花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

今日は、道明寺と夕食の約束をしてる。
場所は、メープルのフレンチレストラン。
いつもは道明寺が事務所まで迎えに来てくれるんだけど、今日は外で待ち合わせをした。
そんな風にしたい気分だったの。
道明寺もOKしてくれた。

いつもより少し早く仕事を切り上げて、マンションで着替える。
一目惚れして買ったけど、まだ一度も着たことがないワンピースに袖を通した。
深いオレンジ色。
スカート部分は共布で透かし模様が入っている。
ショーウィンドウに飾られているのを見て、一目で気に入った。
だけど、着る機会が無かったのよね。
オレンジ色って、仕事には向かないもの。

だけど、今日は精いっぱいのオシャレをしたい。
メイクも念入りに。
道明寺って、どんなメイクが好きなんだろ?
あいつの好きなタイプとか聞いたことも無かったな。


彼と結ばれてから1か月が経った。
道明寺は相変わらず無理して、私と会う時間を作ってくれる。
だからこそ、今の恋人期間は充実しているし、とっても楽しい。

だけどね。
最近、道明寺は私のマンションに来るのをやんわりと避けてる。
やっぱり、私の家じゃゆっくりできないよね。
家で一緒に眠る時には、なんだか道明寺が落ちついて眠れていない気がする。
もぞもぞしていたり、いきなりため息をついたりして、深い眠りに就くことができないみたい。
だけど、メープルに泊まったり、お邸にお邪魔した時には、すごく機嫌がよくて、夜もぐっすり眠ってる。
眠ってると言っても、かなり激しい運動をした後に・・・なんだけどね・・・。
翌朝は凄くすっきりしているから、やっぱりうちのベッドじゃ眠りにくいんだろうなって思う。

道明寺に会えるのは週に2-3回ぐらい。
以前は、道明寺が会える時間を指定していたんだけど、付き合うようになってからは、間に道明寺の秘書の西田さんが入るようになった。
そうじゃないと、道明寺が勝手にスケジュールを空けようと無茶するからなんだって。
西田さんは、私の仕事の予定と、道明寺の予定を二つ管理している。
凄く大変よね・・・。


道明寺も無理をしてるし、西田さんも大変そう。
このままの生活は、長くは続けられないと感じるようになった。

道明寺に無理をさせたくない。
激務の彼を癒してあげたい。

そのためには、やっぱり婚約とか、結婚とか、きちんとした手順を踏んで、彼の家で堂々と会う方がいいなって、自然と思えるようになった。




そして今日、楓社長と話をして、覚悟は決まった。

結婚をしても仕事は続けたい。
そのために、ロースクールへ留学するという選択肢が具体的になった。
それからもう一つ、楓社長に言われたのは・・

「企業法務に興味はない?」

企業法務は、企業の事業活動に伴って発生する法律的問題に対応する仕事。
滝弁護士事務所は、中小企業と契約をしているけれど、大会社になれば、各会社内に法務部を設けているところが多い。

「あなたに興味があるのなら、企業法務を勉強することで、彼の役に立つという選択肢もあると思うわ。」

そう言った楓社長に、留美子先生も頷いて言った。

「道明寺さんとの将来を考えるなら、それも選択肢としてありだと思うわ。」
「あら?道明寺さんって、道明寺ホールディングスの道明寺司さん?」

楓社長が、とても面白そうに私を見た。

「あ・・はい。あの・・ご存じですか?道明寺さんのこと。」

「よく知ってるわよ、道明寺ホールディングスのことは。」
「楓!」

留美子所長が、楓社長を軽く睨んだ。

「いいじゃないの、留美子。牧野さん、道明寺ホールディングスはね、企業法務に強い弁護士なら受け入れがあると思うわ。」
「本当ですか?」
「彼の役に立ちたい?」
「もちろんです。」
「じゃあ、早く結婚してニューヨークへいらっしゃい。道明寺さんは、近いうちに社長就任も取りざたされているわ。」
「社長就任っ?!」

そんなこと、聞いたことがない。
というか、私にそんな事を教えてくれる人なんて今までいなかった。
彼と、彼の仕事の話はほとんどしていない。
でも、いずれはニューヨークだって言ってたから、将来的には・・って思っていたの。
そうか、道明寺は社長になるんだ。それも近い未来に。

「そうなれば、半年後にはニューヨークね。きっと。」
「半年後・・。」
「彼について行ける?」

社長になった道明寺について行く。
私の人生は、予想以上に大きく変わる。

「聞き方が間違ったかもしれないわ。ついて行きたい?」

そうだ。
ついて行けるかどうかじゃない。
彼と一緒にいたいかどうか・・。ついて行きたいかどうかだ。
それは、もちろん!

「一緒について行きたいです!」

そう言った私を楓社長が、優しく見つめた。

「そう。それならば、すぐに結婚ね。彼が、社長に就任できるかどうかも、あなた次第だわ。社長昇格の前提として、将来を見据えたパートナーがいるかどうかも株主総会での決議の大きな基準になるのよ。」

「えっ?そうなんですか?」

道明寺ってば、本当に何も教えてくれないんだから。
だけど、少し冷静になって考えれば、そんなことを彼が言う訳ない。
社長就任の基準とか、そんなことを彼に言われたら、私は彼を疑ってしまったかも知れない。
会社のために、パートナーが欲しいだけなのかって。
だけど、そんなこと一言も言われたことがない。
この結婚についても、私のタイミングを待ってくれている。
そこには、彼の愛が感じられた。

「そんなことを聞いたら嫌になった?」

楓社長が、少し心配そうに私を見る。
びっくりはしたけれど、だからと言って嫌な訳じゃない。

「いえ、そんな事はないです。でも、私で大丈夫かなって心配です。」

「心配なんて、どんな人生にもつきものでしょ?困ったことがあったら、連絡を頂戴。協力は惜しまないわ。だから、どーんと飛び込んでみなさいよ。ダメだったら、その時に考えたらいいわ。」

んっ!
ダメなら、その時に。
そうかもっ!

「そうですね。頑張ります、私!」



これから私が飛び込もうとしている道は、全く知らない世界へと繋がっている。
だけど、彼が私を必要としてくれているのなら、私じゃないとだめだというのなら、その世界に飛び込んでみよう。

楓社長の言葉で、私は今日、彼への逆プロポーズを決めた。







約束のフレンチレストランの個室。
道明寺はまだ来てない。
ドキドキする・・・

何度もセリフを確認して、お化粧をチェックした。
今日は、可愛いと思ってもらいたいもの。

約束の10分前に、カチャリと個室のドアが開いた。

道明寺が入って来た。
彼はいつも格好良くて、寸分の隙も与えない体位振る舞いをする。
だけど今、目の前に現れた彼は、急いで来たのか、少しだけ息が乱れてる。
その彼の手には、真っ赤なバラの花束。


そのバラを見ただけで、私は彼の気持ちが分かってしまった。
_____きっと、彼も私と同じ気持ち。



「遅れたか?」

そう聞いた彼に向かって、私は席を立って近づいていく。

「ううん。まだ、10分前だよ。」
「ちっ、今日は俺が先に来るつもりだったのに。」

ちょっとだけ不機嫌になりながらも、私に向かって、真っ赤なバラを差し出した。
彼の顔は少し赤い。

その花束に手を伸ばす。
彼が言いたい言葉が伝わってくる。

だけど、それは私から言わせて?


「道明寺、私たち、結婚しよう。」


その時の、道明寺のビックリ顔・・・
写真に残したいぐらいだった。



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難しい展開を回避。ハゲ防止(笑)。
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  1. Switch(完)
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

こんばんは(*^^*)

  1. 2017/07/20(木) 22:57:59 |
  2. URL |
  3. Happyending
  4. [ edit ]
いつもたくさんの拍手をありがとうございます。
あんなに悩んだのに、結局は落ち着くところに落ち着くような展開・・・(笑)。何をそんなに悩んだのかは、あとがきで書きたいです(笑)。

さてさて、
花●様
ハゲの心配ありがとうございます(笑)。そうなんですよね。楓さんが冷たい時は、絶対に流れはシリアスだと思うので、なかなか書けない・・。ちょっと、考えているお話の楓さんは、冷たいバージョンもあるのですが、書くかどうかは分からないです。自分の忍耐も必要になるので。。。とにかく、こちらはHappyendingへまっしぐら・・なはずです!

の●様
大丈夫ですか??この時期に熱は辛いですね。。。じっくり休めていますか?
私は、先週から腰痛がひどくて、困ってます・・・。以前から腰痛持ちなのですが、なかなか良くならないんですよね・・・。明日、仕事も終わったら整骨院いこうかなぁ。
とにかく、お大事にされてくださいね。
私も、マイペースでやっていきます!

スリ●様
あはは。そうですね。難しい流れはやめたけれど、先はどうするか、書きながら考える感じです。どうしようかな??今日は特別腰が痛くて、座ってられないんですよね。続き、書きたいけど、腰が痛いとテンション下がります。そうそう、いつも思うのですが、結婚式って何度もかけないんですよぉ。悩む・・。だから、今回はスルーかな・・てへ。

さと●様
そうなんです。何気に、西田さん、めちゃくちゃ忙しいんです。だから、さっさと結婚してほしいはずです(笑)。しかし、プロポーズにバラの花束渡す男性ってどれぐらいいるんでしょうね。そう言えば、私、主人から、プロポーズってされたかな・・記憶にないような気がする・・。

H●様
私もハゲ防止できて良かったです(笑)。


夏休み前に終わるはずだったお話も、まだ続いているという状況。次回は絶対に短編書きたい!と思います。

では、明日も1話を目指して頑張りまーす。
またのぞいてくださいね。

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  1. 2017/07/20(木) 17:51:11 |
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  1. 2017/07/20(木) 17:18:07 |
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  1. 2017/07/20(木) 16:44:48 |
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  1. 2017/07/20(木) 16:17:29 |
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