花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

牧野と出会って1か月目の土曜の夜。

俺は、神奈川の温泉への一泊旅行を計画した。
車で2時間もかからねぇし。
それに、牧野も今週末は、裁判が一段落していると調査済みだった。

今日は、元々俺が選んだ場所で食事をする約束だ。
だから、あいつは断らないはず・・と気合を入れる。
まずは、風呂でも入って、懐石料理だな。
部屋は一応、別に取ってある。
だが、それは牧野を安心させてやるためで、俺は今日こそ、この『お友達関係』に終止符を打つつもりだ。
そのためにもぎ取った、1日の休暇。
明日の昼まで、俺はフリーだ。
無駄にはしねぇ。


そもそも、男女の関係に『友達』っつーのはあり得るのかと疑問に思う。
俺には、今まで、女友達なんていうカテゴリーは存在しなかった。
強いて言えば、滋か?
だが、俺にとって、牧野と滋には天地程の差がある。
俺にとって滋は女じゃねぇ。
つまりだ。
好きな女を『友達』というカテゴリーに入れるには、無理があるってことだ。
だいたい、牧野だって、完全に友達だなんて思ってる訳ねぇ。
あとは、あいつが素直になってくれれば・・。


いつもとは違い、俺自身が運転をして、牧野を迎えに行った。
トコトコと歩いてくる牧野をサイドミラーで確認し、車から降りた。
車の脇に立って、牧野に右手を上げる。
すると、俺に気付いた牧野が、ダッシュで駆け寄ってきた。

おっ、何だよ、俺に会えてそんなに嬉しいのか?

「ちょっと!道明寺ってば、目立つっ!」

プリプリと怒りながら、俺の腕をとって、車に乗せようとして気付いたらしい。
今日はリムジンじゃねぇってこと。

「あれ?」
「今日は、俺が運転する。」
「ええ~?大丈夫なの?」

おいっ。それ、どーいう意味だよ?

「とりあえず、お前が乗れ。」

そう言って、俺は助手席へと牧野をエスコートした。
迷いに迷ったが、あまり派手な車は好まないだろうと、メルセデスAMGの限定バージョン。
俺にしちゃ、かなり地味なんだが、乗り心地も考えると、ドライブにはこれがベストと踏んだ。

シートベルトを装着して、アクセルを踏み込んだ。

「ねぇ。今日は、どこに行くの?」
「どこがいい?」
「今日は、道明寺が行きたいところだよね?」
「なら、遠出してもいいか?一泊で、温泉。」

ハンドルを握りながら、俺らしくもねぇ、冷や汗。
けど、もう行き先は決まってるし、車も走らせてる。

「いっぱく・・?」

完全、棒読みの牧野。
顔を見なくても、テンパってんのが分かる。

「あぁ、もちろん部屋は別にするけど、たまにはいいだろ?旅館に温泉もある。」

この夏場に温泉もどうかとは思うがな。
そこは、許せ。

牧野からの返事が、死刑宣告を待つように感じられた。

ダリダリダリ… 
汗がでる。

まさか、断るとかねぇよな・・
頼む・・断るな・・。



・・と、そこへ・・
RRRRR・・・RRRRR・・・RRRR

牧野の携帯電話が鳴り始めた。
とっさに電話に出た牧野。

ふぅ・・俺は、やっと息継ぎが出来た。


「あ、進?」
進?って、誰だ?・・男?

「うん。えっ?そうなの?今日?そうかぁ。ちょっと待って。すぐに掛け直すからね。」

赤信号で停車している車内。
牧野が、申し訳なさそうに何かを切り出そうとする。
だが、その前に、俺が口を開いた。

「進って誰だ?」
予想以上に低い声が出た。

「え?」
「男だろ?」
「え?やだ・・誤解・・。」
「その男に誘われたからって、俺とのことはドタキャンかよっ!」

車を路肩に止めて、牧野に言い募る。
牧野がビビった顔をしているが、止めらんねぇ。

らしくねぇ。
俺らしくねぇ。
だけど、我慢できねぇ。
俺だって、かなり必死だったんだぜ!

「違うよ。違うの。道明寺。」
「何が、違うんだよ。」

俺は今、かなり情けねぇ。
牧野が俺の手に触れた。

「進って、私の弟なの。弟が、東京出張で、こっちに来てて。久しぶりだから、会えないかって。それで、それなら、うちに泊めてあげたいなって思ったの。」

「弟・・・?」
「うん。」

弟かよ・・。
焦らせんじゃねぇっつーの。

そんで、でたよ。牧野の上目遣い。
俺は、この仕草にめっぽう弱い。
これをされると、お手上げなんだ。

ふぅー。

「今日は、弟に会いてぇってことか?」
「う・・ん。ごめん・・道明寺。その、温泉は・・次の機会じゃだめ?」
「次は、絶対に一緒に行くって約束するか?」

そう優しく言ってやると、牧野はほっとした様子で、

「うん。必ず。」
と答えた。

あぁ、俺はやっぱり、牧野が好きだ。
だから、こいつに無理強いは出来ない。
牧野は、必ず、旅行に行くと約束した。
そこに、深い意味があるのかは分かんねぇけど。

今日は・・これで十分・・・

・・?

___って、んな訳ねぇっ!!!


俺は、触れられた牧野の手をガッツリ掴んだ。

「弟とはどこで会う?」
「あ、だから、私の家で。今からなら、晩御飯、作ってあげられるし。」

時計を見れば、まだ19時前だ。

「じゃあ、俺も行く。」
「ええっ??」
「俺も弟に会いてぇし。いいだろ?」

牧野がぽかんと口を開けている。
その様子を見て、俺は再びアクセルを踏み込んだ。
とりあえずは牧野のマンション・・だな。


初めて行く、彼女のマンション。
いつも目の前で手を振って別れているそのマンション。

やべっ。にやける・・。

温泉よりも、なんとなく胸が弾むのは、気のせいか・・?



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つくしのマンションにswitch。
こっちの方が萌えません?(笑)
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  1. Switch
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

こんばんは。

  1. 2017/07/07(金) 22:26:28 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
温泉はハードル高いと判断し、まずはつくしのマンションへ。さて、どうする?

すり●様
この展開って、どうとでも書けますよね。どうしようかなぁ。いつもワンパターンだから、何か捻りたいけど・・たぶん無理(笑)。今日は、楽しんでこられましたか?いいなぁ。私は、今日、久しぶりに仕事でメモを取りました。記憶力が退化しているなぁと感じます・・。

ka●様
進君もびっくりでしょうね(笑)。類君って、四人の中で一番書きにくいんです。難しいキャラ?だから、類君ぽく書くのが難しい。だから、類君の登場回数は結構少ない(笑)。総二郎は案外かきやすいんですよね。ついつい、総二郎を使ってしまう・・・。

花●様
そうですよね!まずは、つくしのマンションから攻略です!でも、つくしって弁護士設定だから、一体どんな部屋?と一瞬戸惑いました。でも、ま、そこは・・やはり女らしくいきましょうかね(笑)。

ふぁいてぃ~んママ様
いいですねぇ。その妄想。やっぱり、お泊りは必須ですかね!如何様にも考え得るこの展開。だいたい考えてはいるのですが、今回は書きながら決めているので、どうなるかは未定です(^^;


この週末は超多忙なんです。明日は4時起きで、車の運転とか・・死ぬかも。なので、もうすぐ寝ちゃいます。そんなわけで、今週末は何時に、何をアップするかも決めていない状態です。また、お時間のある時に、ひょっこり覗いていただけると嬉しいです!

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  1. 2017/07/07(金) 11:53:46 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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  1. 2017/07/07(金) 10:02:08 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/07/07(金) 09:25:12 |
  2. |
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