会わせねぇよ。お前らには。」

会わせてたまるか。
会わせるとすれば、俺の恋人にしてからだ。
いや、妻か・・。



「なんか、司、完璧Switch入ってんな。」
「女を追いかける司、激レア。」
「結果報告、期待してる。」

俺の幼なじみが、俺の背後で笑いやがった。



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Switchには、「交換(する)」という意味もあって、私の職場ではよく使うんです。
運命のSwitchの結果、二人の恋愛モードにSwitchが入る・・という意味のタイトルです。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは(*^^*)

  1. 2017/07/06(木) 22:45:51 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの応援ありがとうございます!
F3、トンチンカンなこと言ってますよ(笑)。こんなんで、成功するか・・(笑)

さてさて。
スリ●様
そうなんだぁ。直感型ですか!まさに司タイプ(笑)。私はダメだなぁ。飛び込んでいけないタイプ?石橋を叩いて渡るタイプ?です。今思えば、若いころにもっと冒険したらよかったかも!
このSwitchの意味、本当にそのままです(^^;
でも、何となく考えている今後もSwitch絡めたいなと思っています。

の●様
九州地方の豪雨。甚大な被害が出ているとのこと、本当に胸が痛みます。
私の地域は関西地方でして、今回小学校が警報もないのに帰宅になったりなどはありましたが、実被害はありませんでした。
ご心配ありがとうございました。
私のやるきSwitchはですね。入ったり、切れたり(笑)。案外、単調ラブモードも疲れるな・・。何か少し嵐でもいれるか・・とか、構成を全く考えていない分、変なswitchを押しそうで・・。でも色々すると話が長くなるから嫌なんですよね。なんて自分勝手・・。
でも、懲りずにまた覗きに来てくださいね!

ka●様
28歳、副社長の初恋・・。F3も驚いたことでしょう。
つくしの見た目のタイプって、王子様類君なんですよねぇ。類君に会わせると、ややこしいかな・・。うーん。どこまでお話を広げるか、悩む・・・(笑)。

le●様
あはは。いいツッコミだ。上手くいくわけない!(笑)。
まだ、書いてないけど、明日をお楽しみに。


明日のお話、まだ書いてませんが、頭にはあるので、大丈夫だと思います。
では、明日もAM5:00で!

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  1. 2017/07/06(木) 21:01:26 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/07/06(木) 16:52:11 |
  2. |
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  1. 2017/07/06(木) 06:30:07 |
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