花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

___滝弁護士事務所  20時。

カチャ。
開いたドアの向こうには、道明寺ホールディングス副社長 道明寺司。

晴れて?私の恋人となった道明寺は、約束した日には必ずここへ迎えに来る。


「牧野、彼のお迎えだよ~」
と所長の留美子先生。

もうっ、恥ずかしいったら。
外で待っててって言ってるのに、どうしていつも来ちゃうのかしら。

「きゃーっ、道明寺さん、今日もかっこいいです!」
と言うのは事務の麻衣ちゃん。

「道明寺さんて、牧野のどこがいいの?」
「牧野は、絶対に彼氏はいないと思ってた。」
と言うのは、先輩弁護士の岡部さんと八木さんだ。


道明寺と恋人関係になって、2週間が過ぎた。
恋人という立場になってから、道明寺は私の職場に堂々と現れるようになって、今やすっかり馴染んでいる。

「彼女の全てが好きなんですよ。一目惚れです。」

だーっ。もうっ。この人は、何てこというのよ、皆の前でっ!
ほら、麻衣ちゃんの目がハートになってるし。
先輩たちも、君、大丈夫か?みたいな顔してる。
留美子先生は、ただたただ笑っているけれど・・。


付き合ってみて気がついたこと。
道明寺はとっても心配性。
今まではかなり遠慮していたみたい。
恋人になった途端に、事務所に出入りしたがるわ、マンションの鍵は欲しがるわ、セキュリティーがなってないから引っ越ししろとか言い出すわ、大変だった。

「しかし、牧野の恋人が、道明寺司さんだとはねぇ・・」
そういって笑う留美子先生。


本当にねぇ・・・。
私と、道明寺司の組み合わせ。
この組み合わせって、本当にアリエナイと思うんだけど、だからと言って、今更別れるという選択肢はない。
タマさんと約束したからっていうだけじゃない。
タマさんの言葉は私の背中を強く推してくれたけど、それだけが理由じゃないの。

会う度に思うんだ。
この人が好きだって。
この心配性なところも、結構嫉妬深いところも。
タマさん曰く、私以外の女性は目に入らないところも・・全部。

私が幸せにしてあげなくちゃって、思っちゃうの。
今思えば、私も一目惚れだったのかもしれない・・なんて思ってる。

だから、私は、私なりに前向きに考えているの。
____彼との『結婚』について。


一番のネックは仕事。
彼はいずれはニューヨーク勤務になるらしい。
道明寺ホールディングスの本社はニューヨークにあるから、それは当然よね。

彼は私の仕事を尊重してくれている。
結婚しても、仕事は続けられるように応援すると言ってくれた。
だけど、実際彼が海外に行くのであれば、今の仕事をそのまま続けることはできないのは明らか。
だからと言って、仕事を取って、遠距離恋愛や、別居生活なんてとても無理だ。

そんなことで悩んでいる私に、留美子先生が言ってくれた。
「もし、道明寺さんとの将来を考えるのなら、アメリカのロースクールに留学してみてはどう?」


タマさんは、『道明寺の妻の役割は、彼に愛されること』なんて、破廉恥甚だしいこと言ってたけれど、私はどんな形であれ働きたいし、それが彼を助けることになるのであればそうしたい。
滝法律事務所に就職したのは、留美子先生の地域密着型の仕事ぶりに感銘を受けたからだった。
だけど、私が道明寺を選ぶということは・・私の弁護士人生も変わるということ。
それが怖いわけじゃない。
何かを得るために、自らが努力をするということは、私の得意分野。
昔から、真面目だけが取り柄だから・・私。


「私の友人で、日本の法学部を卒業後、アメリカの企業で働いている女性がいるの。今度、日本に来るみたいだから、その人の話を聞いてみる?きっと、今後の参考になると思うわよ。」
「ありがとうございます。是非お願いします。でも、このことは、まだ道明寺には黙っていてくださいね。きちんと決めてから伝えたいので。」
「了解!けど、道明寺司って、ああいう男だったのね。メディアでは冷たそうに見えたけど、すっごく優しいじゃないの。牧野、いい男見つけたわね。」
そう言って、留美子先生がウインク。

どっちかって言うと、私が見つけたというよりは、彼が見つけてくれたという感じなんだけどな。
でも、そうかも。
この出会いは、運命・・かもしれない。

それならば、私自身が、この運命に従って人生のSwitchを切り替えるのも、今、という気がした。



*****



「牧野!こっち。」
「はぁ、はぁ・・遅れて・・申し訳ありませんっ・・」

「大丈夫よ。私たちも今来たところなの。」
「そうでしたか・・・ふぅ・・良かったです。」

「牧野、こちらが、以前に話ていた、楓社長。ニューヨークで会社を経営しているのよ。」
「初めまして。牧野つくしです。今は、弁護士2年目で滝弁護士事務所でお世話になっています。」
「初めまして、牧野さん。どうぞ、お掛けになって?」
「はい。失礼します。」

私は今日、留美子所長から、日本の司法試験に合格され、現在はニューヨークで会社の経営に携わっているという楓社長を紹介してもらった。
道明寺とのこれからを考えるにあたって、私の弁護士としての能力をなんとか生かせないかと思っていたから。
実際に海外で働かれている女性の意見を参考にしたかったんだ。



「そう。それなら、アメリカのロースクール留学はいいかも知れないわね。その上でニューヨーク州の弁護士資格をとれば、あちらで仕事もできるし。あなたのキャリアにもつながるわ。それで、その彼は何て?」
「いえ、まだそんな話はしていません。彼が海外へ行くかどうかも分かりませんし。でも、それに備えておきたいというか・・。」
「そうなの?きっと、行くわよ、ニューヨーク。」
「え?」
「楓、決めつけちゃだめよ?」

なぜか、留美子所長がクツクツと笑っている。
そして、楓社長は、私に興味津々の様子。

「それで?プロポーズはされているの?」
「はい。一応・・。」
「一応って?どういうこと?決めかねているの?」
「いえ、そんなことは。仕事のこととか、きちんと自分の考えがまとまったら、お受けしようと思っているんです。」

そんな私の態度に、うーんと楓社長が頭を捻った。

「何をそんなに悩むことがあるのかしら?」
「ですから、彼と結婚した場合のその後のこととか・・」
「何も問題はないじゃない。すぐに結婚したらどうかしら?それから準備を始めた方が、都合がいいわよ。ビザを取得するのも大変よ?実際、ロースクールの願書受け付けは12月からだと思うから、今から準備してギリギリだわ。」

確かにそうだとは思うんだけど、私は元々じっくり悩むタイプ。
楓社長のように、即決という訳にはいかない・・。

「何か他に不都合があるのかしら?例えば、彼に何か問題があるとか?」
「いいえ、そんなことはありません。」
「彼のことが好き?」
「はい。」

楓社長は満足そうに頷いている。

「彼が海外勤務になったら、一緒に行くつもりなんでしょう?」
「そうですけど、まだ、海外勤務になると決まっている訳じゃなくて・・」
「それでも、あなたが留学することはマイナスにはならないわ。結婚して、留学をしたらいいのよ。そうよ。そうしなさい。私が協力するわっ!」

って、まだ道明寺に何も相談してないのに。
結婚のことも、まだ返事なんてしてないし。
道明寺の転勤が決まった訳でもないのに、いきなり留学なんて言ったら、道明寺がびっくりしちゃうわ!
万が一、私だけ留学することにでもなったら大変だよっ。

だけど、楓社長は、やけに乗り気だ。

「いくつかの大学のパンフレットを準備しないといけないわね。」
「あ、ニューヨークでの住まいは、私も提供できるわよ。彼が頼りなければ、私を頼ってもらって構わないわ。協力するから、安心してっ!」

「楓・・張り切り過ぎよ。ふふ。」

留美子所長が苦笑いをしてる。

「あら、こういうことは勢いが大切なのよ。」

得意げに言う楓社長をみて、私も留美子先生も笑った。
そして、楓社長のその言葉に、私もだんだんと覚悟がきまってきた。



道明寺に返事をしよう。
悩んでいるだけじゃ、先に進まない。
私からプロポーズ・・なんていうのもいいかも知れない。

彼をびっくりさせよう。
それから、二人の人生をじっくり話し合って・・・

そして、二人で幸せになろう。



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今度は楓さんのプッシュ(笑)。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:4
  3. [ edit ]

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  1. 2017/07/18(火) 21:36:52 |
  2. |
  3. [ edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんばんは~。

  1. 2017/07/18(火) 18:29:25 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
週末、バタバタしつつも、これで終わりにするぞっていう展開を考えてはいたのですが、今日になって、仕事中に(笑)、脳内に、やっぱりそれはないだろーっという反撃がやって来たんです。
なので、もう少しラストを考えなくちゃ・・と思います。早く二人をHappyendに持っていこうとするとついつい強引になってしまう(笑)。
明日の朝には間に合わないかもしれないですが、明日中には、方向性を決めて投稿したいなと思います!

昨日拍手コメで、花男のリメイクのお話を知りました。
どうなんですかね~。私は、原作もドラマも好きですが、松潤×真央ちゃん、大好きだったので、このイメージを崩したくないかなぁ。

なんて。
さてさて、
スリ●様
あはは。始めに考えていた展開はちょっと西田さんのイメージが悪くて(笑)。やっぱり変えようかなと。どうするかはまだ決めてない。わーっと閃いてくれることを期待。←いつもだけど(笑)。

の●様
本当に、どうしましょう?あと数話で終わらせるつもりでいるのですが、これだっという展開が思い浮かばず・・・困りました・・・。


閃いたら、明日の朝。
無理でも、明日中に一話のつもりでいます。
またぼちぼちと覗いてやってくださーい。

管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/07/18(火) 07:40:47 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2017/07/18(火) 06:53:23 |
  2. |
  3. [ edit ]
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