花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「おとーと、完全に寝ちまったな。」
「あんたが飲ませ過ぎるからでしょ?」

バチンと牧野に肩を叩かれた。
ビールと安モンのワインで、俺もちょっとふらっとする。

「やっ、ごめんっ。大丈夫?」
なんて、自分で叩いておいて、慌てている牧野。
そんな牧野に言ってやる。

「未来の弟の結婚を祝ってやるのは当然だろ?」
牧野の酒で火照った顔が、更に赤くなった。

「なっ、何言ってるのっ・・・でも、ありがと。進も、楽しそうだった。」
「おう。で、こいつどうすんだ?」
床に転がっている弟を見て言う。
すると、牧野が思いがけないことを言う。

「あぁ、まだお布団敷いてなかった。仕方ないから、私のベッドに運ぼう。」
「は?お前のベッド?」
「うん。」
「だめだ、別に布団用意しろ。」
「ええ~?」

いくら弟と言えども、恋人のベッドで寝させられるかってんだ。
って、まだ恋人じゃねーけど。
こいつも、そのぐらい察しろよ。

牧野はしぶしぶ立ち上がって、隣の部屋へ消えていく。
隣は、どうやら牧野の寝室で、さっきはこっちには入るなと言われたっけな・・。





俺は、牧野と買い物を済ませて、このマンションにやって来た。
女のマンションに来るなんて初めてだ。
「ちょっと待ってて。」と言われて、玄関前で待機。
この俺を待たせる奴なんて、まずいねぇっつーのに。
___すげぇ、ワクワクした。

玄関なんて、何だこれって位狭くて、でも「どうぞ~」とか言われて、有頂天。
通されたリビング?スペースは、なんつーか、思ったよりも女らしい部屋だった。
弁護士という職業柄、なんか仕事部屋っぽいのを想像してたんだよな。
部屋は木目の家具で統一されていて、温かい雰囲気だった。

エプロンをして、髪を一つにまとめた牧野。
ただ、それだけのことにドキドキする。
「あ、手は洗面所で洗って。」と言われて、コソコソと洗面所に侵入した。
歯ブラシは1本だ。
こっそりバスもチェックしたが、男の影はない。
まぁ、そこはそんなに心配してねぇんだけど。

「さっさと作っちゃうから、TVでも見てて。」なんて言われたが、そんなことしてるのがもったいねぇ。
好きな女の部屋に二人きり。
こんなチャンスってねぇだろ?
牧野は弟が来ることで頭がいっぱいで、俺のことを構っている余裕はないのかも知れないが・・。


狭いキッチンで、牧野の隣に並んでみた。
「ん?何?手伝う?」
「することあんのか?」
「じゃあ、野菜洗う?玉ねぎの皮剥ける?」
「バカにすんなよ。」

あははと笑いながら、牧野と並んで、野菜を洗う。
隣では牧野が慣れた手つきで、包丁を使っている。
料理をする女を初めて見た。
なんつーか、すげぇ、いいんだよな。
うちにはシェフがいるし、メシは一流のものを食えるんだが。
俺が知ってる女は、ババァとか姉ちゃんだけど、当然のことながら、こういう家庭的な姿なんて一度も見たことねぇし。
俺の気を引こうと、めかしこんでパートナーになりたがる女はたくさんいるが、こんな風に俺の為に、何かを準備してくれる女なんていただろうか?
こいつの恋人になったら、こんな風に、この部屋に迎えられたりすんのかよ。
そう考えたら、この狭い部屋も、凄い価値があるように感じられた。

「ちょっとこれ、食べてみて。」
牧野がスプーンになんかのせて、俺の口元にもってきた。
反射的にそのスプーンを口に入れた。
いつもの俺なら、絶対にそんなことはしねぇ。
だけど、牧野が俺にくれるものは何でも受け取りたかった。

「なんだこれ?」
「え?ポテトサラダだよ。私、好きなんだぁ。味見してるうちに無くなっちゃうの。」

そう言って、牧野もスプーンでサラダを食っている。
なんか、本当にいいんだよな。
温泉になんて行かなくてよかった。
今日、この部屋に来れる方が何倍も幸せだ。

そんで、願わくば、牧野が俺の為に準備をしてくれているのなら・・

そうこうしているうちに、弟がチャイムを鳴らしたんだ。





「お布団は敷いたけど・・」

牧野が寝室から戻って来た。
弟は、フローリングに転がっている。
俺は、弟を担ぎ上げて、牧野の寝室へ向かった。
初めて入る、牧野の寝室・・。

狭い部屋には、ベッドと本棚に占められている。
足元のスペースなんて殆んどないが、そこに敷かれた布団の上に、弟を寝かせた。

何となく、寝室を眺めちまう。
ベッドカバーはピンクか。割と女っぽいな。
このベッド小さすぎねぇか?
俺が寝たら、壊れそうだ。

なんて思っていると、牧野に腕を引かれ、寝室から強制退場させられた。



リビングに戻ると二人きり。
急に現実に戻されたように、少し気まずい雰囲気になる。

「えっと・・道明寺は、これからどうする?」
「どうするっつっても、運転してきたから、すぐには帰れねぇ。」
「あっ、そうか。」

本当は、迎えを呼べば、車だって持って帰れるんだが、敢えてそれは言わねぇ。

「ちょっと休ませて。」
そう言って、リビングにある、小さな二人掛けのソファにドカッと座り、目を閉じた。

「こんなに狭いところじゃ、眠れないよね。」
そう言った牧野が、再び寝室に入り、ブランケットを持って戻ってきた。

「片づけしちゃうから、少し寝てて。」
そう言って、俺にブランケットを掛ける。

俺はとっさに、キッチンへ立ち去ろうとする牧野の右腕を引いた。


「きゃっ。」
牧野が後ろ向きに倒れ、そのまま俺の隣にストンと座る。

俺の左手は牧野の右手を握る。
そして、目を閉じたまま、牧野に聞いた。



「俺たち、これからどうなる?」



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ここからの展開が思い浮かばない・・。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:2
  3. [ edit ]

こんばんは。

  1. 2017/07/11(火) 22:25:47 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。

煮詰まってブルーだったのに、追い打ちをかけるように、PCが壊れた・・・。こちらはI-padから返信中です。書きにくい・・。

スリ●様
いいですねぇ。そんなエピソード。でも、このお話、さくっと終わりにしたくて、悩んでたりして・・(^^;;
Rも入れるべきか悩むし、なのにPC壊れて立ち上がらないし。はーっです。このI-padで投稿したことないんですよ。できるかなぁ・・。

H●様
ええーっ。何かいい案ください・・。お任せかぁ。難しいのは書けないからなぁ。でも、ラブラブ展開ですね。それはOK!


一応、同期させてるので、今までのデータはこちらのI-padでも見れるのですが、キーボードが使えなくて。

うまく書けたら明日に。
無理なら、少し間空くかな。
でも、テンション下がるから、ある程度一気にいきたいような・・。
ちょっと足掻いてみます。

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  1. 2017/07/11(火) 07:37:11 |
  2. |
  3. [ edit ]
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