花男の二次小説になります。つかつくonlyです。

With a Happy Ending

絶対無理だと思っていたのに、
滋さんと鷹野さんに同時に頭を下げられてしまった。
二人に頼まれたら、断りきれなくって・・・。
結局あたしは、このお話を受けてしまった。
バイト料は出すって、滋さんはいうけれど、そんなのもらえないし。
丁度、アメリカに船便で荷物を出すところで、アパートも解約しちゃうから、
夏休みの間は中学からの親友の優紀のうちに居候しようかと思っていたから、
私にとっても、ちょっとだけ都合が良かったっていうのもあった。

それに、なんといっても滋さんの情報によると、
お相手の御曹司も、見合いに乗る気はないらしく、顔合わせにも来なかったんだとか。
そんな人が、今さら見合い相手に興味を示すはずがない。
滋さんには悪いけれど、あたし、美人じゃないし、あたしを見て、むこうがアプローチしてくるっていうのはないでしょ。
あたしはおとなしく、花嫁修業とやらを受けていればいいらしい。
その間に、滋さんと鷹野さんはするべきことがあるんだって。
それで、二人がご両親を説得するに至ればいいんだけれど。
でも、もしも、説得できずにそのまま婚約ってことになったらどうするんだろうか。
そもまま婚約の運びになって、二人が入れ替わっていたことがばれてしまったら?

「だから、私も命がけなの!もしもの場合の責任も、100%私がとるから。
お願いつくし!私、今は道明寺家に行っている場合じゃないの!」

「それにね、噂だけど、道明寺司って、すごく女嫌いなんだって。
女は近くに寄せ付けないって話なんだ。」
確かにこれはますます朗報。
実際、1か月半の間に、会うこともないんじゃないかとの予測も。

滋さんと鷹野さんのことは応援したいけど・・
でも、本当に大丈夫なんだろうか?
1か月半、お邸から出ずに、じっとしていればばれない?

あっ、でもそういえば、
「ねぇ、滋さん。花嫁修業って何をするのかな?」
「あぁ、そういうのは、嘘も方便で、大抵は二人の仲を取り持つための口実なんだよね。
私たちの世界では、常識かな。
だから、結局のところはおとなしく道明寺家でお世話になっていればいいってこと。」
「ふ~ん。」
よく分からない世界だなぁ。


迷いに迷って、最後に滋さんに聞いた。
「ねぇ、滋さん。道明寺財閥の御曹司とのお見合いを断って、絶対に後悔しない?
絶対に、鷹野さんと幸せになれる?」
「もちろんだよ。彼とじゃなきゃ、私、幸せになれないと思う。」

その言葉で決めた。
本当は、こんなこと引き受けちゃいけないって分かっているけれど、
大学で、友達もあんまりできなかったあたしに、いつも優しくしてくれる人。
この人のために、やってみよう。
ばれたら、正直に謝罪して、どうしても縁談を受け入れたくないんだって説明すればいいんだから。



テストが終わり、すぐに夏休みが始まった。
道明寺家に向かう3日前から、滋さんのお邸でプレレッスンを受けた。
付け焼刃だけれど、食事のマナーを学んだり、滋さんのお邸では普通というセレブ体験をした。
ほんとすごいよね。お金持ちって。
お部屋もクローゼットの中身もすごいし、
掃除や洗濯はすることないし、
食事はフルコースでてくるし。
まぁ、一般的な花嫁修業は必要ないね。

本当は、ピアノやバイオリンができないとダメみたいだけれど、
そんなことは3日ではできるようになるはずはないから却下。
苦手ということで通すことに。
英語とドイツ語はなんとかなるけど、フランス語はちょっとかじっただけ。
語学はチェックを受けることはないだろうとのこと。
もしかしたら、道明寺家で使っている、コーヒーや紅茶の銘柄については覚えないといけないかもっということで、有名どころのコーヒーや紅茶、中国茶の種類や入れ方を学んだ。
緑茶すらも、正式な入れ方があったことには驚いた。

もうどうとでもなれっということで、本当に付け焼刃の茶道と華道の基本もならった。
茶道も華道も、基本を知らなければどうにもならない。
それに流派もあったりするから、余計にややこしい。
はぁ、っとため息。
私、本当に大丈夫だろうか。



そうして、あっという間に3日が過ぎ、
あたしが道明寺家に送り込まれる日がやって来た。



****



ババァが画策した見合い相手が、大学が休みの間、邸へ来ると聞いた。
いつの間にか、俺の隣の部屋が軽く改築され、用意が整ったようだ。
昨日は荷物が運び込まれていた。
しかし、俺はそんな話に同意してない。
ババァが勝手にしたことだ。
俺には関係ない。

相手は、大河原財閥の一人娘だという。
大河原は石油関係に強いから、ババァとしてもコネクションが欲しいんだろう。
だからと言って、俺を駒に使うな。
俺はこんな話に乗るつもりはないから、無視することに決めた。


今日、大河原が邸に来るとは聞いていたが、出迎えるつもりもない。
丁度、類の家に上がりこんで、暇をつぶしていた。
俺の見合い話を聞きつけた、総二郎とあきらもやって来た。

「司、ついに見合いかよ。」
「まぁ、遅かれ早かれの話だろうが。」

「俺は同意してねぇ。」

「かといって同じ邸にいるのに、無視って訳にもいかないだろ?」

・・・
確かにそうだが、そんな女、俺は会いたくねぇ。

女と言えば、アピールのつもりかなんか知らねぇけど、ケバイ服をきて、濃い化粧をして、隙をみてはしなだれかかろうとする、低俗な奴らだ。
そんな奴と一緒の邸にいることも許しがてぇ。

「大河原って、永林らしいな。」
「英徳にはいなかったな。同級らしいけど。」

「司、案外、イイ奴だったりするかもしれねぇじゃん?」
「そうそう、いまだチェリーの司君なんだから、案外その気になったら面白れぇことがあるかもな。」
「俺で遊ぶな。」


「しっかし、司の見合い相手、興味あるな。」
「だなっ。」
「今から、俺たち、司んち行こうぜ!」

俺をからかうあいつらに腹は立つが、正直、一人で邸に戻るのも苦痛で、
こいつらと一緒のほうが、いくらかマシと判断した俺は、素直に従った。




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  1. 初恋
  2. / comment:5
  3. [ edit ]

Re: タイトルなし

  1. 2016/09/21(水) 05:06:03 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
このお話は、急に脳内にやってきた妄想でして、
私自身も細かいところは全く考えておらず、
大丈夫か、おいっていう感じなんです(笑)。
が、happy ending は間違いありません!

Re: タイトルなし

  1. 2016/09/21(水) 05:00:40 |
  2. URL |
  3. happyending
  4. [ edit ]
すみません。
大川原→大河原です。
先ほど直しました。
ご指摘ありがとうございます。


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  1. 2016/09/20(火) 23:33:26 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/09/20(火) 22:42:22 |
  2. |
  3. [ edit ]
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  1. 2016/09/20(火) 21:50:29 |
  2. |
  3. [ edit ]
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