花より男子の二次小説。CPはつかつくonlyです。

With a Happy Ending

「ごめんなさいね、滋さん。今日は、司に急な用事が入ってしまい、ご一緒できなくて。」
「いいえ、道明寺社長。お気になさらないで下さい。」
「あなたのご両親と、話はついているの。
今すぐに結婚というわけではないけれど、婚約という形でもと思っているのよ。」
「社長、私たち、まだ若いですし。そこまでは・・。」
「とにかく、顔合わせは必要ですし、大学が夏休みの間は、うちで暮らしてちょうだい。
ちょうど良い機会になると思うわ。」
「いえ、でも・・。」
「司は、奥手なところがあるようだけど、滋さんのように明るい人だったら、似合いのカップルになると思うわ。」
「・・・。」

世界経済を司るとも言われる、経済界のドン、道明寺楓に微笑まれて、
さすがの私も、その場を切り抜けることで精一杯。
パパとママもわたしのこと、騙したのね。
素敵なディナーの予約があるなんて、嘘くさいと思った。
自分たちが来ないのだって、私がわがままを言い出すと思ったからでしょ。
そう苛立ちながらも、顔には出さず、道明寺社長を見送った。


ふぅ~っと大きなため息。
お見合いかぁ。
別になんの興味もないし。
っていうか、私、今、彼氏いるし。

私、大河原滋。21歳。
永林大学3年生。
言わずと知れた、大河原財閥の一人娘。
パパやママは、道明寺財閥との縁故を期待しているみたいだけど、
そんなの私には、関係ないな。

道明寺司は知っているわ。
雑誌なんかにも特集組まれたりしているし。
F4のリーダーね。
まぁ、カッコいいよね。実際。
でも、私のダーリンもカッコいいし、負けてないわね。
それに、もう夏休みは彼と旅行するって決めちゃってるし、
道明寺家に行っている場合じゃない。

それなのに、両家の計らいで、私の大学3年の夏休みは、道明寺家での花嫁修業と決まってしまった。
これって、どういうことよ。
このまま流されてしまえば、道明寺司と婚約させられてしまう。
そりゃ、相手は有名なF4のリーダーで超イケメンだけど、
私の結婚相手は、ダーリンって決めているんだから!
ただし、時期が悪いわ。どうして今なのよ。
せめて、社会人になってからだったら、いろいろな手段も考えられたのに。
このままぼけ~っとしていたら、あっという間に婚約まっしぐらね。
何とかしなくっちゃ!

そう考えた私は、すぐにダーリンに連絡をとった。



「つくし~。」
「滋さん?」

つくしこと、牧野つくしは、1年年下の永林大学2年生。
特待生で超優秀。
うちの大学の成績優秀者には、アメリカの姉妹校への留学を推薦されるんだけれど、
今年はつくしが対象者になっている。
だから、つくしはこの夏休みが終わって、9月から1年間はNYに留学するんだ。
本人はすっごく喜んでいる。
なんでって?
つくしの家はお金がなくって、いわゆる貧乏?ってやつだから、
留学なんて夢のまた夢なんていってたのに、今回留学が決まったからね。
もちろん、留学費用は大学もち。
もともと、駅前留学さえしていないのに、つくしは英語が堪能。
でも、アメリカで語学をもっと学べるなんて奇跡だ~なんて浮かれてた。
まぁ、それだけ、つくしは優秀ってわけ。

私とつくしはひょんなことから親友になった。
ある日、大学の中庭にダーリンを連れ込んでラブラブしていたら、ちょうどそこにつくしが現れたの。
っていうか、初めからいたみたい。
どうしていいか分からなくなっちゃったみたいで、お弁当箱をガランって落としてね。
その音で私たちも気が付いたんだけどね。きゃはっ。
中身が飛び出してしまったお弁当。
そのお弁当を台無しにしたお詫びに、カフェで食事をおごってあげてね。
それからの仲。
つくしは超良い子なんだ。
お家が貧乏だからっていいながら、バイトは掛け持ちで頑張っているのに、
成績は常に優秀。
相当な頑張り屋さん。
私が、いろいろ融通しようと思っても、なかなか受け入れてくれない頑固ものだけれど、
とっても素直で絶対に嘘はつかないの。
そういうところが、好きなんだ。

「つくしにお願いがあるの。」
「なんですか?」
「つくし、嘘つける?」
「無理です。」
「私を助けると思って。夏休みの間だけ。だめ?」
「どういうことなんですか?」
「9月からアメリカでしょ。だから、渡米するまでの夏休み期間だけ、どうしてもおねがいしたいことがあるの!」
そんないい子のつくしに、私は嘘をつくお願いをするしかなかった。
お願いつくし、私を助けて!


話を聞けば、滋さんにお見合い話があるらしい。
お相手は、道明寺財閥の御曹司。
どんな人か分からないけれど、家柄を考えればよいお話なんじゃないのかな。
でも、滋さんには、今、お付き合いしている彼がいる。
鷹野さんっていう人。
私も何度か一緒に食事をしたことがある。
っていうか、いつも強引な滋さんに連れて行かれるんだけどね。
鷹野さんも、大きな会社の御曹司だって話だけど、おそらく、道明寺の方がはるかに上だよね。
道明寺財閥といえば、ホテルメープルをはじめとするリゾート業のみならず、
NYを主体とする各種関連連会社の経営で、
道明寺家の総資産額は、世界で数本の指に入るはず。
そんなところとの縁組に、さすがの滋さんも、自分の力だけでは縁談を破棄できないらしい。


それでも、この縁談をなんとか断るため、彼と計画を練ったのだという。
どんな計画?って思うけど、滋さんと鷹野さんは本当に相思相愛だと思うから、協力はしてあげたい。

「お願い、つくし。私も命がけなの!」


でもでも、あたしが代わりに約1か月半の花嫁修業をうけるって?
無理でしょ?
っていうか、ばれるでしょ?

道明寺家の女主人は、すでにアメリカに帰ってしまったので、お邸には息子の御曹司のみ。
御曹司には、まだ会ったことがないから、大丈夫だっていうの。

いやいや・・・無理でしょう?




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  1. 初恋
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  1. 2016/09/19(月) 20:13:49 |
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